2011年10月24日月曜日

睡眠障害について

 国際会議『ワールドスリープ2011』

「かくれ肥満」「かくれ脳梗塞」など、数値の異常や自覚症状はないものの、注意が必要な場合に「かくれ・・・」という言葉をよく耳にします。
今月(10月)京都市で開催された日本睡眠学会で、働き盛り世代(20~40代)の約8割が、軽度かつ短期の不眠である「かくれ不眠」に該当するとの研究結果が古賀良彦・杏林大教授(精神神経科学)により報告されました。古賀教授によると、かくれ不眠は「起きたときに『よく寝た』と実感できない」などの悩みや不満を抱えている状況を指すそうです。気づかないまま半ば放置しているケースも含まれます。かくれ不眠を放置し続ければ、不眠症に進行する恐れがあることから、教授は「高血圧や糖尿病、肥満のリスクが増大する」と警鐘を鳴らし、「睡眠を改善することで得られるメリットを伝えていくことが重要だ」と訴えました。
そして、この睡眠学会なるものは、日本だけではなく世界的にも拡大していて、世界睡眠連合などが主催しアジア初開催となる国際会議「ワールドスリープ2011」が同じく国立京都国際会館で行われました。ワールドスリープは4年毎に世界各国で開催され、今回で第6回目の開催となるそうです。

近年、生活様式の多様化、夜型化により睡眠時間が短縮されてきたことで、さまざまな弊害が生じています。たとえば、睡眠障害は、昼間の眠気に起因する交通事故のみならず、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・うつ病などの誘引因子となります昼間の眠気は、就業や勉学の生産能率低下につながり、このような状態が長期化すると心身への影響もみられ、不安やうつ状態をまねく場合があります。このように睡眠の問題がもたらす社会経済的損失は計り知れません。

国際会議『ワールドスリープ2011』は、睡眠障害、ナルコレプシー、不眠症、睡眠呼吸障害、睡眠のメカニズム、睡眠生理・薬理学、うつ病と睡眠、生活習慣病と睡眠、睡眠サイクル、神経薬理学など幅広いテーマを取り上げ、多くの海外の研究者の参加を得て貴重な学術情報の交換の場を提供することを目的としている会議なのです。


■不眠がもたらす、肥満・高血圧・高血糖

睡眠の程度によっては、糖値、中性脂肪などの数値を高め、善玉コレステロールの数値を低下させて、肥満や糖尿病に拍車をかけることがわかっています。下記のグラフは、睡眠時間と各数値の関係です。睡眠時間が短い場合と長い場合に高い数値を示しています。そしてその場合のHDL(善玉)コレステロールは、逆に低くなっています。睡眠不足は当然ですが、あまり長時間の睡眠も良くないことがわかります。このことから、睡眠は時間より「質」の問題だということが言えるのです。

睡眠と血糖・中性脂肪等の関係!

睡眠障害は、上記のグラフのように血糖値、中性脂肪などの数値を高め、て肥満や糖尿病に拍車をかけますが、その過程で基礎代謝の低下や食欲の亢進などが表れ肥満や高脂血症などから高血圧なども発症します(左図)。このプロセスが、睡眠障害は、昼間の眠気に起因する事故等のみならず、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・うつ病などを誘引し、また、就業や勉学の生産能率低下を招くという結果につながります。








【睡眠障害対策】
睡眠中は、メラトニンが分泌され深い眠りを作り、朝方になるとセロトニンが分泌量を増やし覚醒しスッキリ目が覚めるというリズムがあります。寝つきが悪く、ぐっすり眠れない睡眠不足、途中覚醒などはメラトニンの不足です。ぐっすり眠れ朝スッキリ目覚める質の良い睡眠が低下するのは、メラトニンの原料のセロトニンが慢性的に不足しているからです。
「ラフマ」は、セロトニン神経の活性→セロトニン分泌の促進に期待できるリラックスハーブです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

0 件のコメント:

コメントを投稿