2012年3月2日金曜日

糖分依存症は麻薬中毒と同じ!


砂糖と麻薬性物質の関係

「砂糖は脳の唯一のエネルギー源だから、疲れたら甘いものを食べるとよい」という説がありました。しかし、これは正しい情報ではありませんでした。脳には、エネルギー源として糖質=ブドウ糖が必要なのは事実ですが、“ブドウ糖だけ”しか使われないというのは真実ではないからです。

 脳は、ブドウ糖だけではなく脂質もエネルギー源として利用する仕組みが備わっているのです。さらに、わざわざ砂糖を摂らなくても、ブドウ糖はアミノ酸や脂質の中の脂肪酸からもゆっくりと作られるため、脳に必要な量のブドウ糖は安定供給されているのです。むしろ、意識して缶コーヒーや清涼飲料水などの甘いものを避けたとしても、普段食べている食品の多くには砂糖が含まれているため、知らず知らずのうちに余分量を摂ってしまっているのが現状です。 たとえば、糖分を気にして栄養表示を確認することも多いと思いますが、市販されている食品に含まれる栄養表示は、エネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5成分表示となっています。

また、最近はよく「糖質ゼロ、糖類ゼロ」という表記を見かけます。
しかし、炭水化物は「糖質+食物繊維」、糖質は「糖類+多糖類+糖アルコール+合成甘味料」のこと。糖類は「二糖類+単糖類」に定義されています。つまり糖質は、炭水化物から食物繊維を除いたもの、糖類は糖質の中の二糖類、単糖類の総称になります。ですから、「糖類ゼロ」と表記されているのは二糖類(砂糖・乳糖・麦芽糖など)、単糖類(ブドウ糖・果糖など)を含まなければ「糖類ゼロ」と表記できるのです。ですから、糖アルコールのキシリトールやマルチトールが含まれていれば、砂糖の3分の1は血糖値を上げるため、成分表示でどの糖類が入っているかをチェックしたほうがいいでしょう。

 砂糖は、食べているつもりがなくても、食べ続けると依存症になる危険性をはらんでいます。米国のプリンストン大の研究データでは、空腹時ラットに砂糖を大量に摂取させると、脳内はコカインや麻薬性物質を投与した時と同じような状態になり、砂糖を摂取することで同様の依存状態が起こるそうです。そして、その正体が「ドーパミン」なのです。これが、糖尿病とも関係します。 くわしくは以下で・・・。


■糖分依存症とドーパミン

 糖の依存症メカニズムは、脳内でコカインやモルヒネなどの麻薬性物質を投与した時と同じです。糖を摂ると、脳内に快楽物質のドーパミンが放出され、この快楽を求めて、また糖分を欲するようになるという依存形が形成されます。

 糖分を過剰に摂取すると、ドーパミン神経からドーパミンが放出され、ドーパミン受容体に取り込まれ“快楽”を得ます。この“快楽”に溺れ糖分を摂取し続けるとドーパミンが増えます(上左図)。
 すると今度は、過剰なドーパミンのバランスを整えるため、受容体の数を減らして調整しようとします(上右図)。そして今までの糖分摂取量では満足感が得られなくなり、量が増えて依存状態に進行します。この状態になって急激に糖分の摂取を制限すると、ドーパミン系の神経伝達が低下した状態になるため、離脱症状なり、自覚的には不安症状やイライラ感など不愉快な気分を生じます。

神経伝達物質のバランスを整えるセロトニン!
 セロトニンは、他の神経系と連携しているので、広い範囲に重要な影響を及ぼしています。そのためセロトニンは、脳内の“総合指揮者”とも言われます。セロトニンは他の神経系に抑止的に働くことで、過剰な神経伝達物質のバランスを整える役割を担っているのです。

「ラフマ(羅布麻)」はセロトニン(5-HT)及びその代謝物(5-HIAA)に対して、イミプラミンと同様に低、中用量の増加作用を有することが確認された。
※イミプラミン (imipramine) は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。脳神経末端へのノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、セロトニンの再取り込みを阻害します。




いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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