2013年11月16日土曜日

加齢による「筋肉減少」と「肥満」の関係

サルコペニア肥満

「サルコペニア肥満」をご存知ですか? 
 これは、サルコペニア〔=骨格筋低下〕と、肥満〔=体脂肪増加〕が重なって、生活習慣病や寝たきりになるリスクが非常に高まる状態のことです。

 体重を減らしたいと思ったとき、多くの人はまず食事の量を減らすことを考えます。しかし、減食一辺倒のダイエットは、たとえ体重が減っても将来の病気のリスクを高める可能性があります。筑波大学大学院人間総合科学研究科の久野譜也教授は「食事制限中心のダイエットは、体脂肪だけでなく筋肉量も減らしてしまう」と指摘します。筋肉量が減ると、体内の代謝機能も低下するため、糖尿病や高脂血症などメタボ系疾患のリスクが高まるためです。ご存知のように骨格筋量および骨格筋力が病的に減った状態を「サルコペニア」と言います。サルコペニアは代謝機能だけでなく、寝たきりや転倒骨折などを起こすリスクも高くなる病態として、近年、注目が集まっています。

 筋肉量は通常、年齢とともに減っていき、20~30歳代ではすでに減少傾向になります。食事制限だけのダイエットは、この加齢プロセス(筋肉減少)をわざわざ加速させることになってしまいます。また、サルコペニアの人は基礎代謝が落ちているため、体脂肪がたまりやすくなっています。このようにして、筋肉減少と肥満が重なった状態が「サルコペニア肥満」なのです。

サルコペニア肥満は、メタボ系疾患のリスクが非常に高い状態といえます。筋肉量が少ないため、外見的には太って見えないこともあります。しかし「太ももの太さが一緒でも、MRIで断層写真を撮ると、中身がまったく異なるケースも」(同教授)。筋肉率が測れる体組成計を使えば、自分でもチェックできます。サルコペニア肥満は高齢者に多い病態ですが、久野教授は「早ければ40代でも起きることもあります。若いうちから筋肉量を落とさないように注意することが大切」と話します。

 飽食の時代にもかかわらず、現在高齢者の間では、たんぱく質不足の栄養失調が増えているという事実を忘れてはいけません。

■サルコペニア肥満対策

サルコペニアは、加齢によって骨格筋の筋肉量が減少、筋機能が低下し、階段の上り下りなどの日常行動に困難を来たす状態です。日本の基準では若年期から筋肉の量が33%減った状態を指します。

サルコペニア肥満が動脈硬化指標に及ぼす影響
~立命館大と国立健康・栄養研究所の共同研究~
健康な40~85歳の男性196人を、①正常 ②一般肥満(BMI:25以上) ③サルコペニア ④サルコペニア+肥満(腹囲85cm以上)の4つのグループに分け、3種類の動脈硬化指標値を測りました。
 結果、動脈硬化指標値は高い数値順に、④サルコペニア+肥満 > ③サルコペニア > ②一般肥満 > ①正常、の順になりました。
 ただの肥満よりサルコペニアのほうが動脈硬化のリスクが高く、肥満とサルコペニアを併発すると、さらにハイリスクになるという結果が出たのです。

サルコペニア対策はたんぱく質

骨格筋の総量は30代から落ち始め、50歳までに約10%減少し、50歳を過ぎ80歳までにさらに30~40%が減少します。筋肉は日々、合成と分解を繰り返します。食事で摂取されたたんぱく質はアミノ酸に分解された後、再びたんぱく質に合成され筋肉になります。
高齢者の場合、食事摂取時の筋肉の合成段階で栄養障害が起きている可能性があります」(立命館大スポーツ健康科学部 藤田聡准教授)。
 そして、サルコペニア症候群の予防策として勧めるのがたんぱく質の摂取です。筋肉維持には、1日体重1kg当り0.75~1gのタンパク質が必要で、体重60kgの人なら60gが必要(同准教授)ということです。


いつもありがとうございます。


光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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