2012年5月31日木曜日

こんな自覚症状に潜むこんな病気①


こんな自覚症状は、放っておけない!

 “自覚症状”とは、痛みや苦しみ、倦怠感などを自身が身体に感じる症状です。しかし、自覚症状の中には、危険な病気でありながら初期段階では自覚症状が軽いものがあります。そのために治療の好機を逃してしまい、のちに大変な時期になってから、実は自覚症状時が大変な病気の前兆だったことに気付くという例が多く存在しています。
 また、放っておいたらいつのまにか治ってしまったというような症状に、実は命に関わる重大な病気が潜んでいることもあります。
 初期症状診断の専門家である愛知県・藤田保健衛生大学病院の山中克郎医師は
「自覚症状を重く見て“癌じゃないだろうか?”などと不安がる人より、“なんとなく調子が悪い”と訴える人の方が、重大な病気のことが多いですね」
と話しています。


 そして、“ここが痛いのになんで?”というような自覚症状もあります。
「医師の間では有名なのですが、胃の痛みを訴える患者さんで、一生懸命胃だけ調べていたら実は心筋梗塞だったという例があります。『放散通』という症状で、中には歯が痛むという人もいて“へそから上ならば、どんな痛みでも心筋梗塞を疑え”というほど、思いがけない場所の痛みが心臓病とつながっているのです」。

 階段を上るときは胸が痛いけど、休むと楽になるのならば、『安定狭心症』かもしれません。これは現在『微小循環狭心症』と言われているもので、近年多くなっていますが、危険性は低いとのこと。
 ただし、“寝ているときなど安静にしていても胸が痛い”、“最近急に痛むようになった”などの場合、心筋梗塞を起こしかけている『不安定狭心症』の可能性があります。70歳以上の女性高齢者や糖尿病の患者は、痛みがなくても、“夜眠れない”とか“少し歩いただけで息切れがする”、“なんとなくだるい”といった軽い症状でも、心筋梗塞がかなり進行している恐れがあります。
 驚くべきことに、心筋梗塞の25%は痛みがないそうです。しかし、微小循環狭心症の原因の90%は、ストレスによる微小循環の悪化です。

『本説伝(ホントツタエ)』では、「病気になるとこんな自覚症状が出る」ではなく「こんなちょっとした自覚症状にはこんな病気が潜んでいる」という観点から捉えた内容をシリーズでお送りします。

こんな自覚症状には、

  こんな病気が潜んでいる!①

普段の生活の中で、体調がすぐれず、「おかしいな?」「いつもと違う」「またか、でもすぐ治まる」と思うものの、そのままにしているということは、皆さんも少なからず経験していることでしょう。しかし、「すぐ良くなる」「病院にいくほどのことじゃない」と油断していませんか?
 実は、そんな自覚症状が命にも関わる病気のサインだったりするのです。

【頭や顔の自覚症状】

○慢性的な頭痛
 後頭部の痛みは、首や肩の筋肉の緊張による『緊張性頭痛』の場合が多いようです。これは適度な運動、首周りのストレッチで改善できます。ただし、次第に高まる頭痛は『脳腫瘍』などの重大な疾患が隠れている可能性があり、検査が必要です。
 また、頭の側面に脈打つような強い痛みを感じる、ものを噛むときに痛むというときは、『側頭動脈炎』の疑いがあります。50歳以上で発症する原因不明の難病で、目の動脈にも炎症が出るため、約1割が失明されています。

○突発的な激しい頭痛
 40歳以上で普段頭痛持ちでない人が、強烈な頭痛に突然襲われた場合、すぐに病院に行きましょう。『クモ膜下出血』、『下垂体卒中』、『脳静脈洞血栓症』など重大な病気の可能性が高いと思います。
 下垂体卒中では、副腎皮質ホルモンを制御する脳の下垂体が機能しなくなり、すさまじい頭痛に襲われて数日で死に至ります。恐ろしい病気ですが、早期に見つかれば手術で治療できます。
 脳静脈洞血栓症は、脳の静脈で血が固まる病気です。脳梗塞と違って血液は供給されますが、静脈に流れた血液の行き場がなくなって周囲の脳を圧迫してしまいます。頭痛の後に急に変なことを言い出すなど、意識障害を起こす特徴があります。

○顔が痙攣する
 顔がピクピクと痙攣する、引きつけるような感じがするなどのときは、『片側顔面痙攣』が疑われます。これは、顔面神経が脳の近くで血管に圧迫されて起きる症状で、動脈硬化や脳腫瘍、動脈瘤が隠れた原因である場合があります。MRI検査を受けるのが望ましい症状です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月26日土曜日

うつ病増加とSSRI②


うつ病増加の原因はSSRI説②

特定の病気にかかり、実際に医療機関を受診する人の割合を「受診率」と言います。受診率は病気によって異なります。痛みや機能障害が激しく、放置すると明らかな不利益を受ける場合、ほとんどの人は病院で受診します。しかし、高血圧のような自覚症状が少ない病気や、病気という認識がない(EDなど)ような場合は受診率が低くなっています。

 そして、うつ病の受診率も低いことが知られています。そこで製薬会社は、SSRIの日本市場導入に際して、うつ病の受診率向上を重要課題と位置づけたのです。
 “うつ病にかかったら病院へ行く”という意識を社会に根付かせることが必要になり、まず本人に病気を気づかせるため、“病気の啓発活動”というのを行うのです。病気の啓発活動は、タレントを使ったテレビなどのメディアやインターネット、学会活動、講演会といった手段を通じて、人々の病気への意識を変え病気への認識を高め、処方薬の売上げを伸ばそうとするのが目的です。
 しかし、これらの活動には年間数十億もかかるといわれています。研究開発ではなく病気の啓発活動にこれほどの多額の資金が投入されるのは、そのほうが収益を上げやすいからです。実際、新薬を開発することは非常に難しく、数百億円の研究開発費を投資したからといって簡単に見つかるもでもありません。特効薬に研究費を投資するよりも、二番煎じの新薬をあたかも革新的な特効薬であるかのように営業宣伝するほうが、ビジネスモデルとしては優れているということになるです。営業宣伝は、やればやるほど効果が表れていきます。処方薬の売上げには商品力より、営業努力の方が重要なのだということでしょうか。事実、日本は医者1人あたりの製薬会社の営業社員数が世界で最も多い国なのです。啓発活動自体は自由な商行為ですが、近年欧米では啓発活動を過剰に行い「病気の押し売り」「病気作り」などという批判の言葉が出ているようです。SSRIを導入するとうつ病患者が増える、という背景にはこんな状況もあったのです。

 この「本説伝」でお伝えしている「SSRIが導入されると急激にうつ病患者が増える」というのは、あくまで社会現象のことであって、SSRIの危険性をお伝えているわけではありませんのでどうぞご理解下さい。


■精神疾患と神経伝達物質

 脳内の神経伝達物質は通常バランスよく分泌され、様々な情報を伝達しています。しかし、そのバランスが崩れると、睡眠障害やうつ病などの精神疾患、依存症などを引き起します。三環系抗うつ薬やSSRIなどは、特定の神経伝達物質だけに作用するため、バランスの点では心配です。

依存症とドーパミン


 ドーパミンはドーパミンレセプター(受容体)にくっついて情報として次の神経系につたわります。タバコやお酒は、そのドーパミンを増やします。
 タバコ、お酒が過剰になるとドーパミンが過剰になり、脳はレセプターの生産量を減らすことで、過剰に快楽が伝わらないようにコントロールします。このことで、タバコ・お酒の依存者はドーパミンが一定量でていても、欠乏状態と認識され、ドーパミンを補充しようとタバコ、お酒を繰り返す・・・。これが中毒になるメカニズムです。また、タバコの場合、「喫煙量が多いほど、抑うつのリスクが上がる」という論文もあります。

精神疾患とセロトニン

-----------------------------------
ストレス⇒CRH↑⇒5-HT↓⇒精神的自覚症状↑
【関連する疾患と症状】
パニック障害、うつ病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、緊張性頭痛、偏頭痛、不眠、睡眠障害、心因性多飲多食症、拒食症など。
*CRH:ストレスホルモン  *5-HT:セロトニン
--------------------------------------
 うつ病などの精神疾患は、ストレスなどが原因となり神経伝達物質の中のセロトニンが減少してしまい、情報がスムーズに伝わらなくなります。セロトニンは意欲や活力を伝える働きをしているため、この情報の伝達がスムーズにできなくなると、抑うつ*や意欲の低下など、うつ病の症状が現れるようになります。

対策は、神経伝達物質のセロトニン

神経疾患は、神経伝達物質が関与しています。
 三環系やSSRIなどの抗うつ薬は特定の神経伝達物質に対しては効果が期待できるのですが、神経伝達物質が突出して多いと弊害があります。何よりバランスが大切なのです。
 中でもセロトニンは、情報を伝達し調整することで脳のバランスを整え、さまざまな働きに関与しています。
 リラックスハーブ「ラフマ」は、セロトニンの力を十分に発揮させ、さまざまな神経伝達物質のバランスを整える効果に期待できます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月25日金曜日

うつ病増加とSSRI①


うつ病増加の原因はSSRI説①

日本ではうつ病患者が右肩上がりに増えています。そして、その増加の背景にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬:Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)が存在しているといわれています。

 SSRIの導入とうつ病患者増加の関係は、世界的にも影響を与えています。社会的影響という意味では、従来のうつ病患者に使われていた三環系などの抗うつ薬とは比較にならないようです。
そして、うつ病患者の増加につながっていると思われるのがSSRIの薬価です。従来の抗うつ薬の価格と比較すると、三環系の最安値で1,458円(1ヶ月費用)に対して、SSRIの最高値(パキシル・ジェイゾロフト)が14,466円(1ヶ月費用)(08年現在の価格)です。日本だけではなくどの先進国でもSSRIの薬価は従来の抗うつ薬よりも数倍高いのが現状です。この薬価の高騰でバブル状態になったというのです。

 一般商品の市場では、製品の価格が数倍に跳ね上がったらまず売れませんが、処方薬の場合は薬価が高いほど売れるということです。処方薬は健康保険制度や助成制度があるため自己負担が少ないこと、人命にかかわるものは価格競争力にそれほど影響しないことなどの理由から、一般的に製薬会社にとって魅力的なのが、薬価が高い薬なのです。

そしてもうひとつの条件が、多くの人がかかる慢性的な病気の治療薬であることです。製薬会社にとっては、高血圧・糖尿病などの罹患率が高く長期的な服用が必要な薬が収益の柱になっています。数万人に1人しか罹患しない遺伝病や一生に一度しか罹らないような病気の治療薬には、ビジネス的に魅力がないのです。うつ病は、先進国において一般人口の約10%がかかる、生涯罹患率が高い病気です。それに伴い、薬の服用も長期になる場合が多くなります。先進国において処方薬の売上げランキングの上位を占めているのが生活習慣病や精神疾患の薬です。

 このように、SSRIは製薬会社にとって非常に魅力的な新薬で、最も力を入れる主力商品の一つになっているのです。ここに製薬会社がSSRIの販売を促進する理由があるのです。うつ病患者と診断されなければ薬は出せません。 高血圧の基準を下げることで高血圧症の患者が増え、降圧剤が大量に使われているように、現在厚労省が進めるメンタルヘルス検査が実施されるようになれば、さらにうつ病患者が増え、SSRIの使用者も増えていくのではないかと心配する声もあがっています。


■世界に蔓延したSSRI現象!

うつ病は右肩上がりで増え続けています。昨年厚労省は、都道府県の作成する地域保険医療計画で永い間「4大疾患」とされてきた、「がん」、「脳卒中」、「急性心筋梗塞」、「糖尿病」に、うつ病などの「精神疾患」を追加して「5大疾患」としました。

ターニングポイントは1999年

左下の図は厚労省が行った日本の気分障害の患者数(躁うつ病等、うつ病以外も含まれますが、ほとんどがうつ病です)の調査結果です。1999年からの6年間で、病院に通院するうつ病患者が2倍に増えました。また、右下の図が抗うつ薬の市場変化です。1999年より右肩上がりで売上をのばしています。そして、両図に共通する1999年がSSRIが発売された年なのです。この現象は過去に欧米でも起きていて、英国などは1987年に導入され、米国をはじめとする他の先進国は80年代後半~90年代初頭にSSRIが導入されてうつ病患者が急増しました。



 SSRIが導入された年や地域はそれぞれ異なりますが、その後10年足らずで、うつ病患者は3~5倍も急増した現象は間違いありません。米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、オーストラリア、他先進国、そして、日本においてもこの現象は確認されています。過去にこれだけうつ患者が増えるた前例があるのに、なぜSSRIを導入するのか、そして、なぜうつ患者が増えるのか‥‥引き続き次回、詳しくお伝えします。
===============================================================

【SSRIの弱点】

SSRIは、セロトニンを再取り込みされるのを防ぎ、セロトニンの濃度を仮想的に高めて不足を補うとされる働きをするのですが、これらの抗うつ剤は“特定の神経伝達物質”にしか効果がありません。しかも神経伝達物質には多数あり、1種類の濃度を高めることで全体のバランスが崩れてしまいます。その大切な全体のバランスを整えるのが「セロトニン」なのです。
 そして、セロトニン神経の活性に期待ができるのがリラックスハーブといわれる植物「ラフマ」なのです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月18日金曜日

最大級の太陽フレア!


スーパーフレア発生の可能性!

前号でもお伝えした太陽表面の爆発現象「太陽フレア」について、今後、地球に大きな被害をもたらすほどの大規模爆発(スーパーフレア)が発生する可能性があることを、京都大・柴田一成教授(太陽・宇宙プラズマ物理学)らの研究グループが衛星の観測データから突き止めました(英ネイチャー誌に掲載)。

 いま太陽では、太陽系最大の爆発現象とされるフレアが起きており、その際に生じる磁気嵐で通信障害停電などが発生しています。また、普段観測されない地域でのオーロラが観測されています。
 研究グループは、過去最大級の太陽フレアの100~1000倍のエネルギーを放出するものを「スーパーフレア」と定義(右図:太陽にスーパーフレアが起きた場合の想像図=京都大教授らのグループが作成)

 太陽フレアで起る磁気嵐は通信障害だけではなく、地球上の気候変動にも大きく影響し、それに伴う健康被害も心配のひとつです。しかし、悪いことばかりではありません。太陽の黒点数が増えると地球は多くの太陽エネルギーを受け、養分と水と大気の循環が活発になり。経済活動も増大するという説もあるのです(太陽活動と景気循環の関係論より)。

■気象の変化と健康!

スーパーフレアによる磁場の影響により、電波障害のほか、さまざまな地球の気候にも影響を与え“気候の急変”が気圧に大きく関係してきます。そして、この気圧の変動が、人間の健康や様々な病気に関与することがわかっています。

気圧の変化による影響!

人間ひとりには空気の重さがおよそ16トンかかっています。しかし、空気の力は反対向きからもかかるので重さを感じないのです。それでも気圧が1hPa(ヘクトパスカル)上下するだけで、人体は気圧変動のストレスをすごく受けています。健康な人や若者ならびくともしなくても、高齢者や病弱な人にはかなりのダメージを与えているということです。

こんな病気にも関与している!

さらに、インフルエンザの流行も気圧と密に関わっています。
 そもそも気圧はどの病気にも関わっているのですが、特にシベリア気団は気圧が高く、ウィルスの発生・感染にとって好都合の気団だといわれています。シベリア高気圧下の寒さと乾燥は、人の体力を減衰させ、風邪ウィルスにも感染しやすくさせています。
 また、近年、今まで問題にならなかったような感染症や食中毒が話題に上るのも、実は食中毒の菌や常在菌などが太陽の放射線や気候変動により変異細菌化していると考えられているからなのです。
 リュウマチのような「天気痛」は、寒冷前線が通過するときの気圧の低下湿度上昇がもたらす症状です。喘息の症状もほぼ同じような天気状態下で悪化することが多いようです。自律神経の場合、高気圧が発生すると活発になり、低気圧だと不活発になります。その繰り返しによって人間は元気になったり体調を崩したりします。このことから精神的な病も、気象状況が引き金になっていることは十分ありえるといえそうです。
============================================================
 これからは地球規模で気象が変動することが予想されます。今までと異なり、病気の流行や分布も気圧配置に左右されるため、世界的規模で変動することが考えられます。
 また、季節の変わり目のこの時期は、高気圧と低気圧が交互に移動してくるので、天気が変わりやすい時期でもあります。そして、気圧の変化が血流にも影響します。
 血流改善の総合力は「霊芝」が最有力です。また、気圧の変化に対応するために体力をつける必要があります。エネルギー産生機能を強化するミトコンドリアの活性には、「霊芝・コエンザイムQ10・α-リポ酸・L-カルニチン」『ミトコンドリアスクエアがポイントです。さらに、不規則な気候変動は突発的な感染症の流行も心配しなければいけません。感染症対策には血流改善・体力強化と「のど飴」などの備えが大切になります。

いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月16日水曜日

気候異変の影響


世紀の天体ショーどころではない!?

中米グアテマラにある9世紀初期今年のマヤ文明遺跡の壁画に、月や惑星の周期を計算したマヤ最古のカレンダーがあります。米ボストン大学などの研究チームが発見し、欧米などではマヤの暦に基づき、世界が滅びるとする「2012年人類滅亡説」がまことしやかに流布していました。しかし、精査したところ、「終末論を裏付けるような計算結果の記述はなかった。逆に、世界には7000年は先があると考えていたようだ」との見解が米科学誌「サイエンス」に掲載されています。

しかし現在、太陽には様々な異変が起っています。
 世紀の天文ショー「金環日食」が日本で広範囲に見られるのは923年ぶりのこと。太陽がリング状になるのは21日午前7時半前後です。学校関係では登校時間を変更したり、独自の観測会を開いたりする学校が増えているようですが、金環日食に盛上がっている太陽には心配事もあります。
 太陽に関しては、4月26日号で極点が「4重極構造」に変化する過程だとお伝えしましたが、今度は、太陽の表面にある巨大な黒点群が地球側に出現し、3月の太陽嵐に続いて再び太陽活動の活発化が予想されているのです。米航空宇宙局(NASA)の研究所によると、巨大黒点群は「AR1476」と呼ばれ、地球の直径の10倍もの幅がある直径96000キロを超す巨大さだということです。
 黒点は磁場の活動によって太陽表面に黒い斑点が観測される現象で、無線信号や衛星通信に障害を引き起こす太陽フレアやコロナ質量放出(CME)の大部分は黒点群で発生しています。周辺では比較的大きな規模の爆発現象「太陽フレア」が発生し、この影響で、地球でオーロラが観測される可能性があるということです。黒点は自転に合わせてゆっくりと移動。肉眼でも識別可能で、NASAはその大きさを「モンスター級」と表現しています。黒点は、磁場の影響で太陽のガスの対流が妨げられてできると考えられており、温度が4000度と、通常の太陽表面温度の6000度に比べて低いため暗く見えるのです。
 太陽活動との密接な関係があり、活発になると黒点が増えるとされています。このような太陽の変異は、地球上に気候変動として大きな影響を与えることが考えられます。


■要注意! 気候変動による様々な影響

太陽に「怪物級の黒点」が出現したことと関連があるかように、昨今異常なまでの気象の変化が見受けられます。日本でもゲリラ豪雨や竜巻など、近年稀に見る異常気象になっています。

太陽フレアによる影響!

黒点の動きから太陽フレアが発生し、その太陽フレアの影響で紫外線の放出量が増えることで、オゾン層は多大な影響を受けます。また、磁場にひずみを生じさせ、強烈な磁気嵐が発生します。そして、以下のようなさまざまな影響が考えられるのです。
◇送電網を遮断させ、停電を引き起こす
◇GPSの精度を低下・停止させる
◇通信障害(電波が正確に届かなくなる)
◇航空機は、飛行ルートの変更を迫られる可能性がある
◇電子機器(携帯電話・クレジットカード決済などに障害が出る可能性)

巨大積乱雲「スーパーセル」

 北関東で起きた竜巻被害は、異常に発達した巨大な積乱雲「スーパーセル」が原因だった可能性が高いことが分かっています。スーパーセルは普通の積乱雲と異なり、上昇する気流と下降する気流が別々の場所で発生します。そして積乱雲の勢力が持続しやすくなり、また、発生する竜巻の威力が強くなりやすいのです。




==============================================================================

 地球が寒冷期だったとき、やはり太陽の4重極構造が見られたといわれています。また、太陽の黒点による磁場のひずみは地球の雲の編成に影響し、気候にも影響を与えると考えられています。そのため、今後もスーパーセルが現れやすく、ゲリラ豪雨、雷、竜巻などの異常気象が予想されています。1時間に80mmlの豪雨があると、首都をも水没させる恐れがあると言われ、“帝都大洪水”も絵空事ではありません。
 また、米国ではすでにエルニーニョ現象が確認され、今夏は冷夏になると指摘しています。日本でも今年の夏は気温が上がらないとの予想もあり、節電に対する心配は少ないものの、私たちの体調や健康面では大いに心配です。
 低温と日照不足は体力を奪い、ストレスを与えます。そして、もう一つ心配なのが「ウイルスによる感染症」です。異常気象時の対策としては、「ルチン」「のど飴」などの備えが得策です。 今回の異常な気候は長期に及ぶ様相を呈しています。是非、異常気象の対策を心がけて下さい。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月11日金曜日

「うつ」と「双極性障害」


1日の気分のリズム

ご存じの方も多いと思いますが、ツイッター(Twitter)とは、「140文字以内のツイート」と称される短文を投稿できる情報サービスです。 
 Twitterは「さえずり・興奮」「無駄話」、または「なじる人・嘲る人」の意味で、日本では「つぶやき」と意訳され定着しています。

 そんなツイッター利用者のつぶやきを分析した最新の研究によると、一日にみられる気分や感情の変化には、一定の傾向があることが判明したそうです。しかも、その傾向は国境を越えて多くの人々に共通しているということです。米コーネル大学のマーシー教授らは、2年の歳月をかけて世界84カ国、240万人におよぶTwitterユーザーの実際の投稿をもとに、人間の気分や感情の流れを研究しました。その結果、一日のなかで積極的な感情を表す単語が最も多くつぶやかれたのはだったことがわかりました。その数は時間の経過と共に減少していき、逆に日中は消極的な感情を表す単語量が増加する傾向があったといいます。そして夕方6時ごろになると、再度積極的な単語が増えていくものの、朝ほどには及ばず、消極的な単語のほうが多いまま一日が終了していることがわかったのです。
 「人が一日のうち、最も良い気分でいられるのは朝のようです。その後、仕事などでの活動が始まるとともにストレスが影響して、気分はマイナスの方向に向かいます。そして、午後6時ごろにもう一度ポジティブな気分になるのは、仕事などから解放される時間帯だからだと考えられます」と分析しています。また、週単位で見ると、平日よりも週末に、季節単位では冬よりも夏に積極的な単語がより多くつぶやかれていることが判明したそうです。さらに、文化や地理的要素などは異なっているにもかかわらず、どこの国や地域のユーザーでも同じような傾向がみられたということです。

 人の感情はこのように一日のうちでも変動がありますが、朝から気分がすぐれない、爽やかな一日を送れない、眠れないので夜が怖い‥‥など、一日の気分のリズムに乱れがある方は注意が必要です。


■双極性障害(そううつ病)

五大疾病の一つに名を連ねた精神疾患。うつ病・うつ状態患者の受診促進のための疾患啓発などで、受診率が格段に上がっています。その中で今、医療の現場で診断を難しくさせているのが「双極性障害」です。

双極性障害と通常のうつ

通常のうつは、うつ状態が継続します。しかし受診される患者の中には、そう状態とうつ状態を短期間で繰返す「双極性障害」の方が存在し、通常は気分安定薬(左図)を処方されます。しかし、うつと双極性障害との見極めが難しく、双極性障害の患者に抗うつ剤やSSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を処方した場合はうつの状態(不安や恐怖)を抑える働きはあるものの、そう状態にSSRIが作用すると「衝動性」が過激に反応し(右図)、自身の意識とは別に、副作用が表れると考えられています。



そう状態にドーパミンに作用する薬もある!

ドーパミン神経を安定化させる薬は、ドーパミンの異常によって起こると考えられている統合失調症の陽性・陰性症状に期待できる一方、双極性障害のそう症状に対しては、統合失調症に対する作用機序と同様に、共通した薬理作用であるドーパミン神経を抑制することでその作用を示すと考えられています。
======================================================================
 SSRIは、セロトニンの再吸収を抑制し仮想的にセロトニンを増やすもので、セロトニン神経を活性させるのではありません。また、副作用や症状の悪化する例も多く報告されているため、使用は慎重になされなければなりません。
 ドーパミンの異常に対して期待できるのはセロトニンです。セロトニンは各種の神経伝達物質を安定化する、脳内の総合指揮者のような役目を果たすことが知られています。そして、セロトニン神経の活性に期待できるのがリラックスハーブ「ラフマ」です。




いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月10日木曜日

厚労省が推める「メンタルヘルス検査」の問題点


また、同じ事をくりかえす厚労省!

厚生労働省は、過去に科学的な根拠の薄い制度の導入した事があります。。ご存知、特定健診・保健指導制度(メタボ検診)です。肥満対策に特化して、心筋梗塞など心血管疾患の予防を目指すものでした。しかし、日本人の肥満者の割合は海外より極めて低く、心血管疾患の発症にも肥満の有無は関係ないことがわかっていました。導入前から「肥満に特化した健診は、本来指導が必要な人を見落とす」と、反対する専門家は多かったのです。
 しかし、健診見直しは、当時の自民党政権が実現を目指していた医療制度改革の一環でした。厚労省は、批判を振り切って法案化し、自民党と一体となって成立にまい進したのでした(毎日新聞H24.5.3より)。結果として健診受診率は低迷し、必要な指導ができない現場に混乱が広がりました。結局、厚労省は、肥満以外の人への対策に乗り出さざるを得なくなり、来年度から新たに実施することになったのです。
 また、科学的根拠なき対策といえば、原発の安全性に対する問題もありました(右図:2012年3月18日ダイヤモンド社より発売)。

 そして、その厚労省が、また同じ事をくりかえそうとしています。自殺・うつ病という現代社会のリスク軽減を図ろうと、同省はメンタルヘルス(心の健康)検査の義務付けに向け準備を進めているのです。
検査の結果は本人の同意なしに,、事業者にも知らせず、必要があれば医師による面接を実施するそうです。同省は「ストレスが高い人の早期発見につながる」と説明しています。しかし、専門家からは「効果が確立されていない」と懸念の声が上がっています。川上憲人・東京大教授(精神保健学)は、「ストレスが高い人が、必ずしもうつ病のリスクが高いとは限らない。民間で使われる検査票で『うつ状態』と判断されても、実際にうつ病と診断されるのは5~20%程度」と指摘。今回実施予定の9項目の検査票で、うつ病や自殺の予防につながったことを示す研究もないとのことです。
 また、同省の試算では、面接を含めた1人当たりの検査費用は350円。対象は約3000万人で、導入されれば事業者は計105億円の負担となるようです。「効果が実証されていない仕組みに費用を投じれば無駄になる」(川上教授)。 そして、中村純・産業医科大教授(精神医学)は、「検査の結果、機械的に精神科への受診が勧められれば医療機関に混乱が広がる」と懸念しています。

 精神疾患全般への理解が進まない中でこの制度が導入されれば、労働者が職場で排除的に扱われる恐れもあるとして、「モデル事業でエビデンスを検証してからでも義務化は遅くない」(中村教授)と慎重な対応を主張しています。


■ 厚労省が推進するメンタルヘルス検査

厚生労働省は、自殺・うつ病対策の一環として、具体的な検査法を示した制度の導入を計画しています。現代社会のリスク軽減を図る目的としてはいますが、なんともおそまつな科学的な根拠の薄いメンタルヘルス(心の健康)検査が職場で義務化されようとしているのです。

厚労省が標準例と示すメンタルヘルス検査の9項目

こころの健康という微妙な問題に、全労働者へ拒否できない法律という形で義務を課すこと自体が不適切です。しかも、今回示されている右図のようなストレスチェック手法は、各項目の表現があまりにも曖昧で(「へとへと」=「ひどく疲れる」と同義語:広辞苑)、科学的にも十分に確立された方法とは言えません。高ストレス者を「高ストレスでない」と判定する見落としや、「高ストレスでない」者を高ストレス者と判定(偽陽性)してしまう無駄が多く生じる事は容易に予想されます。

問題点が山積なメンタルヘルス検査

メンタルヘルス検査を、定期健康診断とは別に実施して、精神面の健康と身体面の健康を別々に取り扱うことは、医学的に不合理で、実務上極めて困難との見方もあります。
 ストレスチェックを実施する際の検診機関等の問題点として、①全事業所においてストレスチェックを一律にしかも適切に行うには、膨大な労力が必要になること、②精神的健康状態の検査を適切に行うに当たって、必要な医師または保健師の確保ができないこと、③費用対効果の試算ができていないこと、④現在、精神科医療機関へ受診する患者数が急増している‥‥などが挙げられています。

 この制度の導入によって、偽陽性者を含む多くの労働者が精神科診療機関へ押し寄せた場合、現状の医療体制では対応困難となるばかりか、本来早期の治療を必要とする人の受療が遅れるという悲惨な状況が懸念されています。この制度には日本産業衛生学会の他にも多くの学会が反対しています。
(※日本産業衛生学会資料より抜粋)

参考:日本産業衛生学会:https://www.sanei.or.jp/images/contents/213/Mesures_for_metnal_health(revised).pdf


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年5月4日金曜日

セシウムの新基準値


独自検査で厳しい新基準値をクリア!

 食品中の放射性セシウムの新基準値が4月1日から適用されています。そして、新基準施行から1ヶ月が経ちました。

 新基準値の影響が最も表れたのは水産物でした。今までの暫定規制値では出荷停止の対象とならなかった魚が、相次いで100ベクレル(一般食品の新基準値・下記表参照)を超えました。農産物では原木シイタケやタケノコ、コゴミなど、キノコや山菜(露地栽培もの)が多かったそうです。これら一般食品の新基準値は、年齢区分ごとに限度値を計算し最も小さくなる年齢区分の値(13歳~18歳〔男〕が120 ベクレル/kg)を、安全側に切り下げた100 ベクレル/kgとして新しく設定したものです。この新規制値は、食品の規格を決める国際機関「コーデックス委員会」などの考え方を取り入れて設定されたものですが、先進国と比べて1ケタ違う厳しさになっています。
 一部のスーパーや自治体には、消費者の信頼を確保するため、国の基準よりも厳しい独自基準を設けて差別化を図る動きが見えはじめています。この動きに対して農林水産省は、業界の安全競争がエスカレートする傾向を懸念し、国の新基準値に基づく検査を求める通知をスーパーや外食産業など食品関連団体に出しました。しかし、消費者の口に入るものですから、食の安心・安全の確保は提供する企業の努めでもあります。
 霊芝のトップメーカー・和漢生薬研究所の嬬恋農場でも放射性物質検査を実施しています。そして今回の厳しい新規制値もクリアしています。詳しくは次項で。


■霊芝関連商品の放射性物質検査

食品中の放射性物質の新たな基準値について

以前の暫定規制値に適合している食品も、健康への影響はないと一般的に評価され、安全は確保されています。しかし、より一層の安全・安心を確保する観点から、暫定規制値で許容している基準値をさらに引き下げることになったのです。
 特別な配慮が必要と考えられる「飲料水」「乳児用食品」「牛乳」は区分を設け、それ以外の食品を「一般食品」とし、全体で4区分となりました。


 群馬県嬬恋村の霊芝農場では、平成23年度の秋に収穫された霊芝について、放射性物質セシウム134・137及びヨウ素の検査を独自に行いました。和漢生薬研究所では自社農場で霊芝を栽培していますので、秋に収穫→選別→乾燥→原末加工などの工程を経てからの検査となったため時間を要しました。今回、安全が確認されたものは、順次6月以降の商品となる予定です。そして、現在流通している商品に使用されている霊芝は震災前のものです。

 食品に関してのセシウム・ヨウ素は、平成24年4月1日より基準値が新しく変わりました。今回の検査は新基準に準じたものです。数値は、セシウム134・137は14ベクレル/kg、ヨウ素131は検出されず(試験検査成績書より)という結果でしたので、和漢生薬研究所の霊芝及び霊芝関連商品については、どうぞ安心してお召し上がりください。




いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ