2013年2月27日水曜日

最悪の老化物質「AGE」①


良いものを摂るより、悪いものを摂らないこと!

「アンチエイジング」という言葉でイメージするのは、女性の美容に関することが多く、事実、女性の方が関心が高いと思います。しかし、アンチエイジング=抗老化は男性も人ごとではありません。加齢に伴って上昇する糖尿病やメタボリック症候群などの生活習慣病の可能性や癌の問題が発生するリスクを、アンチエイジングは下げてくれるからです。

過去、老化を加速させる最大の原因は「酸化」と言われていました。ストレスが多い生活習慣や酸化しやすい食事などでたくさんの「活性酸素」が発生してしまいます。人間の体には活性酸素を無毒化するシステムも備わっているのですが、そのシステムが加齢によって弱まったり活性酸素が発生しすぎたりすると、無毒化が追いつかず、体が「酸化」してしまうのです。
 しかし、酸化よりも厄介な反応があります。それが「糖化」です。体内で糖がたんぱく質と反応して「糖化」し、その結果、「AGE」という最悪の老化物質を生じてしまうのです。
 AGEは日本語で「終末糖化産物」というように、前の糖質やたんぱく質に戻ることはなく、そのまま体内に蓄積されていきます。AGEが体内に蓄積すると、身体を作っているたんぱく質にダメージを与え、骨や血管がもろくなったり、皮膚の弾力性が損なわれたりします。さらに進むと糖尿病の合併症が発症してしまうこともあります。
「酸化」も「糖化」も、身体にダメージを与える反応です。「抗酸化作用や抗糖化作用のある食品を積極的に摂ればいい」と思った方は要注意です。抗加齢医学内科医で日本エイジマネージメント医療研究機構理事の青木晃氏は、「まずは悪いものを摂らないことが大切」といいます。
「酸化」を抑制するために、避けるべきは“悪い油”です。悪い油の代表格が「トランス脂肪酸」。代表格はマーガリンです。その他、コンビニなどで売っているクッキーやパンの原材料表示を見るとよく見られる「ショートニング」や「ファットスプレッド」もトランス脂肪酸です。このトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし善玉コレステロールを減らして、体を酸化させる油です。
 そして、「糖化」抑制のため避けるべきは“悪い糖分”です。原材料表示には「果糖ブドウ糖液糖」や「高果糖液糖」、「フラクトオリゴ糖」などと書いてあります。食品の原材料表示は使用量の多い順に書いてあります。美容目的のドリンクなどでも、「果糖ブドウ糖液糖」が最初に出てくることがあるので注意が必要です。また、白砂糖や白米、白いパンなど、精製してあるものよりも、黒砂糖や玄米、全粒粉パンなど、精製していないものの方が血糖値が上がりにくいので「糖化」を避けるためには有効です。

■最悪の老化物質「AGE」①

血糖値の気になる方は、日頃、糖分の摂取については注意していることと思います。しかし、健康な方でも糖質の摂りかた次第では、老化のスピードや病気にかかる可能性が大きく左右されてしまうので注意が必要です。

終末糖化産物AGEとは

人の身体は、そのほとんどがたんぱく質でできています。そして、たんぱく質は体内に入ってきた糖と非常に結びつきやすい性質があります。このたんぱく質が糖と結合して糖化し、変性したものがAGE(終末糖化産物)という最悪の老化物質なのです。


食後、高血糖でもリスク上昇

AGEを増やす原因は糖ですが、糖は身体のエネルギー源としても大切なものです。しかし、多すぎると糖化を促進します。気をつけなければいけないのが、糖尿病の方以外でも食後に高血糖になるだけで糖化のリスクが増すことです。AGEが増えると上図のような様々なトラブルを起こします。特に糖化のリスクにさらされやすいのが体内のコラーゲンです。コラーゲンは身体の組織の弾力性を保つ働きをしていて、肌や骨、血管などに多く含まれます。そのため、これらの組織は、糖化による老化の進行や疾患などに影響を及ぼします。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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