2011年10月3日月曜日

サルコペニア④対策編「肉・魚を食べることの重要性!」 

PEM(Protein Energy Malnutrition)
=たんぱく質エネルギー栄養不足

日本の栄養事情を見てみると、典型的短命であった大正7~8年当時、1日の一般的な食事は、主食の米に味噌汁、漬物、魚一切れでした。植物性タンパク質は多いものの、動物性タンパク質が極端に少なく、動物性脂肪もほとんど摂取しない状況でした。昭和40年代に入ると米の摂取が減り、牛乳・乳製品、肉が増加しました。戦後、徐々に日本国民の平均寿命は延びました。そして、昭和50年代にたんぱく質・脂肪の、動物性と植物性の摂取の比がほぼ1対1になったのと時を同じくして、世界一の長寿国になったのです。

高齢者は加齢により、食生活において、食欲の低下、噛む力、飲み込む力の弱化、唾液の分泌の減少など、身体的機能の変化がよく認められます。そのために偏食が多くなり、自分では気づかないうちに栄養素が不足した状態になりやすくなります。最初のうちは体内の貯蔵栄養素を利用することで代謝を維持し体力を保持しようとします(まず糖質、次いで脂肪、タンパク質が利用されます)。そして、低栄養状態におちいると、生活活動度の低下、体重の減少、骨格筋の筋肉量や筋力の低下、体脂肪の低下などが認められ、また感染が起こりやすくなります。さらに、血液中のたんぱくが低下する低アルブミン血症などの危険性もあります。 このように、近年、高齢者の間ではたんぱく質・エネルギー低栄養状態が大きな問題となっており、PEMと呼ばれています。

「年を取ったら野菜を中心にして肉・魚は避けるべき」とよく言われてきましたが、最新の研究では、動物性タンパク質を多く摂取している高齢者の方が、植物性タンパク質が中心の高齢者に比べ老化の速度が遅く、病気になりにくいことが分かってきました。つまり、「動物性タンパク質」を効率的に体に取り入れ、体の栄養状態を高めながら生活活動度を高く保つことが大切だったのです。高齢者が QOLをいかに維持するか、すなわち、健康で自立した生活を続けることを可能にするには「健康維持のための適切な栄養管理」が不可欠です。
そして、高齢者がいい人生を送り、天寿をまっとうする生き方を「サクセスフル・エイジング」といっているようです。


加齢性筋肉減弱症又は筋肉減少症
■ サルコペニア④対策編

筋肉と基礎代謝の関係
筋肉の役割は身体を動かすだけではなく、体液の循環や体温の維持が挙げられます。特に基礎代謝量は筋肉量(基礎代謝の内約40%が筋肉で消費されている)と関係が深いため、筋肉量の減少が基礎代謝の低下につながります。

筋力低下→食欲の低下→タンパク質不足→サルコペニアの悪循環!
筋肉量の低下がもっとも著しい部位は大腿部(太もも)です。この部分が衰えると、少しの移動でも疲労感が増すため、徐々に体を動かさなくなり運動量が減少します。運動量が減少すると食欲も低下します。タンパク質の不足から、ますます筋肉量が減りサルコペニアの悪循環に陥ります。

タンパク質は、さまざまな組織をつくる!
人に必要な三大栄養素が「たんぱく質」「糖質」「脂質」というのはよく知られています。しかし、「必須アミノ酸」といって体に絶対に必要なたんぱく質はあっても、“必須糖質”や“必須脂質”というものはありません
タンパク質が不足すると・・・
赤血球の材料が少ない→「貧血」
血管を作る材料が少ない→「脳出血」
免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」
筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」
また、脳の神経伝達物質を十分に合成することも、神経を伸ばすこともできません。つまりたんぱく質は代わりがきかない栄養素なのです。

効率よくたんぱく質を摂取する!
普段の食生活でたんぱく質が、きちんと吸収され、有効利用されているかは別問題です。たんぱく質を手軽に摂取・吸収に期待できるのがコラーゲンなどのサプリメントの特徴です。そして、吸収にはアミノ酸がペプチドコラーゲンの状態がベストです。
和漢研の『薬膳の素』は、17℃と低い温度で溶解する、アミノ酸スコア100のペプチドコラーゲンをベースにした“天然だし食品”です。効率的なたんぱく質摂取にご利用ください。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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