2013年12月5日木曜日

睡眠時無呼吸症候群

女性も油断できない「睡眠時無呼吸症候群」

「睡眠時無呼吸症候群=SAS(Sleep Apnea Syndrome)」は、就寝中に呼吸が何度も止まるだけでなく、日中には強い眠気も襲います。さらにSASは、高血圧など生活習慣病の悪化も招く病気なのです。

 女性の患者も2~3割を占めているのですが、“太った中年男性の病気”というイメージが強いため、かなり見逃されている可能性があります。専門医によると、女性では閉経後に体重が増えた人、顎がほっそりしている人なども要注意とのことです。大きないびきを注意されたり、強い眠気が気になったりしたら、早めの対処が必要です。

 SASの大部分は、寝ている時に気道(のどの空気の通り道)がふさがって目覚めます。代表的な原因は肥満です。首周りに脂肪が付いて気道が狭くなっているうえ、さらに仰向けで寝ると、重力で舌の付け根部分がのどの方へ落ち込むことで起るのが特徴です。

 疫学調査から、SASは国内に少なくとも200万人いると推定されています。「正確な男女比は不明だが、男3~4に対し女1くらいではないか。男性が多い理由として考えられるのは、気道が女性より長いなど体の構造の違い。また、女性は閉経する更年期以降、男性との発症率の差があまりなくなることから、ホルモンの影響も疑われている。また最近は、病気が広く知られ抵抗感が減ったためか、小顎、細顎の若い女性の受診が増えてきた(睡眠総合ケアクリニック代々木・井上雄一理事長談)

 結婚後、夫の指摘で初めて自分のいびきを知り、SASと診断された人もいました。、彼女は、顎がほっそりしているため、寝ると舌が収まりきらずに気道をふさいでしまっていたようですが、自分では全く気づかなかったということです。

 SAS発見のきっかけは、ほとんどが家族や一緒に旅行した友人からの指摘です。大きく不規則ないびきが続き、何度か呼吸が止まって、のどから「カカッ、カカッ」などと苦しそうな音が聞こえることが多いようです。自覚症状としては、いくら寝ても疲れが取れない、昼間眠気が強いなどが多く確認されています。

 NPO法人SASネット・伊藤康子事務局長は、「男性を中心にSASの認知度はかなり上がったが、特に更年期以降、自分のリスクも上がることをきちんと理解している女性は少ない。今後は女性が自分の睡眠に関心を持つような啓発に力を入れたい」と話しています。

■SASは早めの対策が大切!

SASは眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めます。再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気に襲われます。

 SASによって血中酸素濃度が下がってくるので、これを補うために心臓の働きが強まり、結果的に高血圧となります。また、酸素濃度の低下は動脈硬化を促し、心筋梗塞脳梗塞の原因ともなります。さらに、睡眠不足はストレスを生じますので、血糖やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされます。(厚労省「e-ヘルスネット」より)

SASの可能性がある症状

※以下の項目の3つ以上が当てはまる場合は、念のため受診をお勧めします。家族と一緒にチェックするのが有効です。

大きないびきをかく
就寝中に息が止まることがある
いくら寝ても疲れが取れない
肥満
高血圧
寝汗をかく
眠りが浅い
昼間の眠気、居眠りで困ることがある

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1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するようなSASを放置すると、心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、眠気による事故などの原因となります。いずれも死亡率が非常に高くなるものですから、すぐに治療する必要があります。
 ひどいイビキ、睡眠中の呼吸停止がある場合には、速やかに対策をとるよう心がけましょう!


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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