2011年10月28日金曜日

ウイルス対策~拡がるウイルス感染(後編)

流行してみないとワクチンの効目がわからない?

渡り鳥は、食糧、環境、繁殖などの事情に応じて定期的に長い距離を移動します。この時期の渡り鳥は、主として越冬のために北の国から渡ってきて、冬を日本で過ごし、冬が終わると再び繁殖のために北の国に渡って行きます。昨季、鳥インフルエンザの集団感染が発生した国内最大のツル越冬地・鹿児島県出水市の出水平野にも、今季マナヅルが飛来したそうです。

そして、インフルエンザの季節が近づいてきました。重症化などを防ぐワクチン接種も始まっているようです。ワクチンは、専門家が流行するタイプを予測し製造していますが、それとは別のタイプが流行る可能性もあります。今年は、メーカーで製造不良が発生し、ワクチン入荷が遅れている医療機関もあり、関係者は気をもんでいるとのこと。

インフルエンザのウイルスのうち、主に流行の原因になるのはA型B型です。各型のウイルス表面にある糖たんぱく質の違いにより、さらに多くの「亜型」と呼ばれるタイプに分かれます。WHO(世界保健機関)は、毎年2月、前シーズンを参考に翌シーズン向けに作るワクチンの型を決めています。昨冬は、「H3N2型(A香港型)」「B型」、09年に登場した「H1N1型」の3タイプが流行しました。H1N1型は豚由来の新型インフルエンザと呼ばれましたが、現在は通常の季節性インフルエンザになりました。
今冬もこの3タイプに対応できるワクチンを用意したようです。しかし、国立感染症研究所感染症情報センター長・岡部信彦氏は、「今冬も昨シーズンと同じ3タイプの組み合わせで流行すると思うが、どれが主流になるかは分からない」と話します。流行の規模がどの程度になるかの予測も難しいといことです。また型や亜型が同じウイルスでも毎年少しずつ変異を起こし、ワクチンを作っても実際のウイルスとは抗原性が完全には一致しないとのこと。
そして、変異の可能性が指摘されるのがH1N1型です。このウイルスは約50年前に流行したタイプと似ていたため、高齢者はかかりにくかったようですが、大きく変異すればワクチンの効き目が下がってしまうそうです。効果は免疫力に比例するため人により差が出ますが、一般的には成人での効果が高いといわれています。ただ、接種後も「過労や睡眠不足など不摂生な生活をすれば免疫力と体力は下がってしまうので、注意していただきたい」(感染研)とのことです。


■拡がるウイルス感染(後編)

【上気道の粘膜免疫】
ウイルスの侵入経路である上気道では、粘膜免疫を初めとするウイルス対策機能が働いています。ウイルスに感染するかしないかは、この場所にかかっています。そしてこの粘膜は、乾燥に非常に敏感になっています。

【ウイルスの不活化】
ウイルスによる感染症の治療時は、ウイルスの持つ働きを完全に絶つことが不可欠です。それが仮に、無毒と考えられているウイルスであっても、です。ウイルス自体の持つさまざまな作用(たとえば遺伝子のコピー機能など)を完全に抑えることを、「ウイルスの不活化」といいます。

【免疫の調整作用】
インフルエンザを含めたその他さまざまなウイルスは、健康な人はさほど心配しなくても大丈夫ですが、免疫力が落ちた人や、年配者、幼児、妊婦などが感染すると、肺炎や敗血症を起こす7恐れがあります。そして、この場合治療の方法は少なく、当然致死率も高くなります。

対策その1 ◆粘膜免疫の保護◆
口呼吸になってしまう就寝時などは、上気道を乾燥させ粘膜免疫に影響をあたえます。マスクをしたり、最近では口を塞ぐテープなど、さまざまな方法で対処されている方が多いようです。
しかし、もっとお薦めしたいのは、就寝時に『霊芝のサプリメントを1~2粒を口に含んで寝ることです(コーティングにキズをつけるか半分に割る)。霊芝を口に含むことによって、無意識に口は閉じます。また、霊芝の爽やかな苦味が唾液の分泌を促し、のどの乾燥を和らげるのです。

対策その2 ◆ウイルスの不活化◆
ウイルスは、鼻や口から侵入し上気道で感染しますので、「のど飴」のような形態が、のどでのウイルス不活化に有効です。和漢生薬研究所の『レイシセンダン葉のど飴』は、日本食品分析センターによるウイルス不活性試験により、驚くべきデータが確認されています。上気道でのウイルス阻止が期待できます。

対策その3 ◆免疫の調整作用◆
「霊芝」は、免疫系に対して調整的な双方向性があるため、いろいろな免疫失調症に効果が期待できると考えられています。特にリンパ球増殖の調節、免疫因子産生の促進、マクロファージ・NK細胞の活性化、造血芽細胞の促進・・・などによって、生体の免疫バランスが保たれ、生体機能の維持などに有効な影響を発揮することが期待されています。

対策その4 ◆体力の強化◆
日頃から体力が低下しているとウイルスに感染しやすく、またウイルスに感染し発熱や自覚症状を伴うと体力が奪われてしまいます。体力の低下は感染を進行させ、完治が遅くなります。体力アップには『コエンザイムQ10』を補充することで、エネルギー産生促進に期待が持てます。


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愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年10月27日木曜日

ポリオとRSウイルスについて

アジア各地にも広がるリスクが高い「ポリオ」「RSウイルス」

経口生ポリオワクチンの定期摂取率の低下が問題になっていますが、日本では1980年から30年以上、野生のポリオウイルスによる小児まひの患者は出ていません。確かに1960年のポリオ大流行を急速に終わらせたのは経口生ワクチンです。しかし、生ワクチンは腸の中で増える間に病原性(毒性)を強めることがあり、頻度は少ないものの、生ワクチンを飲んだ人や保護者などに、ごくまれにワクチンの副作用として小児まひが起こっているという背景がありました。
他の先進国では、1990年代後半から経口生ワクチンを不活化ワクチンに切り替えてきましたが、日本国内で承認されているワクチンは、今のところ経口生ワクチンしかありません。先進国の中で、いまだに経口生ワクチンを使用しているのは日本だけです。

こうした中で先日、神奈川県が独自に不活化ポリオワクチンを海外から輸入することを決めたという報道がありました。神奈川県の黒岩祐治知事は、厚労省予防接種部会の委員を長年務めていました。「そのため、不活化ワクチン導入に対してもいろいろな思いがあったようだ」と神奈川県健康危機管理課・金井信高課長。

また、長年、国内での感染例のないポリオですが、WHO(世界保健機関)は、ポリオの感染が中国で見つかったと発表しています。パキスタンでまん延しているウイルスと遺伝子が同じで、同国が感染源の可能性があると指摘。アジア各地にも広がるリスクが「高い」として警戒を呼び掛けています。中国ではこれまでに子ども6人を含む計9人の感染例を確認。すべてのケースが新疆ウイグル自治区ホータンで見つかりました。厚労省では、中国への旅行者に対し、「現在、日本で定期予防接種されている経口生ポリオワクチン2回では不十分で、少なくとも出発前に1回はワクチンを受けるように」と呼び掛けているそうです。

そして、国立感染症研究所によると、例年は秋に患者が増え始め冬にピークを向える「RSウイルス」が、今年は6月末から増加し始め、10月に入りすでに昨年の11月下旬並みで、2004年以降最も早いペースで流行しているとのことです。
RSウイルスについては次ページでさらに詳しくお伝えします。


■拡がるウイルス感染(前編)

今年のRSウイルスは、過去最大の流行の恐れ
乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者は、都市部を中心に増え続け、国立感染症研究所は、これまでで最も大きな流行になる恐れがあるとして注意を呼びかけています。毎年冬場にかけて流行する、主に乳幼児で流行する発熱やせきなどの症状が出る病気で、初めて感染した場合は肺炎脳症を引き起こして重症化することがあります

感染源はおとな?
RSウイルス感染症は、主にくしゃみなどによる飛まつ感染接触感染で発症し、発熱や鼻水、せきなど、かぜのような症状が出ます。年齢を問わず何度でも感染を繰り返します。大人は鼻かぜ程度の軽い症状で済んでしまうことが多いので、乳幼児のいる家庭では、親や兄弟が感染していることに気付かずに乳幼児に感染させてしまうケースが多いようです。

ウイルスの侵入を防ぐことが先決!
ウイルスに対して鼻腔から肺に至る気道では、線毛や粘液が24時間の防御を行っています。鼻から入った空気は4つある副鼻腔を通過する間に、ホコリやウイルス・細菌などの異物を除去、それと同時に温められ、100%加湿された空気は、肺胞で酸素が最も吸収されやすい状態となります。
そして、上気道では粘膜免疫を初めとするウイルス対策機能が働いていますが、この粘膜は、乾燥に非常に敏感になっています。
のどが潤っていると、粘膜免疫、粘液線毛の輸送機能や抗菌作用、免疫タンパクが発達し、防御機能が正常に働き、ウイルスの繁殖を防ぐことができるのです。

対策は次号後編へ!


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2011年10月24日月曜日

睡眠障害について

 国際会議『ワールドスリープ2011』

「かくれ肥満」「かくれ脳梗塞」など、数値の異常や自覚症状はないものの、注意が必要な場合に「かくれ・・・」という言葉をよく耳にします。
今月(10月)京都市で開催された日本睡眠学会で、働き盛り世代(20~40代)の約8割が、軽度かつ短期の不眠である「かくれ不眠」に該当するとの研究結果が古賀良彦・杏林大教授(精神神経科学)により報告されました。古賀教授によると、かくれ不眠は「起きたときに『よく寝た』と実感できない」などの悩みや不満を抱えている状況を指すそうです。気づかないまま半ば放置しているケースも含まれます。かくれ不眠を放置し続ければ、不眠症に進行する恐れがあることから、教授は「高血圧や糖尿病、肥満のリスクが増大する」と警鐘を鳴らし、「睡眠を改善することで得られるメリットを伝えていくことが重要だ」と訴えました。
そして、この睡眠学会なるものは、日本だけではなく世界的にも拡大していて、世界睡眠連合などが主催しアジア初開催となる国際会議「ワールドスリープ2011」が同じく国立京都国際会館で行われました。ワールドスリープは4年毎に世界各国で開催され、今回で第6回目の開催となるそうです。

近年、生活様式の多様化、夜型化により睡眠時間が短縮されてきたことで、さまざまな弊害が生じています。たとえば、睡眠障害は、昼間の眠気に起因する交通事故のみならず、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・うつ病などの誘引因子となります昼間の眠気は、就業や勉学の生産能率低下につながり、このような状態が長期化すると心身への影響もみられ、不安やうつ状態をまねく場合があります。このように睡眠の問題がもたらす社会経済的損失は計り知れません。

国際会議『ワールドスリープ2011』は、睡眠障害、ナルコレプシー、不眠症、睡眠呼吸障害、睡眠のメカニズム、睡眠生理・薬理学、うつ病と睡眠、生活習慣病と睡眠、睡眠サイクル、神経薬理学など幅広いテーマを取り上げ、多くの海外の研究者の参加を得て貴重な学術情報の交換の場を提供することを目的としている会議なのです。


■不眠がもたらす、肥満・高血圧・高血糖

睡眠の程度によっては、糖値、中性脂肪などの数値を高め、善玉コレステロールの数値を低下させて、肥満や糖尿病に拍車をかけることがわかっています。下記のグラフは、睡眠時間と各数値の関係です。睡眠時間が短い場合と長い場合に高い数値を示しています。そしてその場合のHDL(善玉)コレステロールは、逆に低くなっています。睡眠不足は当然ですが、あまり長時間の睡眠も良くないことがわかります。このことから、睡眠は時間より「質」の問題だということが言えるのです。

睡眠と血糖・中性脂肪等の関係!

睡眠障害は、上記のグラフのように血糖値、中性脂肪などの数値を高め、て肥満や糖尿病に拍車をかけますが、その過程で基礎代謝の低下や食欲の亢進などが表れ肥満や高脂血症などから高血圧なども発症します(左図)。このプロセスが、睡眠障害は、昼間の眠気に起因する事故等のみならず、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・うつ病などを誘引し、また、就業や勉学の生産能率低下を招くという結果につながります。








【睡眠障害対策】
睡眠中は、メラトニンが分泌され深い眠りを作り、朝方になるとセロトニンが分泌量を増やし覚醒しスッキリ目が覚めるというリズムがあります。寝つきが悪く、ぐっすり眠れない睡眠不足、途中覚醒などはメラトニンの不足です。ぐっすり眠れ朝スッキリ目覚める質の良い睡眠が低下するのは、メラトニンの原料のセロトニンが慢性的に不足しているからです。
「ラフマ」は、セロトニン神経の活性→セロトニン分泌の促進に期待できるリラックスハーブです。


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2011年10月21日金曜日

基の国から~嬬恋村霊芝農場~

キノコの放射能汚染

福島の、市民団体による野菜の放射線量測定をはじめとして、ほうれん草、牛乳、茶葉など、全国各地で線量測定が行われています。そして多くの地域で基準値を上回る食品が検出されています。

放射能汚染された土壌で育った野菜が気になりますが、東大病院放射線科・中川恵一准教授は心配することはないとおっしゃっています。「野菜の場合、放射性物質のセシウムを土壌から吸収するのはカリウムが足りていないとき。カリウムはいわゆる肥料なので、きちんとした農家なら充分にカリウムを与えています。危険なのは野生の植物や自家栽培の野菜。カリウムを与えられていないので、セシウムを吸収してしまう。実際、山菜やきのこは放射線量が高くなっています」。
また、放射線の除去方法としては、野菜の場合、「しっかりと土を取り除き、水で洗い流すことが基本」(放射線医学総合研究所・放射線防護研究センターチームリーダー・神田 玲子氏)

そこで、気になるのがキノコです。キノコについては、放射性セシウムの暫定規制値超過の報道が見られます。放射性セシウムはキノコに濃縮しやすいそうです。このことは、1986年のチェルノブイリ事故後の調査研究により示唆されていたことでした。しかし、キノコに含まれる放射性セシウムの濃度は、種類や菌糸を張る場所の汚染状況によって異なります。チチタケのように木の根から養分を取る「菌根菌」は、枯れ木や落ち葉に生える「腐生菌」よりもセシウムを取り込む傾向があるとされています。そして、現在、スーパーなどの店頭に並んでいるキノコの場合、工場や屋内、ハウスなどで栽培されたものが多く、直接、汚染された土壌などに関与していないので心配ないそうですが、キノコの培地のおがくずや水などが汚染されている場合は心配です。

和漢研の霊芝については、収穫ハウス、収穫霊芝など独自の線量計で計測しています。以下の『基(もと)の国から』にて報告があります。



『基(もと)の国から~』

なだらかな事なんて何にもない、用意されている事なんて何にもない、
木を切り丘を削り浅間山に吼えた、男達の物語。【第26話】




■特別な思いの収穫!

32年前、種菌を持ち農場を作ろうと考えた『元の男』。そして、土と水の原点を知り守った『素の男』。2人の男で始まったこの農場だが、32年の後の今年は特別だった。3月11日、未曾有の大震災があり、この農場にも少なからず影響をもたらした。だが、無事に今秋も収穫期をむかえることができた・・・。

今年の収穫は特別な思いを抱いての収穫になった。それは、霊芝の放射能汚染の問題だ。この秋、各地のキノコ狩りで収穫されたきのこから規定値以上のセシウムが検出され、この農場にも問い合わせが相次いだ。
新聞などの報道でご存知の方も多いと思うが、栽培物のキノコの場合と野生のキノコの場合では大きな違いがある。もちろん栽培方法によっても違いがある。嬬恋農場の場合、

①ハウス栽培のため風向きや雨などでの汚染の心配はない。
②原木栽培のため、おがくず栽培のようにおがくず自体の汚染がない。
③土壌の浅間砂は毎年交換している(震災前の搬入)
④水源は湧き水で日頃から小動物や落ち葉などの対策のため密封されている。

という条件から汚染の心配はしていないが、日頃からお取り扱い、御愛用して頂いている皆様方にしてみれば、それでも数値の心配があるとお思いのことでしょう。そこで、今回は、独自に線量計で測定した結果を報告します。


左の数値は農場内の線量です。現在、群馬県内にてお茶以外で出荷規制されている農作物はありません(群馬県HP)。また、嬬恋村役場発表の線量は0.061μSv(マイクロシーベルト)ですが、嬬恋農場は、計測地の村役場よりも標高が高く若干誤差があります。標高が同程度の隣接する草津町などでは0.146μSv を観測しています(19日現在群馬県HP)。

もちろんこれらの放射線量は、基準値以下なので健康に影響を与えるレベルではありません。どうぞご安心下さい。
(年間被ばく量の暫定基準値は1~20ミリシーベルトです。1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)

※線量計はアロカ社製(単位Svは、マイクロシーベルト)




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2011年10月14日金曜日

身近に迫る紫外線の害!

身近にも拡がるオゾンホール

米カリフォルニア州の知事は、14~18歳の若者が「日焼けマシン」を使うことを全面的に禁止する法案に署名しました。未成年者の日焼けマシン使用については、ほとんどの州が何らかの規制を設けていますが、カリフォルニアが最も厳しいケースとなりました。

米国以外では、ブラジルがすでに日焼けマシンの全面禁止に踏み切っています。その背景には、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関が、09年に紫外線を出す日焼けマシンについての研究で、20件以上の論文を調べた結果を発表したことがありました。日焼けマシンを30歳未満で使い始めると、皮膚がんのリスクが75%高くなることが分かったと発表し、発がんリスクの分類を5段階中最高のグループに引き上げていたのです。

そんな紫外線の害の心配が身近にも起ってきています。今春、北極の上空で、南極のオゾンホールに匹敵する深刻なオゾン層の破壊が起きたことが、日米な9カ国の国際研究チームの調査でわかったのです。観測は史上初めてなのですが、北半球は緯度が高い地域にも人口が多く、本来はオゾン層で遮られる有害な紫外線の増加が懸念されていました。調査の結果、4月上旬、北極圏の成層圏で、もともとあったオゾンのうち最大で80%が失われていることがわかりました。南極ほど濃度は薄くなっていませんが、北極はもともとの濃度が高いため、破壊された量は南極のオゾンホールに匹敵していました。 気象条件の違いから、北極は南極のような大規模なオゾンホールはできないと考えられていましたが、研究に加わった国立環境研究所 地球環境研究センター 地球環境データベース推進室・中島英彰室長は「南極で観測されていたオゾンホールが、北極にも出現したといえる」と話しています。 影響で3~4月にスカンディナビア半島やロシア北部で成層圏中のオゾンの濃度が低くなった領域が広がり、人の居住する地域でも有害な紫外線が増加したとみられています。オゾンが薄い領域は「かけら」のようにちぎれて日本の本州付近上空も通過したもようです。


■身近に迫る紫外線の害!

紫外線には下記のように3種類あります。

UV-C…大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない。
UV-B…ほとんどは大気層(オゾンなど)で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害である。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となる。
UV-A…UV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されている。

※オゾン層の破壊などにより有害なUV-Bが降り注ぐ量が増加している。

秋は意外と多い紫外線量!
この時期の秋の紫外線量は、春や夏に比べて空気が澄んでいる分、直接肌に降り注ぎ光老化が心配です。光老化とは、紫外線などで肌細胞がダメージを受けることで進行する肌の老化のことです。新陳代謝が衰え、コラーゲンなどの生成が減少して、肌の弾力が低下したり角質が厚くなったりします。
また、目の水晶体が白く濁る白内障は、加齢だけが原因ではありません。紫外線に当たることで水晶体のたんぱく質が変化して、白内障になることもあります。そして、水晶体は数少ない毛細血管がない領域のため、損傷すると修復が難しいのです。

紫外線から目を守る
日中の薄い雲ぐらいではUV-Bの80%以上が透過してしまいます。建物の中にいれば、紫外線は屋外のおよそ10%以下になり、屋外でも帽子の着用で20%減少します。外出時、紫外線からの目の保護にはUVカット機能を持った眼鏡やサングラスの着用が有効です。

【紫外線対策】
光老化のお肌対策は、アミノ酸スコア100のコラーゲンペプチドを使用した『薬膳の素』。目から入ってくる紫外線のような光酸化ストレスは、「目を閉じて休める(光を遮断する)」ことによって目に対してのストレスが軽減されることになります。「目のストレスフリー」対策としては、強制的に光や紫外線を遮断しストレスを軽減する“高機能アイマスク”です。


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2011年10月12日水曜日

ウイルス対策

7割の人が疲労や倦怠感を感じている!

 「疲れ」と「疲労感」は違うといいます。疲労感は報酬や達成感などで吹き飛んでしまうこともありますが、疲れは十分な睡眠や適切な栄養の摂取などの対策をとらないと取れません。

厚生労働省が2002年に行った調査では、15歳から65歳4000人を対象に調査した結果、約7割の人が疲労や倦怠感を感じているということがわかりました。そして、そんな疲労を「疲労度として数値化できる!」と、国の疲労研究プロジェクト(厚生労働省労働研究班)は研究しています。プロジェクトに参加した大阪市立大学大学院の教授は、言います。「痛み、発熱、疲れというのは生きていくうえで体に必要なアラームで、特に疲労は感覚尺度なので一番見逃されやすく、一番危険なのです」。

最新科学では、口の中の唾液でヘルペスウイルスを計測し疲れを数値化することもできるようです。ヘルペスウイルスは、普段は体の中で静かにおとなしくしていますが、人間の体調が悪くなったり疲労が蓄積したりすると、ウイルス自身が「宿主が寿命じゃないか」と判断して、唾液に混じって体から逃げ出そうと行動を起こします。それが帯状疱疹や口唇ヘルペスなのです。そのため、唾液中のヘルペスウイルスの量を測れば、その人の疲れ具合、ダメージ度が分かるというものです。「例えば内科では、体温や血圧、血液中の白血球の数などで診断するが、疲れにはこういう指標がなかった。疲れを評価する複合的な物差しが出来上がれば、その人にとって何が最も適切な治療なのかもわかる。全国のどの病院でも適切な疲労の診断ができるようにしたい」と関西福祉科学大教授。まだ病院で測ることはできませんが、2~3年後を目安に病院で測定できるようにしたいとのことです。

今年は様々な事が起っていますので、疲労を感じている人は平年よりも多いと考えられます。適切な疲労&ヘルペス対策を心掛けて下さい


■疲労の指標、ヘルペスウィルス!?

疲労は、痛みや眠気と並んで非常に重要な体で感じるシグナルですが、疲労・ストレスによるヘルペスウイルスの再活性化は,良く知られた現象です。「疲れるとカゼを引き易い」「疲れると発疹が出る」など、疲労とウイルスを結びつける現象は日常良く見られます。そして今回、疲労の測定の指標にヘルペスウイルスを測定し疲労の診断が実用化されたのです。

対策はウィルスの不活化と免疫の調整作用
ヘルペスウイルスの仲間は通常は体内に潜伏し、疲労の蓄積、ストレス、発熱など宿主の体力や免疫などが低下した状況になると、再活性化します。そして、ウイルスは口の中に集まり、皮膚の小さな傷口や粘膜組織から侵入し、皮膚細胞の中に入り込み、口内炎口の脇に症状が出ます。口の中に集まるヘルペスウイルスの予防のチャンスは、まさに口の中にあるわけです。したがって、のど飴のような形態がヘルペスウイルイス不活性化に期待できるのです。今秋は、夏の猛暑の影響で、免疫を調整する機能が低下する人が増えていると考えられますので、注意が必要です。

レイシセンダンのど飴:不活化データ
感染症対策としては、ウイルス自体の持つさまざまな作用(たとえば遺伝子のコピー機能など)を完全に抑えるウイルスの不活化が有効です。『レイシセンダン葉のど飴』は、日本食品分析センターによる驚くべきウイルス不活性試験データを有しています。



霊芝:免疫に対する調整作用
霊芝は、免疫系に対して調整的な「双方向性」があるため、さまざまな免疫失調症に効果が期待できると考えられています。特にリンパ球増殖の調節免疫因子産生の促進マクロファージ、NK細胞の活性化造血芽細胞の促進などによって、生体の免疫バランスが保たれ、生体機能の維持などに有効な影響を発揮すると期待されています。


ウイルス予防対策には、「不活化」と「免疫」の併用です!




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愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年10月7日金曜日

要注意!季節の変わり目

要注意!季節の変わり目

人の身体には、季節や環境・習慣が変わっても、体内の環境を一定に保つ仕組みがあります。恒常性とも言われていますが、体温などは冬でも夏でも、人間の体は一定の体温に保たれています。季節の変わり目のこの時期に体調を崩しやすいのは、外の環境が大きく変化するため、自律神経やホルモンなどすべて影響を及ぼして、ひいては抵抗力や免疫力が弱まるからです。また、夏の猛暑による食欲不振、強い紫外線の影響など、夏の様々なストレスがこの時期にどっと出てきます。

そして、秋だからこそ注意しなければならない病気があります。たとえば、食中毒にはこれからも注意が必要です。2004年度の厚生労働省の食中毒統計調査では、この時期の食中毒患者数が最も多かったそうです。「酷暑で体が弱っているところに、夏を乗り切った気の緩みが重なり、油断するからです。涼しくなったとはいえ、食中毒が発生しやすい気温の日もあります。

そして、紫外線です。秋の紫外線の量は3、4月と変わりません。しかし、春や夏に比べて空気が澄んでいる分、直接肌に降り注ぐのです。「目の水晶体が白く濁る白内障は、加齢だけが原因ではありません。紫外線に当たることで、水晶体のたんぱく質が変化して白内障になることもあります」(井上眼科病院・井上院長)。

気管支ぜんそくは、10月頃から患者が急増します。「気温の急激な低下が気管支の収縮を引き起こし、空気がのどを通りにくくなるのです。しかも秋の日本列島は移動性高気圧に覆われて、上空の気温が地表面より高くなる"気温の逆転"が起きます。そうなると、空気中のほこりが地表面に集まり、ぜんそくの発作が多くなるのです」(東葛病院付属診療所・伊東所長)。

そして、日が短くなる秋から冬はうつが増える季節でもあります。日照時間が減るこの時季から“冬季うつ”と呼ばれる季節性気分障害が増えてきます。気分の高揚に関係する脳内ホルモンのセロトニンの働きが低下し、落ち込みやすくなります。先日のNHK「ためしてガッテン!」でも、セロトニンは片頭痛に関与していると紹介されていました。


9月28日放送:NHK「ためしてガッテン!」より
■不眠・めまい・耳鳴り、
          不快症状を解消せよ!

番組内では、長年に渡る片頭痛は、セロトニンの不足が原因であると紹介されました。また、女性の場合は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少でセロトニンも減少する生理時や更年期に起こる片頭痛を紹介していました。

片頭痛は、セロトニン代謝異常
 ストレスを含む様々な要因でセロトニンの代謝異常が起こると、図のように脳内の血中にセロトニンが一時的に増えます。すると血管が収縮します。収縮した血管からセロトニンが急激に減少すると今度は血管が拡張します。これによって血管の透過性が亢進し、炎症物質が産生され、血管壁が炎症や浮腫を起こします。これが痛みとして伝達されて片頭痛の発作が起こると考えられています。

【片頭痛対策】
慢性的な頭痛や片頭痛など、精神的なストレスで誘発される頭痛に対しては、軽い抗うつ薬や抗不安薬が処方される場合があります。頭痛薬は、初期の段階では有効なときもありますが、長期連用・飲み過ぎは、頭痛をさらに発症させることにつながるので、注意が必要です。また、ストレスや疲労などでセロトニン神経が低下すると、セロトニンの代謝異常がおこります。「ラフマ」はセロトニン神経への影響に期待がもてます。


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愛・感謝 五月雨ジョージ

サルコペニア⑤ ダイエットの新常識

ダイエットはやはりストレスだった!

ダイエット中に食事を減らしても体重が減少しないのは、やはり無理なダイエットによるストレスが原因のようです。食事のカロリー摂取量を厳しく制限した低カロリー・ダイエットは、有害なストレス・ホルモン「コルチゾール」のレベルが大きく増加するという研究データが発表されました(米国のカリフォルニア大学:Psychosomatic Medicine誌電子版)。
この研究では、121人の女性を4グループに分けて、3週間、以下のいずれかのプログラムを割り当てました。またすべての女性に、その日の気分を日誌をつけるようにお願いしました。

①1日当たり1,200キロカロリーの低カロリーダイエットをして、毎日の食事内容と摂取カロリーを記録する
②1日当たり1,200キロカロリーの超低カロリーダイエットをするが、毎日の食事内容を記録しない
③通常通りの食事をするが、毎日の食事内容と摂取カロリーを記録する
④通常通りの食事をして、毎日の食事内容も記録しない

この結果、3週間後に、①の低カロリーダイエットを行った女性のストレスホルモンのレベルがかなり上昇したことが分かりました。身体が必要とするエネルギーを提供するために十分な熱量を摂取しないと、自動的にストレス・ホルモンの生産が促進され始めるのです。そして、高レベルのコルチゾールに慢性的にさらされると、コレステロール値、血糖値、血圧、免疫システムなどに悪影響を与えて、ダイエット効果よりも、むしろ健康リスクを増加させてしまいます。また、低カロリーダイエットなどの無理なダイエットにより、筋肉量が減少してリバウンドで体脂肪が増加し、代謝が悪くなって減量しにくい身体になってしまうのです。

今回、この研究で毎日の食事内容と摂取カロリーを記録した女性の多くが、ストレスホルモンのレベルとは関係なく、ストレスを感じたと報告したそうです。


加齢性筋肉減弱症又は筋肉減少症
サルコペニア⑤ サルコペニア内蔵肥満とレプチン

サルコペニアは、骨格筋・筋肉の量が減少していくことで、病名ではなく、こうした状態につけられた名前です。「サルコペニア+内臓肥満」は、食欲と代謝に関与するホルモンのレプチンに影響し、サルコペニア肥満を促進してしまうことがわかっています。



満腹信号を出すレプチン!
レプチンとは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲中枢に働いて満腹信号を出し食欲を抑制させる働きがあります。内臓脂肪が増えるとレプチンの量も増加しますが、増えすぎたレプチンは飽和状態になっていき、レプチンが効かなくなった状態、いわゆる「レプチン抵抗性」という状態になってしまうのです。研究データでは、正常/サルコペニア単独/内臓肥満単独/サルコペニア内蔵肥満の4つに分類した調査では、血清レプチン濃度はサルコペニア内蔵肥満群が、サルコペニア単独群や内蔵肥満単独群よりも高いという結果がでました。

【サルコペニア内蔵肥満の対策】
サルコペニア内臓肥満の対策は、減少している筋肉を増やし、代謝を高め、内臓脂肪を減らすことです。筋肉量を保つためには、推奨一日量を上回るたんぱく質の摂取が必要であることが報告されています。たんぱく質を手軽に摂取・吸収に期待できるのが、コラーゲンなどのサプリメントです。和漢研の三種混合だし『薬膳の素』は、アミノ酸スコア100のコラーゲンペプチドです。また、筋肉細胞に多く存在するミトコンドリアの活性には、ミトコンドリアスクエアを形成する「霊芝」「コエンザイムQ10」「α-リポ酸」「L-カルニチン」の4つの栄養素がおすすめです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2011年10月3日月曜日

サルコペニア④対策編「肉・魚を食べることの重要性!」 

PEM(Protein Energy Malnutrition)
=たんぱく質エネルギー栄養不足

日本の栄養事情を見てみると、典型的短命であった大正7~8年当時、1日の一般的な食事は、主食の米に味噌汁、漬物、魚一切れでした。植物性タンパク質は多いものの、動物性タンパク質が極端に少なく、動物性脂肪もほとんど摂取しない状況でした。昭和40年代に入ると米の摂取が減り、牛乳・乳製品、肉が増加しました。戦後、徐々に日本国民の平均寿命は延びました。そして、昭和50年代にたんぱく質・脂肪の、動物性と植物性の摂取の比がほぼ1対1になったのと時を同じくして、世界一の長寿国になったのです。

高齢者は加齢により、食生活において、食欲の低下、噛む力、飲み込む力の弱化、唾液の分泌の減少など、身体的機能の変化がよく認められます。そのために偏食が多くなり、自分では気づかないうちに栄養素が不足した状態になりやすくなります。最初のうちは体内の貯蔵栄養素を利用することで代謝を維持し体力を保持しようとします(まず糖質、次いで脂肪、タンパク質が利用されます)。そして、低栄養状態におちいると、生活活動度の低下、体重の減少、骨格筋の筋肉量や筋力の低下、体脂肪の低下などが認められ、また感染が起こりやすくなります。さらに、血液中のたんぱくが低下する低アルブミン血症などの危険性もあります。 このように、近年、高齢者の間ではたんぱく質・エネルギー低栄養状態が大きな問題となっており、PEMと呼ばれています。

「年を取ったら野菜を中心にして肉・魚は避けるべき」とよく言われてきましたが、最新の研究では、動物性タンパク質を多く摂取している高齢者の方が、植物性タンパク質が中心の高齢者に比べ老化の速度が遅く、病気になりにくいことが分かってきました。つまり、「動物性タンパク質」を効率的に体に取り入れ、体の栄養状態を高めながら生活活動度を高く保つことが大切だったのです。高齢者が QOLをいかに維持するか、すなわち、健康で自立した生活を続けることを可能にするには「健康維持のための適切な栄養管理」が不可欠です。
そして、高齢者がいい人生を送り、天寿をまっとうする生き方を「サクセスフル・エイジング」といっているようです。


加齢性筋肉減弱症又は筋肉減少症
■ サルコペニア④対策編

筋肉と基礎代謝の関係
筋肉の役割は身体を動かすだけではなく、体液の循環や体温の維持が挙げられます。特に基礎代謝量は筋肉量(基礎代謝の内約40%が筋肉で消費されている)と関係が深いため、筋肉量の減少が基礎代謝の低下につながります。

筋力低下→食欲の低下→タンパク質不足→サルコペニアの悪循環!
筋肉量の低下がもっとも著しい部位は大腿部(太もも)です。この部分が衰えると、少しの移動でも疲労感が増すため、徐々に体を動かさなくなり運動量が減少します。運動量が減少すると食欲も低下します。タンパク質の不足から、ますます筋肉量が減りサルコペニアの悪循環に陥ります。

タンパク質は、さまざまな組織をつくる!
人に必要な三大栄養素が「たんぱく質」「糖質」「脂質」というのはよく知られています。しかし、「必須アミノ酸」といって体に絶対に必要なたんぱく質はあっても、“必須糖質”や“必須脂質”というものはありません
タンパク質が不足すると・・・
赤血球の材料が少ない→「貧血」
血管を作る材料が少ない→「脳出血」
免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」
筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」
また、脳の神経伝達物質を十分に合成することも、神経を伸ばすこともできません。つまりたんぱく質は代わりがきかない栄養素なのです。

効率よくたんぱく質を摂取する!
普段の食生活でたんぱく質が、きちんと吸収され、有効利用されているかは別問題です。たんぱく質を手軽に摂取・吸収に期待できるのがコラーゲンなどのサプリメントの特徴です。そして、吸収にはアミノ酸がペプチドコラーゲンの状態がベストです。
和漢研の『薬膳の素』は、17℃と低い温度で溶解する、アミノ酸スコア100のペプチドコラーゲンをベースにした“天然だし食品”です。効率的なたんぱく質摂取にご利用ください。


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愛・感謝 五月雨ジョージ