2014年5月31日土曜日

血管の抗老化こそ糖尿病対策!

血管の老化が糖尿病を悪化させる

 糖尿病やメタボリックシンドロームによる血管の老化は、筋肉でのエネルギー消費を妨げ、余ったカロリーが内臓脂肪として蓄積されることで、さらに糖尿病が悪化するメカニズムが解明されました(新潟大大学院医歯学総合研究科循環器内科・南野徹教授らの研究グループが米科学誌電子版で発表)。

 糖尿病で動脈硬化など血管の老化が起ることは知られていますが、逆に、血管の老化が糖尿病にどのような影響を及ぼすかは分かっていませんでした。南野教授らが科学技術振興機構の事業として研究を開始したのは2011年でした。
 筋肉では通常、血流から糖を取り込み、細胞内の小器官「ミトコンドリア」でエネルギーを作り出しています。教授らは、血管の老化を引き起こす鍵となるたんぱく質に着目しました。 高カロリー食を与えたマウスで検証すると、このたんぱく質が活性化して、糖を筋肉に取り込む機能が抑制されるほか、ミトコンドリアの合成を促す機能が低下しました。このため、エネルギーとして消費されなかった余剰カロリーが内臓脂肪となって蓄積し、症状が悪化することが分かりました。
 現在の糖尿病治療は血糖を下げることに重きが置かれていますが、教授は「血管の老化を抑えることが糖尿病の進行を抑える鍵となる」と指摘し、「病気を悪化させる仕組みそのものに働きかけることで、根本的な治療につなげたい」と述べています。
 生活習慣病を専門とする熊本大大学院の尾池雄一教授は、「血管の老化が糖尿病を悪化させるのは『そうであろう』と思われていたもののはっきりしておらず、科学的に解明したのは素晴らしい」と評価しています。

 今回の研究発表は、血管の老化から症状が一層進行するという悪循環を断ち切ることで、新たな治療法に役立つ可能性があると期待されています。

■血管の老化:糖化

糖尿病で合併する血管障害は、糖尿病の病態の結果と考えられていました。しかし、上記に記載した南野教授らの研究により、血管の老化が筋肉などのほかの組織で、エネルギー代謝に作用して糖尿病を悪化させるという、まったく新しい可能性が示されたのです。

血管老化による糖尿病・肥満の悪循環

血管細胞で今回の研究対象になったたんぱく質が、糖の消費を抑え一酸化窒素(NO)の産生を低下させることにより、筋肉細胞でのミトコンドリアの合成を阻害します。また、ミトコンドリアへの糖の輸送が低下して筋肉細胞への糖の取り込みを妨げ、エネルギー消費量が減少し、血管老化が進行します。さらに糖尿病・肥満を悪化させる悪循環に陥ります。

血管を老化させる糖化

血管は主にコラーゲンでできており、コラーゲンが血管の強度や弾力性に大きな役割を担っています。しかし、たんぱく質であるコラーゲンが過剰な糖によって終末糖化産物(AGE)化されると、血管の老化を進行させます。
※AGEについてはページ左上の空欄に「AGE」と入れて虫眼鏡マークをクリックすると、過去のAGE記事が調べられます。

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○ AGE化したコラーゲンは、中膜だけではなく血管の外側を覆う平滑筋細胞の異常増殖を促進して、動脈硬化をもたらします。
○ AGEにより、血中を流れる悪玉のLDLコレステロールが血管の内側を形成する血管内皮細胞にしみ込みやすくなり、動脈硬化を進行させます。
○ AGEによる糖化ストレスにより、内皮細胞の機能の一つ〔NOの産生機能〕を不活性化させます。それは血管伸縮、炎症反応、血栓傾向をさらに増悪させ、血管老化の進行に影響をあたえるのです。

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「血管の老化から肥満や糖尿病の進行」へという悪循環を断ち切るためには、酸化・糖化による“微小循環の環境および血流”の低下への対策が必要です。

 康復医学学会では、血管老化の対策として主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」をお奨めします。HM-3000は、血液粘度の適正化赤血球の凝集予防毛細血管の拡張など微小循環の環境・血流の改善に対するデータを持っています。

※「HM-3000(特系霊芝)」配合商品は、ヤマダモールまたはリセットショップでお求めいただけます。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年5月29日木曜日

トランス脂肪酸

害にしかならない「トランス脂肪酸」!

トランス脂肪酸を巡る問題が再び持ち上がっています。
 東北女子大時間栄養学の加藤秀夫教授は言います。
「各国のさまざまな研究によって、トランス脂肪酸が体に悪影響を与えることははっきりしています。悪さはしても、プラスに働くことはない。体には必要がないものなのです。すでに米国では食品への使用が禁止されていて、欧州では100g当たり2g以上のトランス脂肪酸を含む油脂の国内流通を禁止している国もある。南米やアジア各国でも食品への含有量表示を義務付けています」

 WHO(世界保健機関)もトランス脂肪酸の摂取を抑えるべきだとして、1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすることを勧告しています。日本人の場合、1日当たりの総エネルギー摂取量を2,000kcalとすると、トランス脂肪酸の摂取量は2g未満が目標値になります。しかし、日本ではいまだに食品への表示が義務付けられていないのが現状です。
 「2009年から何度も検討されていますが、そのたびに見送られてきました。日本人の1日の平均摂取量は0.9g前後で健康への影響は少ない、というのがその理由です。しかし、食生活が大きく変化して、いまは若者を中心にトランス脂肪酸の摂取量は大幅に増えています。注意が必要です」(同加藤教授)
 今年(2014年4月~)から内閣府消費者委員会で再び表示義務化が検討されていますが、結論が出るまでに時間がかかるのは間違ありません。食品への表示が曖昧な以上、自分の身は自分で守るしかありません。

 トランス脂肪酸は、植物油に水素を添加して固体化・粉末化していく過程で生成され、マーガリンショートニング、市販の商品ではクッキーなどの焼き菓子揚げ物に多く含まれています。

 過剰に摂取した場合、LDL(悪玉)コレステロールを上昇させ、HDL(善玉)コレステロールを低下させることが分かっています。血中の中性脂肪が増加することでインスリン抵抗性が増し、血管の老化を早め、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症といった心臓疾患のリスクを高めます。他にも、アレルギー疾患の罹患率を上昇させたり、認知症パーキンソン病を引き起こすという報告もあります。

■血管の老化=「酸化」

血管の老化、いわゆる血管年齢は、主に動脈の硬さで決まるといえます。年齢とともに誰でも血管は硬くなっていくものですが、高血圧、メタボ、喫煙、飲酒などの生活習慣に問題がある場合や、トランス脂肪酸の過剰摂取により悪玉のLDLコレステロールが上昇した場合は、更に進行してしまいます。

超悪玉コレステロールsdLDL

血管の老化の中でも、病気に直結するのが血管壁の硬化により血管が狭くなる動脈硬化です。悪玉のLDLコレステロールが酸化され、血管壁の硬化が引き金とされます。

 さらに近年、中性脂肪が高いと、LDLコレステロールは、より粒子が細かい超悪玉の「sdLDL(small dense LDL)コレステロール」に変わり、血管の奥まで入りこみ、血管壁の硬化を促進することが判明しています。
 sdLDLは、血中滞在時間が通常のLDLより長いため、血管内皮と長時間接触し、小型なので血管内皮細胞の間隙を通過し動脈壁に浸透してしまい、血管壁の酸化変性を受けやすいのです。

酸化を防ぐ「抗酸化酵素」

体内では悪玉コレステロールの酸化を防ぐためのしくみを持っています。酸化を防ぐ物質、酸化還元酵素(GSH-Px、SOD、CAT)の働きで酸化を防ぐのです。

 酸化還元酵素は、人間の体内で作られる酵素ですが、加齢と共に産生する能力が低下します。酸化還元酵素が減少すると、生活環境や習慣などの影響で過剰になった活性酸素を除去しきれなくなり、動脈硬化が進み、老化の進行生活習慣病がんなどの原因になります。

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 悪玉LDLコレステロールの酸化による動脈硬化に対する酸化ストレスには、康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」がおすすめです。HM-3000には、酸化還元酵素GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の活性化促進に関するデータがあります。
※参考エビデンス【霊芝のラットGSH-Pxへの影響】(『HM真菌エビデンス』微小循環研究所 刊)

HM-3000配合の商品は<こちら>または<こちら>へ。



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2014年5月24日土曜日

「健康新基準」、医師の見解は?

論争! 新健康基準

健康診断や人間ドックの信用が揺らいでいます。日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表した「新基準」の数値が、従来の基準よりも緩くなったことで、「これまで私たちが信じてきた健康診断、人間ドックの基準値は何だったのか」との疑問が噴出しています。

 このたび発表された新基準値は、どれも従来の基準値から大幅に緩和されている点が、騒動の理由となっています。
 血圧を例に「緩すぎる」と答えた東京医科大学病院総合診療科臨床教授は言います。

 「日本の高血圧学会が定めている現行の基準、上140に従うべき。この値以上になると、長年にわたる大規模調査によって、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上がることが明らかになっているからです」
 科学的根拠を元にした意見が大半を占めています。

 一方で「もっと緩くていい」とした意見には、検査するときの状況や一日の数値の変動などを考慮すべきという指摘が多いほか、年齢による変化、さらには数値が上がる必然的な「理由」があることを忘れてはいけないという声が目立っています。

 「年を取るにつれて血管は細く硬くなるため、脳に充分な血液を送り届けるのに高い血圧が必要となります。コレステロール値、血糖値などにも同じことが言える。それらすべては、人の生命現象にとって不可欠な物質で、検査で知ることのできる値は、体が必要だと思って調整した結果なのです」(近藤誠がん研究所所長・近藤誠医師)

 血糖値は、空腹時血糖ではなくHbA1cを基本的な目安にするという医師が多かったのですが、空腹時血糖でみると、もっとも厳しいのが100mg/dl、もっとも緩いのが220mg/dlという値でした。こんな見解もありました。

 「血圧は、もし高くなるようならその原因を探り、ストレスを避け、充分な睡眠をとれば解消します。血糖値も、糖質制限を実施すると値は下がる。ほとんどの場合、クスリは不要です」(医薬ビジランスセンター理事長・浜六郎医師)
 浜医師は、どの値が大幅に超えたとしても「クスリは使わない」と断言しています。

■新基準に対する現場医師の見解

医療の現場で実際に患者へクスリを処方する際の目安としている基準値については、学会が決めた値ではなく、医師が自らの知識と経験を元に判断している「本当の数値」と言えます。具体的な数字を挙げた医師によってずいぶん数値に開きがある結果となりました。血圧では、もっとも厳しい数値が上130mmHg、もっとも緩い数値が上200mmHgでした。

 「高血圧は、頭痛などの症状がない限りクスリを飲んでも寿命は延びず、副作用で苦しみ、寿命を縮める危険かある(とくに脳梗塞とボケのリスクが高まる)」(近藤誠医師)

(出典:週刊現代5月31日号)

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 新基準に関しては、現場の医師の見解が様々であることが見て取れます。通常、生活習慣の問題や基礎疾患が無い場合、動脈硬化や高血圧は、老化と同じ「加齢現象」であって病気ではありません。血圧に関しては、特に高齢者の場合、無理に薬で下げようとすると、脳や手足の先に充分に血が回らないようになり、ふらふらして転倒し、骨折してしまうというケースがあります。

 また、薬で血圧を下げていた人のほうが認知症になりやすいということが知られています。血圧を下げるという本来の目的がQOL(生活の質)を低下させてしまっては問題です。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」の血圧を下げるしくみは、微小循環の環境と血流の改善に直接関連しているため、降圧剤のように下がりすぎることもなく、服用中の降圧剤を減薬できるメリットもあります


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2014年5月21日水曜日

虚血性心疾患の危険な要素・動脈硬化

突然、元大関を襲った病気

放駒・日本相撲協会前理事長(元大関・魁傑)は、1979年現役を引退後、親方として横綱大乃国を育て、八百長問題でも解決に尽力しました。「関取である前に立派な社会人であれ」と願い、愛弟子の横綱昇進の引き出物として、広辞苑を配って当時話題になりました。
 先日、その放駒前理事長の命を奪ったのは心筋梗塞でした。息子と孫の3人で行ったゴルフ練習場で、突然「気分が悪い」と言って倒れ、救急搬送されたのでした。死因は虚血性心疾患と発表されました。

 虚血性心疾患とは心筋梗塞と狭心症の総称です。心筋梗塞による死亡者は年間約19万人。およそ2人に1人は発症から数時間で亡くなるといわれていますので、今回のケースは決して他人事ではありません。

 「心筋梗塞は、血圧が急上昇するときに発症しやすい。1週間のサイクルだと月曜日、1日の流れでみると起床後1~2時間が要注意です。休んでいた状態から体を動かす状態に変わると、だれでも血圧が上がる。持病として高血圧がある方は、要注意です。また、朝のトイレでいきんだり、遅刻を回避しようと小走りになったりすると、さらに血圧が上がります。それに通勤ラッシュや社内トラブルなどのストレスが重なったりする朝は、血圧上昇の要素がたくさんあり、月曜日の午前中は特に危険です。通勤中や出社直後に発症することが多いのです」(東京都健康長寿医療センター・桑島巌顧問=高血圧外来)

 放駒前理事長が発症したのは日曜でしたが、ゴルフはスイングの瞬間に力むため血圧が上がりやすく、約30年前から患っていた糖尿病の影響も、今回指摘されています。
 糖尿病専門医で、加藤内科クリニックの加藤光敏院長は言います。
 「糖尿病は、ほかの病気以上に動脈硬化が重くなりやすい。そういう方が運動などで脱水すると、重症の心筋梗塞を起こしやすいのです。東京は5月でも夏日が続いていますから、ゴルフによる脱水の影響があったのかもしれません。脱水というと、運動ばかり注意しますが、温泉などの入浴も危ないのです」

■虚血性心疾患

虚血性心疾患の主な原因は、冠動脈硬化による狭窄です。また、冠動脈攣縮(れんしゅく)といって冠動脈が何らかの原因で強く一時的に収縮し、冠血流量を減少させるような場合もあります。冠動脈攣縮は、もともと冠動脈狭窄がある場合に多く見受けられます。

心筋酸素の不足:心筋虚血

心筋虚血は心筋に供給される酸素量よりも、心筋が消費する酸素量が多いときに起こります。心筋酸素消費量が増加、あるいは心筋酸素供給量が減少しても、心筋虚血は起こります。
 心筋酸素供給量を決定する因子には、
 ①冠動脈の状態(冠動脈の内腔の大きさ) 
 ②その中を流れる血流量 
 ③血液を押し流す圧力(血圧)
が関係します。
 冠動脈が拡張すれば、冠血流量は増加します。しかし、動脈硬化などで冠動脈内腔が物理的に狭くなった状態では、血液は流れにくくなります。

虚血性心疾患の危険な要素

虚血性心疾患の危険な要素に動脈硬化があります。男性は女性と比較して動脈硬化を起こしやすいのですが、女性でも閉経期を過ぎるとLDL(悪玉コレステロール)を低下させる作用を持つエストロゲン(ホルモン)が減少するため、動脈硬化を起こしやすくなります。

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虚血性心疾患を引起こす動脈硬化の危険因子

◆コントロールができないもの
 ○年齢(加齢)
 ○性別(男性) 
 ○遺伝(動脈硬化疾患の家族歴*
◆コントロール可能なもの
 ○病気 : 高血圧*、脂質代謝異常(高脂血症*)、糖尿病*、高尿酸血症
 ○生活習慣 : 喫煙*、肥満、運動不足、ストレス
*は特に危険な因子
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2014年5月17日土曜日

夜間頻尿

夜間頻尿に潜む病気

尿意を催して、夜中に1回以上起きる人は「夜間頻尿」に注意が必要です。夜間頻尿は下部尿路症状(排尿や蓄尿にまつわる症状)の中で最も多く、40歳以上の男女4,500万人が悩んでいるといわれています。
 この夜間頻尿は歳をとるにしたがい増加し、夜間の排尿回数も増え、著しく生活の質を低下させます。夜間頻尿は前立腺肥大症が原因の男性の病気だと思っている人が多いようですが、女性の患者も多く、男女差はほとんどありません

 夜間頻尿の対策は、原因をはっきりさせて行うことが大切です。それは、夜間頻尿の陰には思いもよらない病気が潜んでいる場合もあるからです。
 「もし夜間頻尿があるなら、〈夜だけ頻尿〉か、それとも〈昼・夜ともに頻尿〉か、チェックしてください。昼と夜合わせて1日8回以上の排尿が頻尿になります。昼だけなら、6~7回より多ければ頻尿です」(日本大学医学部泌尿器科学分野・高橋悟主任教授)

 〈夜だけ頻尿〉という人に考えられるのは、夜間多尿睡眠障害です。
 「まず、夜に尿が作られるのを抑える抗利尿ホルモンの分泌が加齢によって悪くなること。次に腎機能の低下で、1日あたりに作られる原尿(尿のもと)の99%が本来は体内に再吸収されるのに、それがスムーズに行われず、薄い尿がたくさん出るようになること。さらに、心不全で昼間、下肢にたまった水分が夜間、横になると心臓に戻り、尿として排出されることです。軽い心不全なら、夜間頻尿だけが最初の症状ということは珍しくありません」
 夜間多尿で教授の外来を受診したある男性は夜6~8回の頻尿で、昼は500mlの尿量しかありませんでしたが、夜は1,000mlもありました。
 「心房細動による不整脈で心不全を起こしていたので、昼の利尿薬と不整脈の治療薬を処方すると、夜間多尿は治りました。適度な運動で昼の尿量を増やすことでよくなった人もいます」(すべて高橋主任教授談)

 夜間頻尿は、慢性的な睡眠不足を引き起こします。そのため、日中の眠気で日常生活に多大な支障をきたします。特に高齢者の場合、夜に起きて暗い中をトイレに行く回数が増えることは、転倒による怪我や骨折などの二次的な危険が増え寝たきりの原因になることもあるので要注意です。

■夜間の頻尿に関わる主な疾患

頻尿の原因としては、糖尿病などの内分泌疾患もあります。また、特に夜間の尿量が多くなる夜間頻尿の原因としては、高血圧、うっ血性心不全(心臓の働きが弱った状態)、腎機能障害などの全身性疾患、睡眠時無呼吸症候群などがあります。

【睡眠障害】

睡眠時無呼吸症候群になると夜間の利尿ホルモンの分泌が高まります。呼吸が何度も止まるので右心房が必要以上に膨らみ、心臓が循環血液量が多いと判断して、水分を体外に排出しようと働くからです。しかも、低酸素状態で腎臓が尿の再吸収をうまく行えません。結果的に、夜間頻尿になります。

【糖尿病】

昼・夜ともに頻尿がある場合は、糖尿病か泌尿器疾患です。血糖値が高いと、浸透圧の関係から細胞の水分は血液中に取り込まれ、一方で尿細管では再吸収が行われていません。すると、細胞の水分がどんどん体外に排出され、体は脱水症状になります。喉が渇くので水分を多く取るようになり、ますます尿量が増えて頻尿になります。

【泌尿器疾患】

前立腺が肥大化すると残尿が増えて膀胱の容量が小さくなり、頻繁にトイレに行きたくなります。前立腺肥大の人の多くが併発している過活動膀胱も、膀胱の容量が小さくなっているため、通常はトイレに行きたいと感じない程度の尿量でも我慢できなくなります。

頻尿対策:「ラフマ」と「HM-3000(特系霊芝)」

夜間頻尿は、睡眠の質の低下させ睡眠障害を起こし、さらに頻尿を悪化させます。康復医学学会の研究テーマ素材であるリラックスハーブ「ラフマ」には、良質な睡眠に導く物質「メラトニン」の原料になる「セロトニン」の分泌を促進するデータがあります。
 また、夜間頻尿は、高血圧や心臓、腎臓などの基礎疾患が原因になる場合もあります。康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、高血圧や各種基礎疾患の改善に関するデータを有しています。

※[ラフマエキス]及び[HM-3000]の配合商品はこちら


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2014年5月14日水曜日

低酸素ストレス

短期の休暇で低酸素ストレス!

近年、登山がブームなっています。ゴールデンウィーク中も各地が登山客でにぎわいましたが、遭難事故が相次ぎました。
 経験不足や装備不十分で入山し、急激な気候の変化による低体温症のほか、高度による体力低下などを考慮していないことが遭難の原因のひとつといえます。

気圧は標高1000mで平地の9割、2000mでは8割未満になり、酸素濃度もそれに比例して薄くなります。そのため肺に取り込まれる酸素量が減り、血中の酸素飽和度が下がります

 一流スポーツ選手でも高地トレーニング初日は疲労感が強く、記録も低調になります。全身への酸素供給量を高めるため、普段より呼吸数や心拍数を高める反応が起きます。高地滞在が3週間を過ぎるころ、酸素を運ぶヘモグロビンが増え、高地に適応した体に変化してきます。この状態で平地に戻れば、高まった呼吸循環機能とヘモグロビンの効果で持久力がアップして試合で好成績が期待できるのです。

 しかし、ゴールデンウィークなどの短期間で登山を楽しみ平地に戻った場合、体が適応できないまま「低酸素ストレス」に襲われます。低酸素ストレスは、通常の生活の中でも起ります。
 酸化ストレスは、酸素が過剰な状態において活性酸素が産生されることで問題を引き起こしますが、低酸素もそれ自体が酸化ストレスを引き起こします。酸素不足になると、細胞がエネルギー不足になり、酸化ストレスも亢進し、様々な細胞障害が起こります。酸化ストレスは血管内皮細胞障害を引き起こすとともに、ミトコンドリア呼吸の低下を引き起こし、細胞の酸素消費効率を下げます。
 さらに、慢性低酸素状態は一部の抗酸化酵素の発現を低下させることにより酸化ストレスを増悪させます。

 このように、低酸素障害と酸化ストレスは悪循環を形成し病気に関与します。休暇が終って、今までになかった頭痛やめまいなどが続いている場合は、脳が低酸素状態になっていることが考えられます。

■対策:低酸素ストレス

現代の生活習慣の中では、慢性的に低酸素状態にある人が増えているといわれています。これは、ストレス、喫煙、機密性の高い住宅での換気不足、大気汚染による空気中の酸素濃度低下など、多くの理由が指摘されています。

生体内酸素の主な作用

【細胞の活性作用】

酸素は、細胞による代謝活動を活発にし、体内のガス(一酸化炭素、二酸化炭素)、その他老廃物の排泄を促進します。そのため細胞が活性化され多くの疾患予防や抗老化にも影響します。

【疲労回復効果】

人は活動するのにエネルギーが必要です。このエネルギーを産生するのに必要なもの、これが酸素です。エネルギーの不足が疲労の原因のひとつなのです。酸素がエネルギーを作り、疲労の回復物質「乳酸」も炭酸ガスと水とに分解してしまいます。

【脂肪分解】

酸素は新陳代謝を活発にし、脂肪を効率よく燃焼させます。酸素が有効に活用されるだけでも、細胞が活性化され、基礎代謝も上がり脂肪が分解されます。

【記憶力や集中力に影響】

脳の働きは、酸素と密接な関係があり、酸素の消費量も最大なのは脳です。酸素不足になって、まず影響が出るのが脳です。軽い症状として、眠気・イライラ・目の疲れ・視力の減退など様々な症状が出てきます。また、記憶力や集中力が低下し、仕事や学習力にも影響します。

低酸素と酸化:HM-3000(特系霊芝)

低酸素ストレスは、上記のような作用を低下させ、生体の恒常性の維持に支障をきたします。また、酸素は同時に活性酸素による酸化ストレスも引き起こします。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、酸素の供給量を上げる物質「2,3‐DPG(グリセリン2,3-リン酸)の分泌を促進し、血液粘度の適正化、赤血球の凝集予防、毛細血管の拡張など“血流改善”のポイントから低酸素ストレスに対処します。
 また、活性酸素による酸化ストレスに対しては、抗酸化酵素「GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の活性化に関するデータを持っています。


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2014年5月10日土曜日

「健康づくりのための睡眠指針2014」

厚労省が発表した「睡眠指針」

3月、厚生労働省から「健康づくりのための睡眠指針2014」が発表されました。2003年に「健康づくりの睡眠指針」が策定されて以来、11年ぶりの改定になります。

 今回の「指針」は、専門家だけでなく、一般の人にも利用してもらおうと読みやすくまとめられていて、睡眠と病気との関係について踏み込んだ内容になっています。この11年間に疫学データが集積され、睡眠に問題を抱えた人は生活習慣病やうつ病のリスクが高まることがわかってきました。

「科学的なデータが不足していた睡眠の研究がこの10年で大きく進んだ。まだ睡眠のメカニズムが全て明らかになったわけではないが、不眠と病気との関係が疫学的にわかってきた」と、日本大学・内山真教授は言います。
 今回の「指針」で“不眠”とは、寝床に入っても寝つけない、よく目が覚める、熟睡感がないなど、うまく眠れず、日中に不調を感じる状態のことを言っています。

 不眠のある中年男性が4年後に高血圧になるリスクは不眠のない中年男性の約2倍、8年後にⅡ型糖尿病を発症するリスクは2~3倍。また、高齢者ではうつ病になりやすいとの報告もあります。
 睡眠の質が低いと生活習慣病や心の病気のリスクを高めますが、睡眠時間が多ければ多いほどよいというものでもありません。

「うつ病や糖尿病が最も少ないのは7時間前後。6時間未満や、8時間を超えている場合はいずれも病気のリスクが高まる。日中の生活の質全般についても7時間前後がよい。長く眠るほど健康なわけでなく、むしろ睡眠が長すぎるのは背景にある睡眠時無呼吸症など病気による場合もある」(同教授)。

 また、年代別の睡眠についても具体的に示しています。健康な人の夜間睡眠時間は年齢とともに減り、25歳では約7時間、45歳では約6.5時間、65歳では約6時間。年をとるに従って睡眠時間が短くなるのは自然なことであり、季節によっても異なります。よく言われる「健康のためには8時間睡眠が必要」という情報も含め、睡眠に関しては間違った噂が多いのが実態です。
「例えば“午後10時~深夜0時の間に眠っていないと肌が荒れる”“90分の倍数の時間眠れば短時間でもよい”といった噂があるが、いずれも科学的根拠はない」(同教授)。

 将来に向けた健康づくりのためにも、「指針」を参考に自分の睡眠を振り返ってみてはいかがでしょうか。

■健康づくりのための睡眠指針2014

~睡眠12カ条~(抜粋)

1.良い睡眠で、からだもこころも健康に

睡眠には、心身の疲労を回復する働きがあります。このため睡眠時間の不足や睡眠の質の悪化は、生活習慣病のリスクにつながることがわかってきました。

2.適度な運動、しっかり朝食、眠りと目覚めのメリハリを

定期的な運動や規則正しい食生活は良い睡眠をもたらす。朝食はからだとこころのめざめに重要。睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする。就寝前の喫煙やカフェインの摂取を避ける。

3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります

睡眠時間が不足している人や不眠がある人では、生活習慣病になる危険性が高いことがわかってきました。睡眠不足や不眠を解決することで、生活習慣病の発症を予防できるとされています。

4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です

寝つけない、熟睡感がない、早朝に目が覚めてしまう、疲れていても眠れない等の不眠症状は、こころの病の症状として現れることがあります。特に、眠っても心身の回復感がなく、気持ちが重たく、物事への関心がなくなり、好きだったことが楽しめないといったことが続く場合には、うつ病の可能性があります。

5.年齢や季節に応じて、昼間の眠気で困らない程度の睡眠を

必要な睡眠時間以上に長く睡眠をとったからといって、健康になるわけではありません。年をとると、睡眠時間が少し短くなることは自然で、日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番です。

6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です

寝室や寝床の中の温度や湿度があまり高いと発汗による体温調節がうまくいかずに、結果的に、身体内部の温度が効率的に下がっていかないために、寝つきが悪くなります。

7.若年世代は夜ふかし避けて、体内時計のリズムを保つ

夜更かしが頻繁に行われることで、体内時計がずれ、睡眠時間帯の不規則化や夜型化を招く可能性があります。寝床に入ってから携帯電話、メールやゲームなどに熱中すると、光の刺激が入ることで覚醒を助長することになります。

8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を

自分の睡眠時間が足りているかどうかを知る事が大切です。日中の仕事や活動に支障をきたす程度の眠気がなければ、普段の睡眠時間は足りていると考えられます。

9.熟年世代は朝晩メリハリ、昼間に適度な運動で良い睡眠

10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない

眠たくなってから寝床に就く、就床時刻にこだわりすぎない。眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ寝つきを悪くする。眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに。

11.いつもと違う睡眠には、要注意

睡眠中の激しいいびき・呼吸停止、手足のぴくつき・むずむず感や歯ぎしりは要注意、眠っても日中の眠気や居眠りで困っている場合は専門家に相談する。

12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を

十分に眠っても日中の眠気が強いことが続くなど、睡眠に問題が生じて、日中の生活に悪い影響があり、自らの工夫だけでは改善しないと感じた時には、早めに専門家に相談する。

参考「厚生労働省:健康づくりのための睡眠指針2014」⇒http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042749.html

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 睡眠は、食事、運動、飲酒、喫煙など、他の生活習慣と同様に人間の健康と深く関係しています。
ラフマ

 今回の指針で特徴的なのは「こころの健康」として、睡眠とうつ病の関係も明記されています。良い睡眠は、こころの健康づくりとして重要で、不眠が抑うつなどのこころの不健康につながる事が示されています。生活習慣に着目して健康づくりを進めていくためには、自分の睡眠について関心を持つ事が大切です。

「睡眠の質」の向上には、「ラフマ」(右写真)がおすすめです。このラフマのエキスには、睡眠を導くメラトニンの原料「セロトニン」の分泌を促進するデータがあります。

 康復医学学会のお薦めは、このラフマエキス配合のサプリ『アンチストレス』(和漢生薬研究所)です。商品情報はこちら


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年5月7日水曜日

睡眠とグリシン

万能アミノ酸「グリシン」

グリシンは、グルタミン酸などと同じアミノ酸の一種です。しかし、調味料としての使用を認識している人は少なく、知名度も低く、通常は特筆すべき点がなさそうな地味な食品添加物として使われています。
 グリシンはアミノ酸の中で最も分子構造が単純で、特にコラーゲンなどのゼラチン質に多く含まれています。毒性は皆無に等しく、ラット(経口)で7,930 mg/kgという毒性数値なので、ヒトにとっては無害・無毒と言えるものです。pH調整作用や細菌の発育を抑える「静菌作用」もあるため、グリシンを用いることで「保存料不使用のおにぎり」といった表示も可能になります。

表示ラベルには「グリシン」の他、「アミノ酸等」「安定剤」「pH調整剤」などとして記載されています。おにぎりやサンドイッチ、餅やだんご、その他さまざまな惣菜にも使用されていますので、見たことのある人も多いと思います(左写真)。

 いろいろな表示ができるのは、それにふさわしいだけの働きを持っているからです。意外な使い方としては、米を炊く時です。古米やブレンド米ですら、新米に匹敵するかのような自然な甘さを有するようになります。古米をおいしくすることができるだけではなく、さまざまな料理に相性の良い調味料となります。上手に使えば“上等な甘さ”をさらに高めてくれる働きがあります。肉料理などのソースに加えれば、砂糖を使うよりも肉のうま味がはるかにアップして自然な風味になり、美味しさを演出してくれます。

 グリシンは近年、「快眠アミノ酸」というコンセプトでサプリメントも売り出されています。厳密な理由はまだ解明されていないのですが、日中に4g以上のグリシンを摂取していると、睡眠途中に覚醒が起こりにくい睡眠リズムが得られるという研究報告があります。だから「快眠アミノ酸」と言われているのです。

 「安定剤」「pH調整剤」などと表示されるとネガティブなイメージのグリシンですが、成分の“本質”をしっかりと理解すれば、調味料に、健康食品にと、まさに万能アミノ酸といえるのです。

■加齢と共に減る睡眠時間

だんだん短くなるのが健康な証拠

眠りが浅いと、朝目覚めたときに休息感や充足感が得られませんが、大人の場合、眠りが浅くなる一番の原因は「寝過ぎ」です。

 日本大学医学部付属板橋病院精神神経科の内山真教授は
 「加齢とともに、ぐっすり眠れる時間は短くなる。若いころと同様に8時間以上も寝ていると、睡眠自体が浅くなり、熟睡感が得られない」
と指摘します。
 心身ともに健康な人の平均睡眠時間は、10代までが約8時間、成人になると7時間、60代では6時間

 もちろん、個人差はあるので今の自分に合った睡眠時間を確保することが重要です。

理想は『眠くなったら寝よう』

熟睡できないことへの不安感が大きくなり、眠ること自体がストレスになってしまうと眠れなくなります。「寝なければ」ではなく、「眠くなったら寝よう」という程度の気持が大切です。
 「体には睡眠や活動など生体リズムを調節する体内時計が備わっており、体温が高い時間帯にはなかなか眠れない。体のリズムを無視して眠る時間を決めるのではなく、眠くなったら床に就くのが基本」(内山教授)

 そもそも眠りは体温との関係が密接です。体温は活動する日中は高く、夜になると低くなり、この高低差が大きいほど眠りは深くなるのです。

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 眠りを導くもの、それは体温です。身体は本来、深部体温が下がり始めると眠りを誘い、就寝後の寝付きが良く、深い眠りが得られます。
 現代生活の睡眠と活動のリズムでは、このタイミングを外してしまうことが多く、睡眠に問題を抱える人が増えています。その原因のひとつは、深部体温が下がりにくいからです。

 深部体温を下げ、良質な休息をサポートする効果で注目されている商品があります。それが、甘味調味料『甘みストレスフリー』(和漢生薬研究所)です。この商品の主原料こそが「グリシン」なのです。⇒商品説明はこちら


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年5月3日土曜日

血管内皮細胞と微小循環

血管を管理する! 血管内皮細胞

血管のトラブルが引き起こす病気は、その多くが命に関わります。そこで、“重大病を防ぐには血管を強くすればいい”などという話題がクローズアップされています。
 しかし、血管を強くするということは具体的にはどういうことでしょうか?

 東京医科大学八王子医療センターの高沢謙二病院長は話します。
 「健康な血管を考えるうえで近年、注目されているのが内皮細胞です。血管内皮とも呼ばれるこの細胞は、血管の内側を細胞層として覆っているもので、血管の収縮や拡張を調節しています。内皮細胞が元気に収縮、拡張することで血管そのものが広がり、強くしなやかになるのです」
 内皮細胞を健康な状態にすれば、血管は強くなります。効果的なのが、抗酸化作用の高い食品を積極的に摂取することだといわれています。緑黄色野菜のルテイン、トマトのリコピンなど、野菜や果物には抗酸化成分が豊富に含まれています。赤ワインやオリーブオイルも抗酸化作用が高く、ソバに含まれるルチンなども効果があるとされています。

 もちろん、内皮細胞を健全にすれば万事解決というわけではありません。
 「血管を強くする目的は“破れない、詰まらない”ようにすることです。内皮細胞は血液が血管に凝固することも防ぐので、内皮細胞が健康な状態なら、血管は破れにくく詰まりにくくなります。血液も含めた血管内の環境が悪ければ、強い血管とはいえません」(高沢病院長)

 いくら血管を鍛えても、流れている血液がドロドロでは強い血管にはならないのです。
 「血管が強い状態というのは、言い換えれば高血圧、糖尿病、悪玉コレステロールによる高脂血症がない状態のことです。そうしたリスクファクターがある人は、血管という器官だけを強くしようとしても意味がありません。“攻撃は最大の防御”といいますが、血管に関しては防御あるのみ。内皮細胞、血液を含めた血管内の環境を整え、血液を正しく循環させることが重要で、リスクファクターを減らすことが求められます」(高沢病院長)

 強い血管を手に入れるには、血管内皮細胞をはじめとする微小循環の環境の改善、そして健診などで自分のリスクファクターレベルを把握することも必要です。
〔出典:20140422 日刊ゲンダイ〕

■血管を強くする!血管内皮細胞と微小循環

血管壁の最も内部に位置する内皮細胞は、一層の細胞だけが並ぶ薄い層で血管内腔との境にあるので、血管内を流れる血液に常に接しています
 内皮細胞の主な役割には、「バリア機能」「活性化機能」があります。
 バリア機能は「防壁機能」とも呼べるもので、血液中に存在する成分が血管壁内に侵入するのを防いでいます。活性化機能は、血管を健康に保つ為の物質を自らが産み出し、活用する働きです。

血管内皮細胞を活性化する一酸化窒素(NO)

内皮細胞の活性化機能を司る主たる物質が「一酸化窒素(NO)」です。NOは血管壁を広げる働きをします。血管壁が広がれば血圧が下がり、血管の負担が減ってきます。
 NOはその他、血管壁への炎症抑制凝固の調節などを行い理想的な血流を維持しています。

霊芝と一酸化窒素(NO)

NOの働きとしては、血管内皮細胞の血管透過性調節作用、血小板凝集抑制作用、白血球接着抑制作用、活性酸素産生低下作用、活性酸素不活化作用、活性酸素による脂質酸化抑制作用などが知られています。
 血漿一酸化窒素の産生を促進するデータを有しているのが「霊芝」です。これが“霊芝は血管を円滑に維持するのに有効”だと言われている科学的根拠なのです。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、上記のデータのようにNOの産生を促進するエビデンスがあります。
 血管内皮細胞の機能改善や微小循環の環境整備は、血管のトラブル対策として有効で、心臓・脳血管障害の予防に期待ができます。そして、傷病後の健康回復QOL(生活の質)の向上などにもつながるのです。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年5月1日木曜日

ミトコンドリアの活性化が重要

ミトコンドリアの活性化に役立つ栄養素!

代謝が下がるのは、年齢のせいだから仕方がないと思っていませんか?
 「食べていなくても太る」「以前より疲れがとれにくくなった」――40代、50代にとってこれらは共通した悩みですが、これには「代謝」が深く関係していると考えられます。

 体内で行われている様々な代謝の中で、代表的なのは、食物に含まれる糖や脂肪をエネルギーに変える「エネルギー代謝」です。この代謝がうまくいっていれば、糖や脂肪が余すことなく使われ、たくさんのエネルギーを作ります。
 エネルギー代謝をうまく働かせるために重要なのが「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアは、細胞の中にある小さな器官です。酸素を用いて糖や脂肪を分解し、臓器や筋肉などの器官が動くのに必要なATPという物質に変えます。ミトコンドリアは体内の発電所で、ATPが電気のような存在です。

 「ミトコンドリアは、男女ともに40代前半が曲がり角です。放っておくと数も減るし、機能も低下し、疲れやすく太りやすい代謝が悪い状態になります。また、ミトコンドリアの数が少ないと、ひとつひとつに負担がかかり、活性酸素が発生しやすくなります。活性酸素は、全身の老化につながるうえに、ミトコンドリア自身も弱らせることに。そのため、ミトコンドリアを活性化させることが重要なのです」と話すのは日本医科大学大学院医学研究科の太田成男教授。

 肥満と健康の話になると「メタボリックシンドローム」という言葉が思い浮かびますが、メタボリックとは英語で“代謝の”という意味です。メタボとは単なる肥満を指すのではなく、エネルギー代謝が崩れた状態を指すのです。メタボを解消するために「運動をする」「摂取カロリーを減らす」というのは常識ですが、摂取カロリーを抑えるために「お茶漬けかパンだけにしよう」と考える人がいます。これはミトコンドリアにとってはよくない食事です。ミトコンドリアでエネルギーを作る際には、酸素以外にもアミノ酸やビタミンなどの成分を必要とするからです。
 大阪市立大学大学院医学研究科の福田早苗特任講師は、「代謝がよく、疲れにくい体を作るために、たくさんの栄養素がかかわります。アミノ酸や、ビタミンB1など、代謝や抗疲労効果の高い成分を組み合わせてとり続けることが大切です」と言います。

■代謝を上げるミトコンドリア活性

基礎代謝は、年齢を重ねるにつれて下がります。左の図のように、1日に必要なカロリーを体重で割った数値を見ると、男女ともずっと下がり続けることが分かります。

 基礎代謝の低下というとカロリーに目が行きますが、カロリー制限は、重要な筋肉も落としてしまいます。とくに体重減ばかりに気をとられていると、こうした失敗に陥ります。筋肉が減少すると基礎代謝率も低下する(筋肉にはミトコンドリアが多い)ので、リバウンドしやすい、太りやすく痩せにくい体質になります。

 また、下の項目があてはまるような生活習慣の人は、ミトコンドリア自体の活性の低下が考えられますので基礎代謝の低下に拍車をかけることになります。


身体の中で起こる種々の化学反応に利用される栄養素

ミトコンドリアで作られるエネルギーの基になる栄養素は、たんぱく質、糖質、脂肪などですが、体に吸収された後、そのまま利用されることはほとんどなく、たいていの場合、化学反応を受けて代謝されます。

 たとえば、糖質や脂肪は連続した一連の化学反応(解糖系やTCA回路)を経てエネルギーを産生します。化学反応自体を行うのは酵素と呼ばれるたんぱく質ですが、酵素の働きを円滑に行うためには、補酵素やビタミン、ミネラルが必要なのです。

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 筋肉に必要なアミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、筋たんぱく質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。
 康復医学学会が推奨している『薬膳の素』(和漢生薬研究所)は、アミノ酸スコア100、吸収力が高いコラーゲンペプチドを使用した理想的なBCAA補給源です。

 また、ミトコンドリアによるエネルギー代謝に不可欠な栄養成分は、ビタミン類などの他に、補酵素「コエンザイムQ10」が必須です。コエンザイムQ10は、栄養素を細胞内でエネルギーに変えるために働き、ミトコンドリア自身を活性化させます


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ