2011年7月31日日曜日

水分補給とHbA1cと霊芝

水分補給とHbA1c

猛暑のこの時期、ただでさえ汗をかき水分をこまめに補給しないと脱水症状を起こしてしまいます。では体中の水分が存在する場所はどこでしょうか。それは細胞の中と外に分けることができます。細胞の外には、血液やリンパ液、あるいは各種体液がありますが、同時に細胞と細胞の間(間質)にも水分は存在します。
つまり水分は、(1)細胞の中に含まれる水分(細胞内液)、(2)血液の中の水分とリンパなどの体液(細胞外液)、(3)細胞と細胞の間の部分に存在する水分(間質)の三カ所に存在するのです。この中で一番大切なのは、生きている細胞の中の水分です。これが不足した状態を「細胞内脱水」と表現し、一般的に脱水といった場合でも医学的にはこの場所が最も重要となってきます。
高血糖状態の場合は、血液中の糖分が多く血液中の浸透圧が上昇して、周囲から水を引き込むように作用します。つまり間質から水分が血液中に奪われます。すると細胞の中と細胞の外、つまり周囲の間質の間のバランスが崩れてしまうのです。
また、人にとって大切なのは水分だけではありません。同じように大切で微調節が必要なものに、“電解質”があります。ナトリウムやカリウム、カルシウムなどがそれです。水の移動は当然こういった電解質のバランスを崩し、同時に電解質のバランスを保つため、細胞内の水分は必要に応じて細胞外へ出る形になります。血液中に貯まっただけの水分は、そのまま体外へ尿として排出されるわけです。結果、これらの作用によって、細胞内は脱水状態となってしまいます。夏の暑さに加え高血糖の方々はこの時期、脱水状態には十分に注意が必要です。
こんな報告があります。純水に近いミネラルウォーターの水分補給と霊芝の摂取で、過去1~2ヶ月の血糖値の指標となるHbA1cの数値に好影響があったとのこと。熱中症、細胞内脱水症予防に水分補給が大切なこの時期、HbA1cが高めの方々は水分補給と同時に、霊芝を試してみてはいかがでしょうか?


■HbA1cと霊芝
血糖コントロールの判断材料としてHbA1cの数値は、生活や症状を把握するために糖尿病の治療コントロールの良否にはかかせない数値です。そして、霊芝は、糖化ヘモグロビン・HbA1cの数値に影響を与える2.3-DPGに対するデータがあります。

霊芝と2.3‐DPG
ヘモグロビンは、酸素と結びついて細胞に酸素を届けますが、高血糖で糖化したヘモグロビン(糖化ヘモグロビン:下図)は、酸素を寄せ付けなくなってしまい細胞に酸素が行き届かない状態になってしまいます。しかも、せっかく吸収した酸素も細胞に供給できない場合もあります。結果として酸素不足になってしまいます。
酸素を効率よく供給するのが2.3-DPGという物質です。
糖化ヘモグロビン

2,3‐DPGの非酵素的HbA1cの生成に及ぼす影響について

(独協医科大ME部)
(抜粋)糖尿病患者さんで空腹時の血糖値が180~200なのにHbA1c含有が正常、またアルブミンに対して糖化は普通の糖尿病患者さんと同じであった。このことから異常なHbが存在するのではないかとの検索があった(省略)
【結果】
明らかに患者さんのHbのHbA1cへの修飾(様々な変化)は、通常の赤血球に比べ修飾され難いことがわかった。これらのことから次のようなことが考えられる。
グルコースの赤血球膜透過が悪く糖修飾が進まない。
赤血球内に入ったグルコースが速やかに代謝されてしまい糖化が遅い。
(省略)もう一つの糖代謝の指標として2.3-DPGの濃度を測定してみた。患者のDPG濃度はヘム濃度を基準として通常の血液と比較して1.2倍ほど高濃度であった。(省略)その結果、2,3-DPGのHbA1c生成阻害作用を確認することができた。



霊芝の2.3‐DPGへの影響  (in vivo)
名称未設定2


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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