2014年9月17日水曜日

動脈硬化と一酸化窒素

心電図じゃ見つからない心疾患

健康診断や人間ドックで「心臓は異常なし」と言われていても、安心してはいけません。 通常の検査では、心臓の病変を完全には見つけられないのです。
 健康診断はもちろん、「心臓が心配なので診てほしい」と受診した場合の検診でも、一般的に行われるのは心電図胸部レントゲンです。

 心臓の画像診断を専門にする、心臓画像クリニック飯田橋の寺島正浩院長は言います。
「これらは不整脈や心不全の診断には有効ですが、心臓そのものを視覚化することができず、心臓の血管の状態を見るには向いていません」

 心筋梗塞が起こる原因の脂質沈着、狭窄、プラーク付着といった血管の動脈硬化による変化は、心電図と胸部レントゲンではチェックが不可能です。できれば、MRI(Magnetic Resonanse Imaging)での検査が理想です。

「MRIでは、磁石と電波を使って心臓の細かい断層写真を撮り、3Dで立体表示します。これによって、血管の詰まり具合を初期の段階から調べられる。CTでももちろん可能ですが、X線の出力が大きく放射線被曝が問題になる上、副作用のリスクがあるヨード造影剤が必須なので、患者さんへの負担を考えると、ベストはMRIです」
 しかし、心臓のMRIを普通に行う医療機関はほとんどありません。心臓のMRIは1回撮るのに1時間ほどかかります。MRI装置は非常に高額なので、次々と検査を行わないと、病院の経営にかかわります。これらの理由から、狭心症や心筋梗塞が高い確率で疑われる時を除いて、「まず行われるのは心電図と胸部レントゲン」というのが現状なのです。

「ところが、心筋梗塞は何の前触れもなく起こる。米・国立衛生研究所が何万人ものデータを解析した結果では、心筋梗塞の50%が最初の発作で死亡しています。米国人に比べて日本人は心筋梗塞死が人種的に少ないですが、それでも約30%が最初の発作で亡くなっている。これを回避するには、発作を起こす前に、自分の心臓の状態を正しく知ることなのです」(すべて同教授)

 心臓の血管は、50%程度詰まっていても、自覚症状がなく、心電図やレントゲンでは分かりません。家系に心臓病や突然死の人がいる、肥満、メタボ、喫煙経験があるという人は、心疾患に対する予防策が必要です。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/147768

■動脈硬化と一酸化窒素(NO)

心臓疾患は、心臓の冠動脈の血管が徐々に狭窄する狭心症、詰まってしまう心筋梗塞などがあり、その原因の大半が動脈硬化です。

血管内皮細胞の損傷→動脈硬化

血管の内側にある血管内皮細胞は、高血圧、高血糖、コレステロール、喫煙、ストレスなど様々な原因により損傷します。下図のように損傷した部分からは血液中の悪玉コレステロールなどの有害物質が侵入し、血管壁を厚くし血管が狭くなり、その結果動脈硬化となってしまいます。


血管内皮機能を調整しているNO

血管内皮細胞から産生されるNO(一酸化窒素)には、中膜の筋肉層に働きかけ血管を柔らかくし拡張させる血管拡張作用血小板凝集抑制作用単球などの白血球が血管内皮細胞に接着したり内皮細胞下組織に浸潤するのを防ぐ作用などがあります。
 しかし、血管内皮細胞が損傷するとNOは減少し、血管内皮細胞の機能低下、動脈硬化も進行します。

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血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする血管を円滑に維持しています。NOの産生が低下すると、血管が収縮して炎症が起こりやすく、動脈硬化になりやすい血管になります。また、生活習慣などの影響で、過剰な活性酸素が起こす酸化ストレスにより、動脈硬化も進行します。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、NOの産生促進だけでなく、酸化ストレスに対し、酸化還元酵素GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の活性化に関するデータがあります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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