2013年2月9日土曜日

睡眠と成長ホルモン


■生活習慣病と睡眠

 2月3日と毎月23日は「不眠の日」。睡眠の大切さを啓発する目的で、2011年日本記念日協会に認められました。
 日本人の約5人に1人が不眠の悩みを抱えており、50代後半から増えています。「たかが不眠症」と思っている人が多いと思いますが、実は高血圧や糖尿病など様々な病気にかかるリスクが増すことがあります。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所は、「不調に気づかないで放置している人もいる。睡眠の重要性を認識すべきだ」と指摘しています。
 睡眠は、食事や運動とともに健康を維持する大切な要素ですが、日本人の意識は低いとのことです。09年の調査によると、日本は韓国の次に睡眠時間が短いとされています。

 不眠と鬱病との関連性は知られています。不眠症の人は高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクが高まります。米国の大規模な調査で明らかになっているほか、日本でも同様の結果が出ています。睡眠不足が慢性化すると、自律神経やホルモンの分泌といった体内の調節機構そのものが変調をきたすためです。短時間睡眠を1週間続けると、健康な人でも体内で分泌されるホルモンの一種、インスリンに反応しにくくなり血糖値が上がります一晩徹夜しただけで血圧は10mmHgほど上昇するということです。米国などの研究から、睡眠時間が短いと肥満になりやすくなることもわかっています。原因は、夜更かしをする人は夜食をとりがちだからというだけではなく、不眠が続くと、食欲を増すホルモンのグレリンの分泌が増え、逆に食欲を抑えるホルモンのレプチンの量は減るためとみられています。
 聖マリアンナ医科大学の長田賢一・精神療法・ストレスケアセンター長は、「不眠になったとき、日本人はアルコールに走る傾向が強い」と指摘しています。医療機関を受診するのは1割に満たず、飲酒に頼る人は3割という国際的な調査もあります。しかし、アルコールは不眠の解消には効果が薄いのです。脳は覚醒に近い状態でも身体は休息している「レム睡眠」を妨げるため筋肉が休まらず、翌日にだるさが残りやすいのです。不眠症を解消し、質の高い睡眠をとるには「まず生活習慣を見直し、睡眠のリズムをとること」を強調しています。眠くなってから就寝し、30分たっても寝つけなかったら床を離れてもよく「眠れないと悩むと鬱病の原因にもなりかねない」(日大医学部・内山教授)。【日本経済新聞】

■身体をリセットする睡眠

睡眠不足が引き起こす症状や病気

睡眠不足は、体の免疫機構や防御機構をも低下させ、さまざまな病気が起こるきっかけになったり病気を悪化させたりします。ホルモン分泌のバランスの低下、血糖値上昇、血圧の上昇や、食欲を抑制するホルモンの分泌の低下により、太りやすくなることもあります。
 また、情報の整理、集中力、記憶力の低下などにも影響します。逆に病気から身を守るための免疫力の抗体は、睡眠時に作られます。また、睡眠中は、起きているときに分解されたたんぱく質や糖分を合成して、エネルギーを貯金するようにできています。

メラトニンと成長ホルモン

 睡眠を司るホルモン・メラトニンは、夕方から夜にかけて分泌が多くなり眠くなる、というメカニズムになっています。夜遅くまで起きていたり、テレビやパソコンを続けたりすることは、メラトニンの分泌を抑制してしまいます。メラトニンには抗酸化作用(老化防止、抗がん)などの働きがあります。
 そして、成長ホルモンが体を進化させる働きをします。身長や骨格の形成は、成長ホルモンの働きにより作られていくのです。成長ホルモンが多く分泌されるのは就寝中です。また、成長ホルモンには、代謝率の向上や老化防止、美肌などには欠かせない効果があります


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ



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