2014年7月25日金曜日

危険な睡眠薬依存

処方された薬で薬物依存?

医師から処方された睡眠薬・抗不安薬を飲んでいて、薬物依存になってしまう患者がいます。薬をやめられなくなったり、やめた後に離脱症状が出たりして、苦しんでいます。

 神戸市の40代男性Aさんは、「べンゾジアゼピン(BZ)系抗不安薬」の離脱症状で苦しんできました。この薬は、不安、不眠、抑うつといった症状がある患者に広く使われている薬です。
 社会不安障害と診断され4年半、医師の指示通り飲み続けました。やめた2日後から、異様にまぶしい、目が痛いなどの症状が出ました。その後、ひどい不安感や情緒の不安定、光を異常にまぶしく感じテレビを見られない、体に力が入らず歩けないなどの症状が表われました。断薬して1年間で多くの症状は消えましたが、突然の不安感は続きました。

 「依存症は生き地獄。希望を失う人もいます。離脱症状の適切な治療を受けられる施設が必要です。医師に相談すると、離脱症状の可能性があると言われました」(前出男性)。

 ベンゾジアゼピン(BZ)の常用量依存とは、医師が治療のために処方する常用量でも長期間使うことで薬の依存が起きる状態を指します。8ヵ月以上続けるとなりやすいという報告もあります。薬をやめると離脱症状として不安や、不眠、発汗、けいれん、知覚過敏などが出ることがあるとされます。欧米では1970年代以降、BZ系薬による依存や乱用が問題になり、英国では処方日数が制限されました
 「日本で長期に漫然と使われているのは問題。医師が依存を作っている」と杏林大学精神保健学の田島治教授は話します。

 薬をやめられない患者や、やめた後の症状に苦しむ患者の中には、1年以上かけ少しずつ薬を減らしてやめた人もいます。
 「急にやめると離脱症状が出る。患者の自己判断でやめてはいけない」(田島教授)。

 厚生労働省は薬の使い過ぎ対策に乗り出しました。1回の処方で抗不安薬を3種類以上出した場合、医療機関に払われる診療報酬を減らす改定を10月から実施します。

■睡眠薬の依存問題

睡眠薬、抗不安薬、睡眠導入剤などいろいろな名称で呼ばれますが、これらの薬のほとんどは“ベンゾジアゼピン受容体”という部位に働きかけるもので、基本的な効き方は同じです。

 不眠症治療は現在、ベンゾジアゼピン(BZ)系薬をはじめとする催眠剤を用いた薬物療法が中心となっています。しかし、BZ系薬は、鎮静・催眠作用以外に、抗不安作用、運動障害作用、筋弛緩作用、記憶障害なども有しているほか、長期的な使用による依存性や耐性なども問題となっています。

睡眠薬・抗不安薬の副作用

【翌日の眠気】

朝の目覚めがすっきりしない、日中も眠いという場合には、薬の飲みすぎの可能性もあります。

【ふらつき・転倒】

筋肉の緊張が緩み、転倒しやすくなるので十分な注意が必要です。

【健忘(けんぼう)

薬を飲んだ後の行動を覚えていないことがあります。高齢者では、「せん妄」という状態になることもあります。

【依存性】

やめた時に「離脱症状」を生じるために、やめにくくなります。

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 ベンゾジアゼピン(BZ)系の薬は、神経伝達物質のγ-アミノ酪酸(GABA)の作用を促進し、鎮静、睡眠導入効果をもたらします。また、非ベンゾジアゼピン(非BZ)系では、メラトニンの受容体に選択的に結合して、薬理作用を発揮する薬剤もあります。睡眠導入・抗不安効果には、神経伝達物質が関係しています。
 そして、GABAやメラトニンなど、さまざまな神経伝達物質のバランスを整えるが脳内セロトニンです。神経伝達物質は、ストレスや加齢、喫煙、生活習慣などで減少します。神経伝達物質分泌のバランスの乱れは、セロトニンの慢性的な不足が原因なのです。

 康復医学学会の研究素材「ラフマ」は、セロトニンの分泌を促進し、セロトニン神経の活性化に期待できるデータを持っています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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