2013年10月17日木曜日

冷えの症状

体の冷えは健康に悪影響が

今年の夏は猛暑が続いたため、例年以上にこの秋口に体のだるさを感じる人が多いようです。この夏の暑さでエアコンの使用が増え、都内のデパートの紳士服売り場では、腹巻の売上げが上昇しました。デパートの広報担当者によると、特に宣伝したわけでも目立つ場所に置いていたわけでもないのに、6~9月の売り上げは、前年同期比で7割増にもなったといいます。

 ようやく、厳しい残暑も落ち着き、山々では紅葉の便りが聞かれるようになりました。しかし、夏の体の疲労感などが顕著に出る秋バテを一層深刻なものにするのが、この時期の「朝晩の冷え」です。「このところ涼しくなって体調が変だ」と訴える人は少なくありません。
 そして、急に涼しくなると顕著になるのが「体に感じる冷え」です。冷えは、「手足などが冷たくつらい」だけではなく、体内が冷えることによって十分な熱を作ることが出来ない上、熱が全身に運ばれないため、手足のしびれ、不眠、肩こりや腰痛、頭痛、便秘や下痢など、体に様々な不快症状をもたらすことがあります。冷え症のことをアメリカでは「Poor circulation」と呼ぶように、冷えの根本には、熱を全身に運ぶ役割を持つ血液の流動が良くないことがあるのです。

 冷えは代謝を低下させますので、太りやすい体質や、美容・老化にも影響します。人が健康的に活動をするためには、体温が適切に維持されている必要があります。冷え性は、貧血、低血圧の人に多いのが特徴ですが、健常な人でも、ストレスなどで自律神経が乱れ、体温の素となるエネルギー産生や血流の調整がうまくいかなくなれば、冷えをもたらす場合があります。
 また、朝晩の冷えなどで体温が1℃下がれば、約30%もの免疫力が低下すると言われています。ウイルスや細菌に対しての体の抵抗力が低下してしまうということです。体が冷えることで血流障害などを起こし、正常な細胞に対しても悪影響を及ぼして、体の組織に変性が起きて病気になってしまいます。

 専門家の間でも、この時季を「危険な季節」と称しています。気温の変化に対しては、健康な人でも徐々にしか適応できないということです。


■冷えの症状にはタイプがある

季節に左右されず手足が冷たい「冷え」は、末端の血液循環が悪くなったり、水分のバランスがくずれて余分な所に溜まったり、臓器の働きが落ちたり、ホルモンのバランスがくずれて新陳代謝が悪くなったりしても起ります。冷えには以下のようなタイプがあります。そしてその原因はさまざまです。

【全身冷えタイプ】

ダイエットや運動不足が原因で、筋肉も少なく、新陳代謝や内臓機能の低下によって起こる冷えが特徴です。主な症状として、手足が冷たい、平熱が36.2度以下、肩こりや生理痛が酷い、よく風邪を引く、すぐに湯冷めする、顔色が青白い、貧血気味など。

【末端冷えタイプ】

冷えの初期症状とも言え、手足が最も冷えてなかなか温かくならない症状。主に脚の色が白くて冷たい、いつも手が冷えきっている、トイレの回数が少ない、むくみやすい、めまいや立ちくらみがする、肌が乾燥しやすい、寝ているときに足がつるなど。

【水分冷えタイプ】

水分の摂りすぎ、またはうまく排泄できずに体内に水分を溜めこんでしまうことにより体が冷えてしまっている状態。主に便秘気味、下痢しやすい、汗をかかない、だるくてむくみやすい、下半身太りが気になる、お腹が張りやすい、水やお茶をよく飲むなど。

【ストレス冷えタイプ】

心が冷えるために体も冷える。ストレスで気力が低下し、全身の血流も悪くなって冷えが起こっている状態。主に倦怠感があり、いつもだるい、気持ちが不安定で落ち込みやすい、食欲が湧かない、生理不順、肌にかさつきがありハリがない、不眠や眠りが浅いなど。
【隠れ冷えタイプ】:冷えとは無縁、自分は暑がりだと思い込んでいる方に多いのが隠れ冷え性。実はかなり冷えが進んでいる場合も。主に手がほてって温かい、イライラして怒りっぽい、口内炎ができやすい、吹き出物ができやすい、顔がカッと赤くなることがある、足の裏がほてる、便秘がちなど。

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 冷えはタイプ別に原因や症状が違う、ということがお分かりいただけたと思います。自身のタイプを見極めることが重要です。冷えを改善するだけで、健康的になったり痩せやすくなったりと様々なメリットがあります。
 毎日の必須栄養素不足は、体のエネルギー産生および代謝を低下させ、冷えの原因になります。また、微小循環の血流の低下、自律神経バランスの乱れ、ストレスなどが体の冷えを招き、様々な病気の原因にもなります。
 「冷えの改善策」は次回お送りします。



いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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