2011年11月27日日曜日

サルコペニア⑫ 長寿遺伝子は幻想!?


サルコペニアとサーチュイン遺伝子

 特集でお送りしています「サルコペニア」は、筋肉の減少・機能低下によって運動障害をおこしたり、健康的な長寿生活のQOLが低下したりするのが特徴です。

 長寿とのつながりでいえば、寿命を延ばす「サーチュイン遺伝子」が話題になりました。
 ところが、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL/ロンドン大学)の健康加齢研究所の研究チームは、サーチュインと長寿の間に因果関係があるというのは幻想だ、ということを明白な証拠とともに示したのです。研究チームは、指標となる研究を再現し、寿命延長効果をもたらすとされたミミズやミバエの「Sir2」や哺乳類の「SIRT1」という遺伝子以外に、寿命延長効果をもたらす要因があったか検討したのです。その結果、「サーチュインは長寿の鍵とは言えず、寿命延長効果はないとみられる」という結論に至ったということです。
 過去の実験の問題点は、実験で比較した遺伝子操作された個体と自然の個体との間にありうる相違点を詳細に検討しなかったことにあったそうです。例えば線虫でサーチュインのレベルだけが異なるように慎重に準備した実験では、寿命延長効果はみられなかった――つまり、サーチュイン以外の要因が寿命延長に寄与したが、それが見逃されていたということです。

 かつてこれらの先駆的な実験の一部を行ったマサチューセッツ工科大学(MIT)のレオナード・ガランテ氏も、雑誌「ネイチャー」に掲載された“短報”の中で、自身が行った過去の実験に不備があったことを認めたそうです。また、健康加齢研究所の研究チームらがミバエを使って行った同様の実験結果でも、サーチュインが原因とされていたものは実際は別の遺伝的要因で起きていたことが分かったのです。

 過去の研究では人工的に合成したミバエのサーチュインがレスベラトロールで活性化されるとされていました。しかしこれも、今回研究チームが2か所の研究所で複数の手法を使って調べたところ、そのような結果は得られずに終わったのでした。その上、食事を制限するとサーチュインが関与し寿命が延びるという現象も否定したそうです。


 健康や肥満・長寿のために食事について考えることは良いことですが、食事の減らし方を間違えると問題が出ます。特に高齢者の場合、たんぱく質不足による「サルコペニア」が心配されます。


サルコペニア⑫
たんぱく質不足→筋肉減少→サルコペニア

 サルコペニアを起こす身近な原因のひとつに、栄養障害があります。高齢者の栄養障害の要因は多岐にわたり、低栄養状態がさまざまな機能障害を起こします。その栄養素がたんぱく質です。老年期に入ると老化の過程でたんぱく質の分解が主となり、合成は低下したんぱく質が減少します。

偏食・ダイエット・食欲不振・摂食障害
 健康管理やダイエットを目的とした場合、菜食主体の食生活が推奨されます。しかし、これは間違った健康情報です。そこで問題となるのは“たんぱく質の不足”なのです。
特に高齢者の場合は、食欲の低下に加え、胃腸機能の低下による消化吸収量の減少、嚥下障害*などによってたんぱく質が不足になってしまいます。
*嚥下障害:水分や食べ物を口の中に取り込み、咽頭から食道・胃へと送り込む(飲み込む)過程で、どこかがうまく機能しなくなり飲み込みにくくなること。

手軽に摂取!必須アミノ酸『薬膳の素』
〇必須アミノ酸BCAA
 必須アミノ酸のBCAAは、筋たんぱく質を作りだし、また壊れにくくする働きがあることが知られています。体内で合成できず、体外から取込む必要があるBCAAは、鮪の赤身に多く含まれています。

〇吸収力のペプチドタイプ
 小腸にはアミノ酸とペプチドの2つ吸収システムがあり、ペプチド形態で摂取した場合には、腸管内でペプチドからアミノ酸になるものもあるので、アミノ酸タイプで摂取した場合よりも効率的であると考えられています。

〇アミノ酸スコア100の状態で吸収
 アミノ酸成分を単体で摂取した場合、胃で壊される種類のアミノ酸があります。最終的に血中に取込まれたときにアミノ酸のバランス、アミノ酸スコアが100にならないと意味がありません

〇負担が少ない“だし”タイプ
 高齢者の場合、必要なたんぱく質は成人期の約30%増が目安だそうですが、食事などによる補給が難しい場合があります。
 和漢研の『薬膳の素』は、食事の負担を軽減でき(脂肪分が非常に少ない)、必須アミノ酸が多く摂取できる商品です。その上、鮪・昆布・椎茸のうま味成分たっぷりの美味しい“三種混合だし”です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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