2012年2月24日金曜日

食中毒菌「カンピロバクター」!


実際は164万1,396人、食中毒“カンピロバクター”!

 この時期に食中毒の話はピンとこない方も多いと思いますが、厚生労働省の研究班がまとめていたカンピロバクター菌による食中毒患者が、実際には最大で国の統計の715倍もいたと推定されています。
 統計では06年のカンピロバクター菌の食中毒患者は2,297人。ところが、研究班の推定では164万1,396人に上っています。統計は、診断した医師の保健所への届け出をまとめたもの。これに対し、研究班は特定の地域の住民に無作為の電話調査を行い、急性下痢症状の発症率や医療機関受診率、検便実施率を解析して推定患者数を算出。具体的には、血便または1日3回以上の下痢か嘔吐があった人を患者とみなしました(慢性胃腸疾患、妊娠、飲酒、投薬による影響は除く)。

 報告をまとめた国立医薬品食品衛生研究所は、統計と実態に差がでた理由について、

 (1)軽症者に食中毒の自覚がない
 (2)医療機関で検便が必須でない
 (3)患者1人の場合は原因食品が特定できず、一般的に食中毒として扱われにくい


の3点を挙げています。
また、公表についてはこんな背景もあります。昨年、欧州でO-104による食中毒で、感染源がきゅうりやトマトなどと混乱し、生産者から損害賠償請求されることになりました。日本の食品衛生行政では「疑わしい時点ごとに公表するのは鉄則」とはしているものの、賠償問題が大きくのしかかってくる可能性も無視できません。今後も把握しきれそうにない食中毒情報は個人での予防策しかないようです。

 今回の鶏肉の場合、カンピロバクターは、ニワトリの腸管に生息していて、効果的な汚染防止策が難しく、その上、食中毒になる確率が高いとのこと。食品安全委員会が調べた結果、小売店で売られていた生の鶏肉の汚染率は平均66%、レバーなどの内臓は46%でした。
 また、野菜については、仕出し弁当の千切りキャベツから大腸菌が検出された例もありました。野菜などの作物の場合、汚染された土壌の他にも、井戸水や河川水からの汚染が心配されています。

 何か効果的な予防策はないのでしょうか・・・。


■『安心村(R)』で洗浄と除菌!

 カンピロバクター菌は、ニワトリや牛など家畜の腸に普通に生息しています。厚労省や農林水産省のデータによると、国内の農場で飼われている鶏の約3割が保菌していました。食肉処理されて流通する国産鶏肉の3割以上が、カンピロバクター菌に汚染されているとの報告もあります。

カンピロバクターデータ!
日本食品分析センターより、和漢研の『安心村(R)』のカンピロバクターに対するデータが公表されました。
 カンピロバクターでは『安心村(R)』各希釈液で、30分後の生菌数が100以下というデータがあります。(右表-1)
*検体1:鶏肉、検体2:野菜。







除菌だけでなく、食材本来の旨み、味がよみがえる!
左図のように食品の表面に付着している農薬、ワックス、防腐剤、着色料などの添加物や環境ホルモンは、免疫の低下、アレルギーなどの原因のひとつになっています(有害物質を年平均3~4kg摂取しているといわれています)。『安心村(R)』は、これら人体に不必要な有害物質を取り除きます。表面に有害物質が付着したままの食材をそのまま食べていたのでは、食べ物本来の味を損ねます。『安心村(R)』で食材に付着している有害物質を取り去ることで、食品本来のおいしい味が蘇ります。ぜひお試しあれ!

 『安心村(R)』には、カンピロバクター菌以外にも、サルモネラ菌大腸菌黄色ブドウ球菌白癬菌レジオネラ菌枯草菌真菌類などのデータが揃っています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年2月22日水曜日

酸素と血栓


「血液ドロドロ」のイメージの違い

 全国の消費生活センターには、消費者被害に関する相談が多く寄せられています。国民生活センターのホームページで見ることができます。

 被害に遭われるのは高齢者の方が多く、高齢者は「お金」「健康」「孤独」の3つの大きな不安を持っているといわれています。悪質業者は言葉巧みにこれらの不安をあおり、親切にして信用させ、年金・貯蓄などの大切な財産を狙います。高齢者は自宅にいることが多いため、訪問販売や電話勧誘販売による被害に遭いやすいのも特徴です。そして、視覚や聴覚機能の衰えによる事故など、危害や危険にあうことが多いという特徴もあるため、家庭内事故の割合が高くなっています。

 高齢者の消費者被害の事例の中には、「マグロの味見しませんか」等と言って、自宅に訪れた業者からマグロやカツオ等の魚介類を買わされた等の相談が増えているそうです。生鮮食料品の訪問販売は、平成21年12月より「特定商取引に関する法律」の規制対象となっています。販売業者名や連絡先が分からないため、被害回復が難しいトラブルがほとんどで、安易に購入しないよう消費者に注意を呼びかけいます。被害者の声の中には、「強引に押し売りされ傷んだ魚を買わされた」「味見したら包丁でまな板を叩かれ、怖かったので購入」「勝手に切り分けられ、購入を断ったら脅された」などがあったとのこと。

 そして、高齢者の消費者被害で多いのが、「足の痛みが治る」「血液がサラサラになる」「がんが治る」など、健康に不安を持つ高齢者の心理をたくみに突き、健康食品、電気治療器などを購入させる手口です。
「血液がサラサラ・ドロドロ」などの表現は定着している感がありますが、血液ドロドロの一般的な印象は、血液の血漿(血球以外の液体)に脂質などが溶けて血液がベタベタになっているイメージが多いようです。血液の成分は血漿(血漿成分は水分96%で、その他、血漿蛋白質や微量の脂肪、糖、無機塩類)と血球細胞(赤血球・白血球・血小板)とでできています。その比率は、およそ血漿11:血球細胞9です。そして、主に「ドロドロ」に関与しているのは血球細胞の方なのです





酸素と血栓
■赤血球レオロジー
※レオロジー:物質の変形および流動一般に関する学問分野。日本語では流動学とも言われています。

 血液の流れが悪くなると心配なのが、血管が詰まったり破裂したりする「血栓」です。血液の流れの悪い「血液ドロドロ」状態など、血液の流れに関与するのは、実は血液の赤血球なのです。

赤血球の機能低下が血流を低下させる!
 血液の血球細胞の大半を占める赤血球(赤血球中のたんぱく質・ヘモグロビンが赤いので血液は赤い)の役割は、肺でヘモグロビンに結合した酸素(O2)を全身に運び二酸化炭素(CO2)を回収してくることです。この機能が低下すると、赤血球自体に障害が起き、血流に大きく関わってきます。







赤血球の凝集と変形能
赤血球は、毛細血管でO2を組織細胞に供給しCO2を回収しますが、毛細血管は赤血球の直径より細く、赤血球は変形して通り抜けています。これが、赤血球の“変形能”です。また、赤血球の表面の細胞膜に粘度が生じると、赤血球どうしがくっつく“凝集”(左図)が起こります。赤血球の機能(O2の供給とCO2の回収)の活性が低下した赤血球は、変形能が低下し微小循環領域での血流低下、凝集した赤血球は、血流全体を低下させます。


 血栓が形成されるのは、血液の粘度(血漿粘度)が上がり血液の流動性の低下が原因とイメージされていますが、突き詰めると赤血球が大きく関わっている事があるのです。
 微小循環領域の毛細血管の流動性における赤血球の活性に期待できるのが「霊芝」です。霊芝には下記のような赤血球に対してのデータがあります。
  ●霊芝の赤血球膜の流動性への影響 
  ●霊芝の赤血球変形能への影響
  ●霊芝の赤血球凝集性への影響   
  ●霊芝の赤血球2.3-DPG産生への影響




いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ



2012年2月17日金曜日

ドーパミンと中毒


繰り返されるフードファディズム!

 ご存知の方も多いと思いますが、また巷で「フードファディズム」が拡がりつつあります。フードファディズムとは、特定の食品を食べるだけですっかり健康になる、ダイエットが期待できる、などという宣伝をそのまま信じ、消費者がその食品に殺到することです。

今回は、トマトの成分に脂肪燃焼効果があるとの論文が発表・報道された後、各地のスーパーでトマトジュースが爆発的に売れ、品薄状態に陥りました。

 発端は、トマトに含まれる物質が血中の中性脂肪の値を下げることがマウスの実験で確認されたとする、京都大や食品メーカーなどの共同研究論文です。その結果は、中性脂肪は血中と肝臓で共に約3割少なく、血糖値は約2割低くなったとのこと。肝臓での糖質の吸収が良くなり、血糖値も下がったとみられるそうです。研究チームは「ダイエット効果を確認するには、さらなる実験が必要」としましたが、「人間に置き換えればジュース200mlを1日3回飲むのに相当する」とも説明していました。スーパーやメーカーの担当者からは「またも繰り返されたか」との声が上がっているようです。

 このような騒動は過去に何度となく繰り返され、効果ばかりが取上げられますが、そこに潜む落とし穴が見過ごされがちです。今回、トマトに換算すると1日6個、または200mlのジュースを1日3回だそうですが、トマトは健常者には問題はないのですが、カリウムなどのミネラルが豊富なので、腎機能が低下している人には過剰摂取になりかねません。このような禁忌情報も必要になります。しかし、事後の効果についての情報などもまったくありません。
 今回のデータは京都大と“食品メーカー”の共同研究論文ですが、なぜか「怪しい」と思ってしまうのは考えすぎでしょうか? 某メーカーのHPでは、「テレビ報道の影響により、販売を一時休止させていただくこととなりました」という掲載がありました。そして、トマト関連銘柄の株価も上がっているようです。

 ダイエットや血糖値が気になる方の関心が高まりますが、実は食欲や甘いものがやめられないのには理由があるのです。
・・・後半へ続く・・・。


血糖値が気になる方へ
■甘い物がやめられない原因はドーパミン?

 たとえば人は、学習するのに報酬を期待してする場合と、罰を恐れてする場合とがあります。報酬というのは、食べ物やあるいは人からの賛辞とかです。そして報酬を得た場合は、神経伝達物質のドーパミンが出て、いい気分、快楽になります。

ドーパミンの抑制が効かなくなる!
 人の場合、簡単にドーパミンを出して快感を得る方法は、お酒・たばこ・麻薬、そして食事や甘いものなどです。しかし、不自然に大量のドーパミンを出し続けていると、体はドーパミンの分泌を抑えてバランスをとろうとします。この時、脳内ホルモン安定物質のセロトニンが使われます。


 上図のように、ドーパミンの抑制が効かなくなり、摂取量を増やさないと同じ効果が得られなくなります。これが、タバコや酒、甘いものなどがやめられなくなる理由です。逆に、やめようとするとイライラや落ち着きがなくなり、禁断症状のようなものが出るのです。これは、一種の“中毒”です。

ドーパミンはバランスが重要!
 しかし、ドーパミンはバランスが大切です。ドーパミン過剰は依存症の原因のひとつですが、逆に分泌の低下は、筋固縮、無動などの運動障害が起こってしまう場合があります。パーキンソン病はドーパミンの低下が原因のひとつとして知られています。ドーパミンだけでなく、緊張したときなどに分泌されるノルアドレナリンの情報をコントロールし、精神を安定させる作用があるのがセロトニンです。伝達物質の量の過多や過少は、精神的にも肉体的にもよくありません。
 また中毒症状の人は、気がつかないうちにセロトニンがドーパミン抑制に使用されてしまい、一種の“うつ”症状が出やすくなり改善されにくくなります。タバコや酒、甘いものなどは節制が必要なのです。
 伝達物質のバランスを整えるセロトニン神経の活性に期待できるのが「活性ラフマ」です。


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愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年2月16日木曜日

がんと酸素③


がん患者の代替医療の96%がサプリメント!

 最新の医学を駆使しても治せない病気――いまだ数多く存在しています。そしてそのためでしょうか、代替医療への関心が時代を追うごとに高まっています。わらにもすがる思いで、がん患者の半分は漢方やサプリメントを利用しています。
 一方で自然派志向の人を中心に、科学的根拠のない民間療法も広がりをみせ、健康被害に及ぶなど社会問題になっている実態もあります。

 金沢市に住む一人のがん患者は、ある講演をきっかけに代替医療に興味を持ちました。そして、通院していた金沢大学附属病院の補完代替医療外来に行き相談しました。「がん治療のメインにはならない」との説明を受け、主治医の承諾のもと、体力を付ける目的で臨床試験中のサプリメントを使うことになったのです。使い始めて約2年経ち、その患者によると「活気が出てきたような気がする。憂うつな気分もなくなった」とのこと。また「薬は副作用が強いが、代替医療なら心配なさそう」なので、安心して使えるのもよいということです。金沢大病院では、健康食品や漢方などの利用の相談にのる専門外来を、月2回開いているそうです。同外来を担当する鈴木信孝特任教授は「治療に使っている薬と漢方薬とを併用してもよいかという相談が多い。通常の医療をうまく組み合わせて使うよう指導している」と説明しています。

 代替医療は、健康食品や漢方、ヨガ、はり・きゅうなど幅広い分野を含みます。有効性の科学的根拠がよくわかっておらず、漢方を除けばほとんどの医療機関で積極的に扱っていません。しかし一方で利用者は多く、厚生労働省研究班ががん患者を対象に代替医療の利用の有無を聞いたところ、約45%が利用経験があると回答しています。うち96%が健康食品を利用しており、気功やはり、きゅうの利用者も数%。知人やインターネットの情報を頼りに、患者が自分の判断で使っているケースが多いことがわかりました。これほどサプリメントが使われているのに、実際には期待の結果が出ているのかどうかは疑問です。

 免疫にばかりとらわれて本質的なこととを忘れているのではないでしょうか。血液の流動性が促進されなければ免疫も働きません。


がんと酸素の関係③対策編
■"がん細胞"と微小循環

低酸素の環境を変えるのは微小循環!
微小循環(細動脈→毛細血管→細静脈)での血液は、微小血管からNO(一酸化窒素)が産生され、赤血球どうしが適度な間隔を持って弾力性(変形能)があるのが良い状態で、毛細血管で組織細胞への酸素を供給しています(左上図)。微小循環領域で、血液粘度が高く赤血球どうしがくっ付き凝集し変形能も低下している状態の場合、赤血球→組織細胞への酸素の供給量は低下します。そして、細動脈・細静脈と毛細血管の接合部分にある括約筋が、ストレス・自律神経の影響などで収縮すると、毛細血管内の血流が低下することがあります(左下図)。
 また、赤血球(ヘモグロビン)が運んだ酸素を細胞に供給する(切り離す)際には(左上図)、2,3-DPGという物質が必要です。この2,3-DPGの低下は、全身の各組織細胞への酸素供給量に影響し、組織の酸欠状態を招く恐れもあるのです。。

「霊芝」の微小循環に影響を与えるデータ
  ○霊芝のNO(一酸化窒素)産生への影響
  ○霊芝の患者爪上微小循環への影響
        (微小循環領域の毛細血管本数・入出口の口径、流速)
  ○霊芝の赤血球の変形能への影響
  ○霊芝の赤血球凝集への影響
  ○霊芝の2.3‐DPGへの影響
  ○霊芝の骨髄造血前駆細胞生成への影響
        (赤血球になる前の造血細胞に影響を与える、主に貧血など)

 がん細胞が原因の低酸素の状況は、貧血などの二次的に酸素不足になることもあります。また、微小循環領域での血管・血液の影響や、赤血球~細胞への酸素の供給量低下も酸素不足の一因です。
 霊芝には、これらの改善に期待ができるデータがあります(上記)。微小循環の血流改善は、がんの三大療法(手術・抗がん剤・放射線)などによるQOL(Quality of Life=生活の質)低下の改善にも期待できます。




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愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年2月12日日曜日

がんと酸素②


がん細胞はミトコンドリアの働きを抑制している

 前回の「本説伝」でもお伝えしたように、がん細胞はグルコース(ブドウ糖)を使い解糖系でエネルギーを産生します。

 がんの検査法でPET(陽電子放射断層撮影)というのがあります。これは薬剤のグルコースを注射して、この薬剤が、がん組織に集まるところを画像化することで、がんの有無や位置を調べる検査法です。正常細胞に比べてグルコースの取り込みが高いがん細胞の特性を利用しているのです。

 細胞内のエネルギー産生工場と呼ばれるミトコンドリアは、ひとつの細胞に数百から数千個存在します。がん細胞は無限に増殖する能力を獲得した細胞で、早く増殖するためにはより効率的なエネルギー産生を行った方が良いのに、そのがん細胞がなぜ非効率的な嫌気性解糖系を使うのかが疑問でした。

 しかし、解糖系でエネルギー産生を行う方が、細胞の増殖にもメリットがあったのです。それが、「がん細胞は死ににくくするために、ミトコンドリアの活性を抑制する」というものです。通常、多細胞生物の生体内では、がん化した細胞(そのほか内部に異常を起こした細胞)は、アポトーシス(細胞の自然死)というプログラムされた細胞死によって取り除かれ続けており、これにより、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれていることが知られています。このアポトーシスを実行するときに、ミトコンドリアの活性が重要な役割を果たしているのだそうです。つまり、がん細胞ではアポトーシスを起こりにくくするために、あえてミトコンドリアにおけるエネルギーの産生を抑え、必要なエネルギーを細胞質における解糖系に依存しているのです。

 増殖速度もさることながら、生存のため死ににくくする方法も、がん細胞は持っているのです。


がんと酸素の関係②
■“がん細胞”のミトコンドリア機能の抑制

 正常な細胞でミトコンドリアでは、酸素を使ったTCA回路・電子伝達系(ミトコンドリア系)という方法でエネルギーを産生しています。この2つの方法では36分子の活動エネルギー(ATP)を産生できるのに、嫌気性解糖系では2分子のATPしか産生できません。

 嫌気性解糖系の少ないエネルギーで生存するがん細胞は、ミトコンドリアの好気性のTCA回路・電子伝達系を使わない事により、ミトコンドリアの機能を低下させアポトーシスを抑制して生存率を高めます。

ミトコンドリア活性の促進がポイント!

 がん細胞におけるミトコンドリア内でのTCA回路・電子伝達系を活性化し、エネルギー産生を促進すると、がん細胞のアポトーシスが起こりやすくなることに期待できます。また、“がん”そのものによる体力低下や、がん治療における体力の低下に対して、エネルギーの産生は必要不可欠です。
 エネルギー産生促進+ミトコンドリア活性には、酸素供給量のUPが期待できる霊芝と、必須栄養素のコエンザイムQ10、L-カルニチン、α-リポ酸で構成する理想的なエネルギー産生システム「ミトコンドリアスクエア」がポイントになります。


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 愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年2月11日土曜日

がんと酸素①


寿命が延びることはない「がん検診」?

 現代医療の無駄の多さ、過剰さに疑問を呈し、健康のために真に必要なものは何なのか、独自に調査・研究を進めてきた新潟大学医学部・岡田正彦教授。教授は、過去20年間にわたって世界中で発表されたがん検診結果に関する論文を読みました。そして、がん検診を受けた人と受けない人が10年後にどうなっているか、睡眠時間、体重、生活習慣、過去に受けた医療行為など、あらゆる条件を考慮した上で、「検診を受けようが受けまいが、寿命が延びることはない」と断言しました。

 ある海外の肺がん検診の追跡データでは、検診を受けたグループは、受けないグループより肺がんによる死亡率が圧倒的に多く、それ以外の病気による死亡率も明らかに多いという結論が出ていたそうです。そしてその原因のひとつが、肺がん検診の際のエックス線検査だったのです。推奨している国や専門家は「エックス線検査には放射線被曝というデメリットがあるけれど、それ以上にがんの早期発見というメリットのほうが大きい。だから害は無視できる」と主張しています。

 しかし、問題なのはCTのほうで、被曝量は胸部エックス線の数十倍から数百倍にも達し、アメリカではCT検査を繰り返すとがんが十数%増えるというデータもあるのです。現時点での日本では、「CTを使って数㎜のがん腫瘍を早期に見つけることができれば、手遅れになる前に手術で切除すれば大丈夫」、「だから検診で早期発見が望ましい」というのが常識になっています。
しかし世界的に見ると、現在は「がん=悪性」というイメージは古い考え方になってきているようです。動物実験では、人工的にがんを発症させて経緯を調べたら大多数は大きくならず、身体に悪影響を与えておらず、生涯大きくならないがんが相当数あることがわかってきています。これらの研究は、すでに人間を対象にしても世界的に行われています。このようながんは、へたにいじらない方が良く、それに、もしタチの悪いがんなら、早い時期に全身に転移するので、早期発見した時には手遅れの場合が多く、予後はそれほど変わらないとのことです。岡田教授は、「検診に大金を費やすより、予防に力を入れるほうが、国民の健康保持にとってはるかに有効だ」といいます。また、人間の身体は、余計な手を加えずとも、自然に沿った生活や施しをすることで、健康が保たれ回復するようにできているのだと言っています。

 検診大国・日本で健康に生きていくためには、過剰検査・過剰医療の恐ろしさをよく理解することが重要になってきているのです。 【参照:週刊現代】


■がんと酸素の関係

 通常、身体を構成している細胞は、分裂・増殖と、「プログラムされた細胞死」(アポトーシス)を繰り返しています。しかし、無理な活動や過剰なストレスで一部の細胞に連続して損傷を与え続けると、限りある分裂・増殖は打ち止め(テロメアの枯渇)となり細胞再生ができなくなります。そして死滅すべき細胞が自ら生き残るために変異して死滅しなくなり増殖を続けるようになるのが“がん細胞”です。

“がん”の発症・増殖の原因は酸素不足
 がん細胞が、酸素を使わず糖質だけでエネルギーをつくる性質(嫌気性解糖系)は、約80年前ノーベル賞受賞者のドイツのオットー・ワールブルク博士が突き止めています。
 増殖に多量のエネルギーが必要ながん細胞がなぜ、効率の悪い方法を行うのかは、長年の謎でした。そして、がん細胞が酸素を使わないことで、細胞内のミトコンドリアの膜に付着し、アポトーシスを引き起こす分子の活性化を回避していることを山形大医学部腫瘍分子医科学・北中千史教授グループが発見しています(2006年)。

“がん”=血流改善は、定説!
 がんの周辺で血管が乱造されるのを食い止め、がん細胞を「兵糧攻め」にする従来の治療法(新生血管抑制療法)は、腫瘍内が酸素不足になり、逆に低酸素状態を好むがん細胞の温床になっていたのです。これとは逆発想の、がんの周辺の血管を修復・再生し、血流を改善する新たな方法でがんの増殖を抑えることに、旭川医科大などの研究グループは動物実験で成功させています。

『康復医学』の基礎
 健康回復の基本は、微小循環の改善である。そして、康復医学においては、この微小循環(血流・血管)の改善を前提としている。

 近年、病気の予防に対して“免疫を高める”ということが持て囃されている。しかし、実は病気の予防及び健康の維持・回復にとって、最も重要なのは「微小循環の血流」であり、次には「酸素の供給」である。「免疫」はその次であることを理解していただきたい。病気は、微小循環に表れて、微小循環から改善されるのである。

 しかし、微小循環の改善薬は存在しない。そこで注目されるのは生薬であり、その中で最も有力な生薬は「霊芝」である。 

※『康復医学大綱』(微小循環研究所刊)より抜粋。


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愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年2月3日金曜日

冷え性と微小循環④


寒さを感じるのは“熱不足”

 各地で例年になく豪雪が続いていますが、これも地球温暖化が原因だといわれています。地球温暖化などで北極海の氷が少なくなると、低気圧の進路が変わって日本近くに寒気が入りやすくなり、時として豪雪を引き起こす・・・海洋研究開発機構のチームが突き止めました。今年の冬もこうした気象条件にあり、チームは「進行する温暖化にもかかわらず、最近の日本の冬が寒い原因の一つかもしれない」と見ています。例年になく“寒い”のは間違いありません。

 しかし、冷えは異常気象だけが原因だけでなく、ストレスの多い生活が冷えを感じやすくしている場合もあるのです。
冬の冷えた空気や吹きすさぶ寒風などは、それだけでもストレスになりますが、ストレスは、体温の調節機能をつかさどる自律神経の働きに影響します。たとえば、急に木枯らしが吹いてきたり、暖房の効いた部屋から廊下に出たときなどは、ブルッと体がふるえて体が縮こまってしまいます。これは、寒さという環境的なストレスによって交感神経が刺激され、体温を逃がさないように血管を収縮させているからです。

 しかし、交感神経が働きつづけると、同時に心の緊張度も高まりますので、冷えた家の中で何時間も過ごしていると、せっかくのんびり過ごそうと思っても、副交感神経が働かずいつまでたってもリラックスでできない状態になってしまうのです。

 寒さを感じる原因のひとつは、身体の熱産生です。体の中で熱を生んでいる部位のトップは、「骨格筋という筋肉です。そして、2番目が「肝臓」3番目に「脳」がランキングされています。脳は体熱を生む部位のなかで18%も占めています。つまり、ストレスが溜まり脳で疲労が起こると、結果的に熱を生み出すことができずに体温の低下に結びついてしまうのです。そして、熱を生み出しているのが細胞内のミトコンドリアなのです。


■冷え性と微小循環④
 
冷え性の原因のひとつはエネルギー産生の低下に伴う“熱産生”の減少が考えられます。エネルギーの産生は“冷え”だけではなく、慢性的な疲労やメタボ、美容など多岐にわたって関係します。そのエネルギーを作っているのがミトコンドリアです。

エネルギー代謝を上げ“熱産生”に必要な栄養素
 エネルギーは貯めておくことはできません。ですから常に効率よく産生できる状態にしておくことがポイントです。
そのために必要な栄養素があります。基本の霊芝は、酸素の供給を上げるのに必須です。そして、左図の中の、α-リポ酸L‐カルニチンコエンザイムQ10(CoQ10)は、加齢によっても減少します。食事で必要量を充分満たすことは難しいので、日常的にサプリメントで補給するのが理想的です。これらの栄養素は、炭水化物や脂肪などの栄養素を細胞内でエネルギーに変えるために働いています。
 上記の4つの栄養素でエネルギー産生を促進することは、心機能を高め、“冷え”の温床となる“むくみ”の解消にも期待できます。まさに微小循環の改善です。







  霊芝は、酸素の供給量をアップする物質2.3-DPGが増加するデータがあります。
霊芝の2.3‐DPGへの影響  (in vivo)


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愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年2月2日木曜日

冷え性と微小循環③


自分では気づかない「冷え」

 「冷え性」はどんな人? 多くの方が若い女性やスリムな人、高齢者をイメージするのではないでしょうか。しかし、実は若い男性や働き盛りの男性も、そして子供もメタボな人の中にも冷えを感じている人は多く、しかもその数は増加傾向にあるそうです。
 もともと日本人は冷えやすい体質をしています。平和的で、闘争心よりも協調性が強い日本人は、瞬発力より持久力に恵まれ、食べ物の消化が遅く、肌は水分と油分が豊かな傾向がみられます。また、農耕民族であることや周囲を海に囲まれた湿潤な気候も影響しているようです。

自分は冷え性ではないと思っている人でも、実は冷え性だったりすることがあります。冷え性になると、体の特定の部分が冷たく感じますが、そのほかにも冷え性の症状には様々なものがあります。「冬でも足や体全体がほてる」、「足元は冷たいのに上半身はポッポと熱く、顔がのぼせる」・・・これらはすべて冷え症の症状です。ほんとうは冷えているのに、冷えに慣れてしまって冷えを感じないまま過すと、進みすぎた冷えを解消し体温を戻すために発熱が起こり、そのためにほてることがあるのです。

 また「冷えのぼせ」という症状があり、下半身(特に足首から先)が低温で、上半身が温かい状態になります。これは相対的なもので、いくら足を温めても、上半身がそれ以上に熱ければ「冷え」なのだということです。
 また、気づかない典型は、メタボな人です。太って脂肪がつくと、人は冷えを感じにくくなります。脂肪組織は冷たいのですが、その脂肪組織で体が覆われると、体内の熱が閉じ込められて、本人は「熱い」と感じられてしまうのです。こういったタイプの人は、冷えているという自覚がないので「熱い」「体の中を冷やしたい」と感じ、一日中、冷たい飲み物ばかり飲んで悪化の一途をたどってしまうのです。

 冷えに関しては年齢問わず増加傾向にあり、原因は、生活習慣ストレスなどで冷えを感じる皮膚機能自体に問題が表れているからなのです。つまり、一般的に体を温めるといわれる食品等を食べても機能性までは戻らないのです。


■冷え性と微小循環③

 人間は恒温動物です。寒いところでも暑いところでも、体温を一定に保つ機能が身体に備わっています。もちろん、マイナス30℃などという場所は無理ですが、通常であれば自力で体温を維持できるといわれています。

皮膚による体温調節
 人は、代謝によって体内で作り出される熱を体外に放出することによって、体温を一定に保っています。体温が上昇しているときには、毛細血管に流れる血流量を増やして体表から熱の放散を増やすだけでなく、汗の分泌を促し、汗の水分が気化していく際に熱(気化熱)が奪われることによって体表の温度を下げ、体内からの熱の放出がより効果的に行われるようになっています。
 逆に外の気温が低く体温が下がらないように維持する必要がある場合は、熱の放出を抑えるように血流を調節します。

温度感知センサーの不調
体温調節が有効に機能するのは、熱や寒さを感じる温・冷受容器(上図)のセンサーの働きです。現代社会で冷え性が増えているのは、このセンサーの機能が鈍くなっていることが考えられます。
 冷暖房完備の現代社会においては、夏も冬も屋内と屋外の温度差が激しく、そこを出入りする生活を続けているために、気温の変化を感じる神経が鈍くなってしまっていることが一因です。夏のみならず冬でもビールやジュースなどの冷たい飲み物や食べ物をとるため、内臓内の温度調節機能も鈍くなってきています。
 そして、社会生活や家庭などで生じる“ストレス”も原因の一つです。ストレス型の冷え性の対策としてはやはり「ラフマ」でしょう。感知センサー不調による微小循環の血流の低下に対して、ラフマの自律神経系への影響には大いに期待が持てるのです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ