2012年5月11日金曜日

「うつ」と「双極性障害」


1日の気分のリズム

ご存じの方も多いと思いますが、ツイッター(Twitter)とは、「140文字以内のツイート」と称される短文を投稿できる情報サービスです。 
 Twitterは「さえずり・興奮」「無駄話」、または「なじる人・嘲る人」の意味で、日本では「つぶやき」と意訳され定着しています。

 そんなツイッター利用者のつぶやきを分析した最新の研究によると、一日にみられる気分や感情の変化には、一定の傾向があることが判明したそうです。しかも、その傾向は国境を越えて多くの人々に共通しているということです。米コーネル大学のマーシー教授らは、2年の歳月をかけて世界84カ国、240万人におよぶTwitterユーザーの実際の投稿をもとに、人間の気分や感情の流れを研究しました。その結果、一日のなかで積極的な感情を表す単語が最も多くつぶやかれたのはだったことがわかりました。その数は時間の経過と共に減少していき、逆に日中は消極的な感情を表す単語量が増加する傾向があったといいます。そして夕方6時ごろになると、再度積極的な単語が増えていくものの、朝ほどには及ばず、消極的な単語のほうが多いまま一日が終了していることがわかったのです。
 「人が一日のうち、最も良い気分でいられるのは朝のようです。その後、仕事などでの活動が始まるとともにストレスが影響して、気分はマイナスの方向に向かいます。そして、午後6時ごろにもう一度ポジティブな気分になるのは、仕事などから解放される時間帯だからだと考えられます」と分析しています。また、週単位で見ると、平日よりも週末に、季節単位では冬よりも夏に積極的な単語がより多くつぶやかれていることが判明したそうです。さらに、文化や地理的要素などは異なっているにもかかわらず、どこの国や地域のユーザーでも同じような傾向がみられたということです。

 人の感情はこのように一日のうちでも変動がありますが、朝から気分がすぐれない、爽やかな一日を送れない、眠れないので夜が怖い‥‥など、一日の気分のリズムに乱れがある方は注意が必要です。


■双極性障害(そううつ病)

五大疾病の一つに名を連ねた精神疾患。うつ病・うつ状態患者の受診促進のための疾患啓発などで、受診率が格段に上がっています。その中で今、医療の現場で診断を難しくさせているのが「双極性障害」です。

双極性障害と通常のうつ

通常のうつは、うつ状態が継続します。しかし受診される患者の中には、そう状態とうつ状態を短期間で繰返す「双極性障害」の方が存在し、通常は気分安定薬(左図)を処方されます。しかし、うつと双極性障害との見極めが難しく、双極性障害の患者に抗うつ剤やSSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を処方した場合はうつの状態(不安や恐怖)を抑える働きはあるものの、そう状態にSSRIが作用すると「衝動性」が過激に反応し(右図)、自身の意識とは別に、副作用が表れると考えられています。



そう状態にドーパミンに作用する薬もある!

ドーパミン神経を安定化させる薬は、ドーパミンの異常によって起こると考えられている統合失調症の陽性・陰性症状に期待できる一方、双極性障害のそう症状に対しては、統合失調症に対する作用機序と同様に、共通した薬理作用であるドーパミン神経を抑制することでその作用を示すと考えられています。
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 SSRIは、セロトニンの再吸収を抑制し仮想的にセロトニンを増やすもので、セロトニン神経を活性させるのではありません。また、副作用や症状の悪化する例も多く報告されているため、使用は慎重になされなければなりません。
 ドーパミンの異常に対して期待できるのはセロトニンです。セロトニンは各種の神経伝達物質を安定化する、脳内の総合指揮者のような役目を果たすことが知られています。そして、セロトニン神経の活性に期待できるのがリラックスハーブ「ラフマ」です。




いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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