2011年6月10日金曜日

蔓延する腸管性出血大腸菌!

欧米の大腸菌は耐性菌だった!

腸管出血性大腸菌は、欧州12カ国のほか米国にも広がり22人が死亡し患者数は2000人を超えています。依然として感染源が特定できていませんが、今回の腸管出血性大腸菌は、幅広い抗生物質が効きにくい多剤耐性の遺伝子も持っていることがわかりました。
北京ゲノム研究所(BGI)は解析結果を発表しています。今回の菌は強毒性に加え、薬剤が効きにくいことで、治療が難しくなっているとのことです。 患者の多くが入院している大学病院で、BGIが菌の遺伝子を調べたところ、ストレプトマイシン系やペニシリン系など多くの抗生物質に耐性を示す遺伝子を持っていたとのことで、実際の治療でも、抗生物質による治療が難しいことがわかっているようです。 
多剤耐性の遺伝子は、別の型の大腸菌からこの菌に乗り移った可能性があります。日本国内では、腸管出血性大腸菌の食中毒事件で、重症化した患者の多くが腎臓の働きが悪化するだけでなく、脳神経細胞が傷つく脳症も併発していることがわかったそうです。これまで、腎臓の働きが悪くなる溶血性尿毒症症候群(HUS)は、腸管出血性大腸菌による食中毒で、平均して全患者の1~10%が起こすとされている一方で、重い脳症を同時に引き起こす頻度はそれほど高くないとみられてきました。
旧厚生省の研究班は脳症発症はHUS患者の約5%と報告しています。しかし、今回はHUSを起こ
た31人の約4割にあたる12人が脳症を起こし亡くなった4人も含まれ、多くの脳症患者が一時期は人工呼吸器が必要になるなど重篤な状態に陥ったのです。「詳細はまだ不明だが、従来より脳症が多く、しかも重症になる印象を受ける」(金沢大教授)。
欧州の腸管出血性大腸菌は強毒性の耐性菌であることがわかりました。日本国内の情報から、国内の腸管出血性大腸菌もすでに変異している可能性を考えざるを得ない状況にあることは間違いないようです。
(一部引用:朝日新聞)


■蔓延する腸管性出血大腸菌


国内でも腸管出血性大腸菌は拡がっている!
欧米で猛威を奮う腸管出血性大腸菌(O‐104変種)ですが、日本国内での感染症発生動向調査によると腸管出血性大腸菌(O‐157、O‐26、O‐111)の報告数は春先から増えはじめ全国的に拡がりをみせています。

感染症報告数


名称未設定 1

強毒性&耐性菌に変異!

薬に対して効かない性質を獲得した細菌を「薬剤耐性菌」、複数の薬に耐性がある場合を「多剤耐性菌」と呼びます。過去、耐性菌は、一つの薬に対する耐性遺伝子を持っていました。これに対して、現代の耐性菌は、これまでの菌が作り出した多数の耐性遺伝子を取り込んでいます。なぜ、世界中に拡がっているのかということについては‥‥①感染力が強い ②耐性遺伝子を他の菌に渡せるため、耐性能力の拡散が加速 ③人が地球規模で移動 ④人工呼吸器や持続点滴など、菌が院内感染しやすい高度医療が普及しているため‥‥と考えられています。欧米の菌は、強毒性で抗生剤が効かない耐性菌だということが判明しています。国内のものに関しては、脳症に進行し重症化する確立が通常より高くなっており、引き続き原因解明中とのことです。

【大腸菌対策】
このたびの大震災の被災地では、水産加工施設跡地などで腐敗した魚から悪臭が発生し、普段見られないハエ(震災バエ)が大量発生したり、避難所の施設で大腸菌(O‐157含む)が検出されたりするなど、衛生面での問題も大きくなっています。
和漢研ではその対応策の一つとして、細菌やウィルスにも対応できるpH値の高い(12.5)焼成カルシウム(商品名『安心村(R)』)を被災地に散布することを提案しています。『安心村(R)』は、家庭での野菜や果物の洗浄・除菌や、キッチン周りの消臭・除菌・抗菌等を目的で商品化したものですが、その原料は、被災地の問題対応策としても大きく貢献できるのです。
これからの季節、暑さや湿気による衛生面の悪化は、被災地だけでなく全国的な問題となります。ご家庭の大腸菌対応策として、ぜひ『安心村(R)』をお役立てください。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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