2011年10月7日金曜日

要注意!季節の変わり目

要注意!季節の変わり目

人の身体には、季節や環境・習慣が変わっても、体内の環境を一定に保つ仕組みがあります。恒常性とも言われていますが、体温などは冬でも夏でも、人間の体は一定の体温に保たれています。季節の変わり目のこの時期に体調を崩しやすいのは、外の環境が大きく変化するため、自律神経やホルモンなどすべて影響を及ぼして、ひいては抵抗力や免疫力が弱まるからです。また、夏の猛暑による食欲不振、強い紫外線の影響など、夏の様々なストレスがこの時期にどっと出てきます。

そして、秋だからこそ注意しなければならない病気があります。たとえば、食中毒にはこれからも注意が必要です。2004年度の厚生労働省の食中毒統計調査では、この時期の食中毒患者数が最も多かったそうです。「酷暑で体が弱っているところに、夏を乗り切った気の緩みが重なり、油断するからです。涼しくなったとはいえ、食中毒が発生しやすい気温の日もあります。

そして、紫外線です。秋の紫外線の量は3、4月と変わりません。しかし、春や夏に比べて空気が澄んでいる分、直接肌に降り注ぐのです。「目の水晶体が白く濁る白内障は、加齢だけが原因ではありません。紫外線に当たることで、水晶体のたんぱく質が変化して白内障になることもあります」(井上眼科病院・井上院長)。

気管支ぜんそくは、10月頃から患者が急増します。「気温の急激な低下が気管支の収縮を引き起こし、空気がのどを通りにくくなるのです。しかも秋の日本列島は移動性高気圧に覆われて、上空の気温が地表面より高くなる"気温の逆転"が起きます。そうなると、空気中のほこりが地表面に集まり、ぜんそくの発作が多くなるのです」(東葛病院付属診療所・伊東所長)。

そして、日が短くなる秋から冬はうつが増える季節でもあります。日照時間が減るこの時季から“冬季うつ”と呼ばれる季節性気分障害が増えてきます。気分の高揚に関係する脳内ホルモンのセロトニンの働きが低下し、落ち込みやすくなります。先日のNHK「ためしてガッテン!」でも、セロトニンは片頭痛に関与していると紹介されていました。


9月28日放送:NHK「ためしてガッテン!」より
■不眠・めまい・耳鳴り、
          不快症状を解消せよ!

番組内では、長年に渡る片頭痛は、セロトニンの不足が原因であると紹介されました。また、女性の場合は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少でセロトニンも減少する生理時や更年期に起こる片頭痛を紹介していました。

片頭痛は、セロトニン代謝異常
 ストレスを含む様々な要因でセロトニンの代謝異常が起こると、図のように脳内の血中にセロトニンが一時的に増えます。すると血管が収縮します。収縮した血管からセロトニンが急激に減少すると今度は血管が拡張します。これによって血管の透過性が亢進し、炎症物質が産生され、血管壁が炎症や浮腫を起こします。これが痛みとして伝達されて片頭痛の発作が起こると考えられています。

【片頭痛対策】
慢性的な頭痛や片頭痛など、精神的なストレスで誘発される頭痛に対しては、軽い抗うつ薬や抗不安薬が処方される場合があります。頭痛薬は、初期の段階では有効なときもありますが、長期連用・飲み過ぎは、頭痛をさらに発症させることにつながるので、注意が必要です。また、ストレスや疲労などでセロトニン神経が低下すると、セロトニンの代謝異常がおこります。「ラフマ」はセロトニン神経への影響に期待がもてます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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