2014年7月23日水曜日

睡眠に関する研究

「良質な睡眠」は年齢に関係なく必要

関東甲信地方まで梅雨が明け、寝苦しい夏の夜の睡眠不足が心配になります。
 学生の皆さんは楽しい夏休みに入りますが、受験生にとっては勝負の夏休みですね。頑張ってください! さて今回は、その受験生の勉強にも睡眠が大きく関係するという話です。

スイスのチューリッヒ大学とフリブール大学の生物心理学の研究グループが、睡眠が学習や記憶に役立つという研究結果を学術誌『Cerebral Cortex』に発表しました。
 研究チームは、ドイツ語を話すボランティア60人を2つのグループに分け、夜の10時にオランダ語の単語を何組か覚えてもらいました。その後、一方のグループには仮眠を取ってもらい、睡眠中、寝る前に覚えたオランダ語の単語の一部が録音されたものを目が覚めない程度のボリュームで流しました。もう一方のグループは眠らず、起きた状態で同じ録音を聞かせました。
 その後、2つのグループに対し覚えた単語のテストを行ったところ、仮眠を取ったグループの方が良い結果を残しました。また、仮眠を取ったグループの場合、睡眠中に録音を流した単語のほうが、流さなかった単語に比べてよく記憶されており、睡眠中に受け取った言語シグナルによって、眠る直前に学習した物事の記憶が強化されていることが分かりました。
 「睡眠学習が本当にできるなら最高!」と思いたいところですが、これは寝る前にしっかり学習していればの話です。研究者によると、知らない言葉を寝ている間に耳にしても何の効果もないそうです。

 睡眠が与える影響は若年層だけではありません。年齢を重ねると眠りが浅くなったり、朝早く自然と目が覚めてしまう傾向にあることはよく知られていますが、高齢者にとってもやはり睡眠は大事です。睡眠が足りないと脳が縮み機能が低下することが、最新の研究で明らかになりました。
 シンガポールのDuke-NUS大学院の研究者が高齢者66人のMRIを2年ごとにとり、脳の容量や認知機能などを調べました。そのMRI分析結果を自己申告による睡眠時間と照らし合わせたところ、睡眠時間が少ない人に、脳内の空洞が大きくなるスピードが早く認知機能の衰えも顕著である傾向が認められました。
 Duke-NUS大学院の教授は「長寿社会を迎え、いかに心身の健康を保つかというのが大事。アルツハイマーに代表されるような認知障害を遠ざけるのに、睡眠からのアプローチも重要になってくる」と話します。

 結論として、高齢者の睡眠不足は脳の老化を早めるので、認知機能を低下させないためには質の良い十分な睡眠が必要だということになります。

■高齢者の睡眠問題

年齢とともに睡眠は変化します。健康な高齢者の方でも睡眠が浅くなり、中途覚醒や早朝覚醒が増加します。また、睡眠を妨げる心や身体の病気にかかると、睡眠障害が出現します。

高齢者に多い睡眠障害

高齢者では心理的なストレスに加えて、不活発でメリハリのない日常生活、身体の病気やその治療薬の副作用などによって、不眠症をはじめとするさまざまな睡眠障害が現れます。

【入眠障害】

一般的には寝つくまでに30分以上かかると「入眠障害」の可能性があるとされています。入眠障害の原因は2つあります。一つ目は床入りする時間が早いことです。二つ目は床入り後「今日は眠れるだろうか?」という不安や「眠らなければ」という義務感です。これで更に寝つきが悪くなるという悪循環を生む恐れが出てきます。

【中途覚醒】

物音や尿意のような理由は無いにも関わらず、何故か睡眠の途中で目が覚めてしまうのが「中途覚醒」です。一度目覚めると寝直すことが難しい場合があります。睡眠中に足がつって目覚めてしまう「周期性四肢運動障害」や、睡眠中に起こる「無呼吸症候群」も原因の一つです。

【早朝覚醒】

早朝4時や5時に目が覚めてしまい、更にその後、寝付けなくなってしまうのが「早期覚醒」です。高齢者の間では特に多い種類です。早朝の起床に慣れていない場合は日中の眠気に悩まされることもあります。早期覚醒はうつ病患者に多く見られています。

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「アンチストレス」(和漢生薬研究所)
睡眠・覚醒のリズムに影響を与えるのが神経伝達物質の「セロトニン」「メラトニン」です。メラトニンは年齢とともに減少します。これはメラトニンの原料であるセロトニンが慢性的に不足してくるからです。

 康復医学学会の研究素材「ラフマ」はリラックス・ハーブと呼ばれ、昔からお茶として親しまれてきたキョウチクトウ科の植物です。ラフマは、セロトニンの分泌を促進し、睡眠・覚醒のリズムを整えますので、高齢者特有の睡眠障害にお勧めのハーブといえます。
 また、睡眠には脳内の老廃物を除去する効果があるという研究データもあります。睡眠中のマウスのアミロイドベータ(アルツハイマー病に関係しているとされるたんぱく質)を調べたところ、覚醒時に比べて睡眠中は2倍速く脳から取り除かれていました。良質な睡眠は認知症の予防にも有効なのです。

※ラフマ配合商品の詳細は<こちら>

いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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