2014年9月24日水曜日

「頭痛」

放っておいたら危ない頭痛の症状 

朝起きると頭痛がする、市販の頭痛薬を飲んでも治らない・・・・。
 何か脳の重大な病気ではないかと不安を抱え、「頭痛外来」に駆け込む中高年が多いそうです。

 東京医科歯科大大学院・神経内科学の横田隆徳教授は言います。「頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛といった慢性的に起きる一次性頭痛と、脳梗塞や脳腫瘍といった病気が原因で起きる二次性頭痛があります。頭痛の大半は命にかかわらない一次性頭痛で、緊張型頭痛と片頭痛が多い。この2つは日本人の約6~7割が経験するといわれています」
  実は、朝からなんとなく「締め付けられるように」頭が痛いというのはほとんどが緊張型頭痛。全体的にジワジワと痛く、左右差はないのが特徴です。
 「その原因は精神的、肉体的ストレスであることが多く、心配事が解決したり、旅行などでストレス解消すれば軽快するケースもあります」

 緊張型頭痛の中には寝ている間の姿勢や噛み合わせが原因の場合もあります。
 「枕が高すぎて、首や肩の筋肉が緊張することで起きることもあります。また、人は寝ている間に誰でも歯を食いしばりますが、それが過度の場合は緊張型頭痛を引き起こします」
 ほかに頚椎捻挫、交通事故の後遺症でのむち打ち症、蓄膿症、睡眠時無呼吸症候群などでも緊張型頭痛を引き起こしますが、適切な治療を受ければ、改善する場合もあります。

※片頭痛に関しては、後半で詳しく解説します。

 問題は、命に関わる病気の進行が原因で起る「二次性頭痛」のケースです。
 「例えば脳動脈解離を伴い、血栓が末端の動脈をふさいで脳梗塞になる場合です。前兆としてドーンと頭痛が出て、まれに朝から頭痛というケースもあります。痛みは10日間続くことも。頭痛とともに手の麻痺、箸を落とす、言葉が出にくい、手足のしびれなどの症状も伴います。それらの症状に気づいたら即MRI検査で患部を把握、治療を受けることです」

 転倒や衝突などで頭を打った後、2週間から3カ月後に頭痛が出現したら、「慢性硬膜下血腫(SDH)」を疑う必要があります。
 「脳を包む硬膜と脳の間に血腫ができる病気で、頭部打撲から数週間から数カ月かけて血腫ができ、その圧で脳の働きが低下します。頭痛だけでなく、ふらつきや認知症状、失禁などの症状が加わって、放置すると麻痺や意識障害が生まれ、最後は脳幹などを圧迫して呼吸を止めてしまいます」(すべて横田教授)
 70代の男性は、「朝から片頭痛らしき頭痛がする」と来院。診察したところ、まっすぐに歩けない。聞くと1カ月前に、テニスでフェンスに激突し、頭をぶつけたといいます。MRIをとると硬膜と脳の間に血液がジワジワとたまる静脈性出血を起こしていました。
 「幸いこの男性は手術で血液を除去し回復しましたが、放っておいたら危なかった。50歳を過ぎると畳に軽く頭を打っただけでSDHになる場合があります。朝からの頭痛、物忘れ、歩行障害、失禁などの症状があり、頭を打った記憶があれば病院で診てもらうことです」

 頭痛は頭痛以外の異変に注意することが重要なのです。
(2014.09.23 http://www.nikkan-gendai.com/)

■男性より女性に多い「片頭痛」

片頭痛の症状は、周期的に生じる片側性の頭痛で、ズキンズキンと脈を打つように拍動する痛みが特徴です。若年期に発症することが多い傾向にあります。
 頭痛発作の前日ないし数日前に、気分の変化、口が渇く、飢餓感、あくび、眠気などの症状がでる場合があります。特に治療をしなければ、頭痛は数時間から数日程度持続します。片頭痛の頻度は男性より女性に多く女性で20%、男性で6%という報告もあります。また、女性では月経前に生じやすいという特徴があります。

朝から痛むのは、片頭痛ではない

起床時の頭痛は片頭痛だと思い込んでいる人も多いのですが、東京医科歯科大大学院・神経内科学教授は、それは間違いだと指摘します。
 「片頭痛はセロトニン(血管を収縮させる作用を持つ)が放出されるため、いったん脳の血管が収縮したあと、頭部の血管が逆に拡張したり、何らかの刺激によって三叉神経などが刺激され痛みを起こす病気と考えられている。痛みが出る前に目の前がチカチカする閃輝暗点症状などの前駆症状があるのが典型で、多くは拍動性のズッキンズッキンという痛みの特徴があります。しかし前駆症状があるとは限らず、起床時にきまって起きることはめったにありません

 つまり、朝からの頭痛の大半は、片頭痛の薬を飲んでも無駄なのです。

セロトニンの異常分泌

睡眠障害やストレス、生活習慣など様々な要因で神経伝達物質のセロトニンの分泌に異常が起ると、脳内の血中にセロトニンが一時的に増えます。すると血管が収縮します。収縮した血管からセロトニンが急激に減少すると今度は血管が拡張します。このことで血管の透過性が亢進し、炎症物質が産生され血管壁が炎症や浮腫を起こします。これが痛みとして伝達されて片頭痛の発作が起こると考えられています。

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 頭痛薬は、初期の段階では有効な時もありますが、長期連用や飲み過ぎは、頭痛をさらに発症させることにつながるので注意が必要です。また、慢性的な頭痛や片頭痛などに対しては、軽い抗うつ薬や抗不安薬が処方される場合もあります。
 ストレスや疲労、不摂生な生活習慣などでセロトニン神経の機能が低下するとセロトニンの代謝異常がおこり、片頭痛の原因になります。

 康復医学学会の研究テーマ素材「ラフマ」には、セロトニン神経を活性させて正常に戻し、セロトニン分泌を促進するデータがあります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ


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