2013年6月22日土曜日

霊芝は酸素!⑥

酸素の害と抗酸化酵素

細胞は、多くの細胞内小器官(核、ミトコンドリア、ゴルジ体、小胞体など)を含んでいます。その中で、ATP(アデノシン三リン酸)という生体のエネルギーを作るのが、「ミトコンドリア」です。
 ミトコンドリアは、活性酸素の主な発生場所とされています。活性酸素は、その反応性の高さによって、生体内の核酸、たんぱく質、脂質などの細胞構成分子に障害を与えます。ミトコンドリアが活性酸素の発生源とされるのは、ATP産生に利用する酸素の数パーセントが、活性酸素のひとつ、スーパーオキシドとして出てくるからです。
 そのスーパーオキシドは、体内の酵素によって過酸化水素に変換されます。過酸化水素自体も強い酸化物質ですが、それが鉄などの金属イオンによって、攻撃性の強いヒドロキシルラジカルに変わります。ヒドロキシルラジカルは、細胞内の遺伝子、たんぱく質、脂質、糖など、すべての細胞成分と化学反応して障害を与えます。このスーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシルラジカルが代表的な活性酸素です。酸化され、機能を失った物質が細胞内に蓄積して、細胞機能が低下すると老化が起こります。
 また、酸化で遺伝子が変化すると、間違った鋳型でたんぱく質が合成されることになります。このようなたんぱく質は、本来の機能を持ちません。がんを抑制するたんぱく質にこのようなことが起こってしまえば、変異細胞を発生させることになります。

 しかし、このような反応に対して、生物は当然、防御系を発達させてきました。そのひとつに、抗酸化酵素があります。
 スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、生体内で発生する活性酸素の一つであるスーパーオキシドアニオンラジカルを不均化(1種類の物質が2種類以上に分かれ、お互いを酸化還元しあう場合に起こる)させて過酸化水素と酸素に変換します。
 そして、カタラーゼ(CAT)は、過酸化水素を不均化して酸素と水に変える抗酸化酵素です。また、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)は、過酸化水素および脂質過酸化物を不均化せずに消去する働きがあり、活性酸素から生体を守る中心的な役割を果たしています。


霊芝は酸素!⑥

タンパク質やDNAを攻撃するに活性酸素!

エネルギー産生時にミトコンドリアで作られてしまう活性酸素は、遺伝情報を担うDNAやたんぱく質を攻撃し傷付けます。傷が蓄積すると細胞の機能が低下し、老化の原因にもなります。また、過剰に作られた活性酸素によって、核にあるDNAが傷付けられることで、遺伝情報が改変されてしまうと、細胞の機能が失われて細胞が老化したり、適切に増殖できなくなったりして、それらが原因で変異細胞になる場合があります。
 活性酸素が過剰に発生する原因には、心身的ストレス、睡眠障害、過度のアルコール摂取、喫煙、医療被曝などがあります。

活性酸素から身を守る抗酸化酵素!

細胞は活性酸素から身を守るためのしくみを持っています。活性酸素を除去する物質、酸化還元酵素(GSH-Px、SOD、CAT)の働きで活性酸素を毒性のない水分子へと変えています。酸化還元酵素は人間の体内で作られる酵素ですが、加齢と共に体内において作る能力が衰えたり、生活環境・習慣などで過剰な活性酸素を除去しきれなくなったりして、老化の進行や、生活習慣病、がんなどの原因になります。

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 GSH-Pxは最も強力な抗酸化酵素です。主要な成分となるのが、必須微量元素である有機セレニウムであることが確認されています。有機セレニウムが欠乏すると、GSH-Pxの活性が低下します。
 康復医学学会では「HM-3000(特系霊芝)」を主要研究テーマとしていますが、このHM-3000は成長過程で土壌より吸収する有機セレニウムの含有量が多いことが知られています。そして、GSH-Pxの産生とその活性化に関するデータを有しています。さらにSOD、CATの産生に関するデータもあります。つまり、HM-3000は、抗酸化に関する最強生薬と言えるのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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