2014年11月29日土曜日

「ヒートショック」

大半が意識していない冬の危険な問題 

冬場のこの時期、室内外などで急激な温度変化により身体が影響を受ける「ヒートショック」には注意が必要です。

 このヒートショックについて、“言葉の認知度は過半数にのぼるものの、大半の人が普段意識していない”ということが、「暖差リスク予防委員会」の調査によってわかりました。
 全国の20歳代~70歳代の男女2,500人にインターネットアンケート調査を実施したところ、回答者の50.9%はヒートショックという言葉を知っていましたが、自宅で普段ヒートショックを意識することがあるという人は41.2%にとどまりました。
 ヒートショックについての印象を聞くと、「高齢者にとっては危険だと思う」との意見が71.4%と最も多く、16.8%は「自分のこととして考えたことがない」と答えています。しかし、冬に自宅で暖かい部屋から寒い部屋や空間に移動したとき、なんらかの身体の反応や変化、影響を感じたことがある人は約8割(79.3%)にのぼりました。具体的には「身体が寒くてぶるっと震えた」、「肩をすくめたり、身体を縮めたりした」という意見が多かったようです。

 また、冬の自宅内の行動について尋ねたところ、「暖房等で暖めるのはリビングなど人のいる部屋のみで、その他の場所は暖めない」、「自宅の脱衣室や浴室が寒くても暖房器具を設置していない」など、多くの人がヒートショックの原因となる行動をとっていることが分かりました。さらに、そうした行動がヒートショックにつながるおそれがあることを知っているか質問したところ、52.1%が「知らない」と答えました。

 そんなヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が上下してしまい、心臓や血管に大きな影響を及ぼす現象のことで、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすと言われています。特に高血圧の方は注意が必要になります。

東京都健康長寿医療センター研究所プレスリリース(H26.3.26発表)、
2011年 警察庁交通局「平成23年中の交通事故死亡者数について」
東京都健康長寿医療センターによると、2011年に入浴中に死亡した人は全国で約17,000人と推計しており、夏場の熱中症など比較にならないほど多い数字です。
 高齢者は動脈硬化が進みやすく、高血圧の人も多いため注意が必要で、死亡した人の過半数は高齢者が占めています。寒い冬場、せっかく気持ちよくお風呂に入ろうと思ったら、急に体調が悪化してしまった・・・・という事態に陥らないためにも、日頃からの対策が必要になります。
「冬は夏と異なり、寒さのために血管が収縮して末梢の血行が悪くなることで、血圧が高くなりやすくなります。ヒートショックは特に高血圧の方が起こしやすく注意が必要です」(ノザキクリニック・野崎豊院長)

 冬場の急激な温度差によるヒートショックは、日頃の高血圧に対するケアや微小循環の機能改善によって対処することで予防ができます。
(出典)2014.11.11日経BPウーマンオンライン/2014.11.18マイナビニュース他

■危険なヒートショックの対策

ヒートショックの影響を受けやすいのは高齢者、高血圧や糖尿病の病気をもつ人、動脈硬化のある人などです。また、肥満気味の人や呼吸器官に問題があり睡眠時無呼吸症候群などをもつ人、不整脈がある人など、以下のような場合もヒートショックの影響を受けやすいといわれています。

こんな人はヒートショックの影響を受けやすい

  ○ 65歳以上である     
  ○ 高血圧・糖尿病・動脈硬化の病気をもっている 
  ○ 肥満気味である      
  ○ 睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官に問題がある 
  ○ 不整脈がある       
  ○ 自宅の脱衣所や浴室に暖房器具がない 
  ○ 熱い風呂が好き      
  ○ いわゆる“一番風呂”に入ることが多い
  ○ お酒を飲んでから入浴することがある 

入浴に伴う血圧の変動

寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、体から熱が奪われないように毛細血管が収縮し、血圧が上昇する。
浴槽に入り熱い湯に触れると交感神経が緊張、血圧が急激に上昇する。
浴槽内で肩までどっぷり湯に浸かると、水圧により心臓に負担がかかり、さらに血圧が上昇する。
その後、浴槽内で体が温まると血管が拡張し、血圧は急激に下降する。
浴槽から上がると水圧がかからなくなるため、血圧は下降する。
入浴後、脱衣所が寒いと温まった体が冷えるため、熱が奪われないように再び毛細血管が収縮し、血圧が急激に上昇する。

 高齢者や高血圧・糖尿病などの病気をもっている人にとって、冬の入浴は常に危険と隣り合わせであることを忘れてはなりません。冬場のヒートショックは、脳・心臓の血管系の基礎疾患や先天的なもの、生活習慣、ストレスなども起因になります。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、高血圧や狭心症・心筋梗塞・脳血管障害などの基礎疾患の改善に期待ができるエビデンスがあります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月26日水曜日

口呼吸対策

冬の口内ケアは口呼吸対策から!

疲れやストレスがたまると、舌がネバネバして滑舌が悪くなります。人によっては、何を言っているのか分からなくなることも。その背景には自律神経の乱れがあるようです。

 「ストレスで交感神経が緊張状態になり、唾液の分泌が抑制されるので、口の中がネバつくことがあります」と話すのは片平歯科クリニックの片平治人院長。
 「残業続きなどで体内リズムが後退すると、特に起床時の口腔の乾燥感が強まる傾向にあるのです」

 また、不眠やうつ症状で睡眠薬や精神安定剤を服用していると、副作用で口が渇くこともあるといいます。
 「心が疲労すると、“口唇封鎖不全”から口が開きやすくなる。そうなると口呼吸の上に呼吸が浅くなり、口のネバつきもひどくなる」

 対策として片平院長は次の方法を勧めています。
 「まず、舌の先を上の前歯の裏側にある膨らみ(切歯乳頭)に付けます。この状態で唾をゴクッと空飲みすると、口の中が陰圧になり舌が自然に上あごに張り付くようになる。この時、噛みしめないように注意します。その感覚がわかりにくい人は、ミントキャンディーを舌と上あごの間で溶かしてみてもいい。ミントの刺激で気分もスッキリします。舌は下でなく上を意識する。心も上向きになるかもしれません」

 そして、冬のこの時期、睡眠中に咳をしたり喉の痛みを感じたりすることがありませんか? 
 睡眠中の咳や喉の痛みにはいくつかの原因がありますが、最も多いのが乾燥からくるものです。冬の時期はもちろん、寝苦しい夏場もクーラーなどの影響で知らない間に喉が乾燥してしまいます。喉が乾燥すると風邪も引きやすくなるため、慢性的に風邪を引いているような喉の痛みやダルさを感じるようになってしまいます。その原因が口呼吸をしながら眠ってしまっていることなのです。眠っている時に口を全開にして口呼吸をしている人が鼻呼吸に切り替えるだけで悩みが解決することもあります。睡眠中に口が渇けば口臭もひどくなるし、風邪などの感染症にも弱くなります。
 乾燥しやすいこの時期は、睡眠中の口呼吸対策が必要です。

■口呼吸チェックと対策

唾液には殺菌作用があります。口呼吸をしていると口の中全体が乾燥して唾液が少なくなるため口内の細菌が繁殖しやすくなり、歯周病や虫歯、口臭の原因にもなります。
 また、鼻呼吸では鼻腔が吸った空気を加湿して温めたり、異物を除去したりするエアフィルターのような機能がありますが、口で空気を吸うとダイレクトに空気中の雑菌や異物を体内に取り入れてしまうことになります。

もしかして口呼吸なのでは?

寝ている間のことは本人にはわかりません。昼間も口呼吸をしている人は、就寝時も口で呼吸している可能性があります。口呼吸をしているかをチェックしてみて下さい。

□起床時、喉がヒリヒリと張り付くような感じがする
□自分のイビキで目が覚めることがある
□鼻を意思通りに動かせない    
□音をたてて食事をしてしまう
□集中している時に口を開けている癖がある
□唇が常に乾燥している  
    
 上記、6項目のうち3項目以上該当していた場合、主に口呼吸を行っている可能性があります。口呼吸は細菌やウイルスをそのまま吸い込むので病気にかかりやすかったり、就寝時のイビキや睡眠時無呼吸症などを誘発したりしますので要注意です。

=================================

 口周辺の筋肉が緩むことにより、口呼吸になりやすいので注意が必要です。食事をするときによく噛まずに食べたり、柔らかい食べ物を好み噛みごたえのある固い食べ物をあまり食べない人は口呼吸になりやすい傾向にあります。
 最近では、口呼吸にならないよう就寝時にマスクやテープなどを利用して試行錯誤されている方が多いのですが、寝ている時、道具を使って口を塞ぐのには違和感があります。

 そこでお勧めなのが、康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」のサプリメント1~2粒を口に含んで就寝する方法です(粒の表面にキズをつけるか半分に割ると良いでしょう)。霊芝粒を口に含むことによって無意識に口を閉じます。さらに霊芝の爽やかな苦味が唾液の分泌を促すとともに、気道の粘膜免疫の機能も高めます。

 また、日中も口呼吸による乾燥から上気道の機能が低下していますので、経口感染するウイルスの侵入を阻止する対策が必要です。当学会の研究協力によって開発された「霊芝とセンダン葉エキス」を配合したのど飴は、日本食品分析センターによるウイルス不活性試験で【99.9%/h不活化】という驚くべきデータが確認されており、特許(特許第5578646号)も取得しています。

 空気が乾燥するこの時期、是非、ご自身やご家族の呼吸が口呼吸になっていないかをチェックしてみてはいかがでしょうか。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月22日土曜日

ウイルスの季節!

昨年を上回る流行のノロウイルス!

 今年1月、浜松市の小学校で1,000人以上が下痢やおう吐などで欠席し、15校が学校閉鎖になる集団食中毒がありました。同校ではパンを食べた1クラスの児童が次々と休んで学級閉鎖となり、給食のパンに付着したノロウイルスが原因とわかりました。市内の製パン会社の従業員4人からノロウイルスが検出されましたが、症状はなく、本人たちは気づいていませんでした。
給食の食材は都道府県ごとにある学校給食会などが調達しています。同社にパンの製造を委託し、各校に納入した静岡県学校給食会は教員OBらでつくり、衛生管理の専門家がいませんでした。現在は、同社では冬場に月1回、全従業員に検査が実施され、同会では食品衛生の専門家が監事を務めています。

 学校給食による集団食中毒では、1996年に堺市で病原性大腸菌O-157に感染した児童3人が亡くなりました。文部科学省は翌年、学校給食衛生管理基準を策定。学校などにある給食設備について食品の保存温度などを厳密に定めました。しかし、自治体が給食の調理を民間に任せるケースが増え、防止策の徹底が課題となっています。そして、今年も冬の到来とともにノロウイルス感染症が広がっています。この3週間(11月11日時点)で昨年(2013年)の同時期と比べて2倍の患者が確認されています。

 ノロウイルスは小型球形ウイルスで、下痢やおう吐、腹痛、発熱といった症状に襲われます。感染制御学が専門の東邦大学・小林寅喆教授が解説します。
  「ノロウイルスが厄介なのは、変質しやすく30種類もの違うタイプがあり、免疫が対応しきれないことです。場所や時期によってもタイプが異なり、ワクチン製造の妨げになっていて、治療薬もありません」

 さらに、人によっては症状に出ない「不顕性感染」のウイルスのこともあり、知らずに排泄物などを通じて他人に感染させてしまうケースが少なくありません。浜松市で起きたような、知らぬ間に感染が広がって大きな食中毒事件に発展してしまうのです。

 ノロウイルスは年間3万件近い患者例が確認されており、そのほとんどは11月から翌年3月までの冬場に集中しています。
 流行期に突入しているノロウィルス。対策としては、徹底した予防策しかないのです。


■ウィルス対策!

注意すべきはノロウイルスだけではありません。インフルエンザも今季は流行の兆しを見せています。

 11月、島根県、東京都、千葉県、宮城県で相次いで野鳥の死骸やフンから鳥インフルエンザウイルス(H5N8型)が検出および陽性反応され、環境省が半径10キロ圏内の野鳥の監視強化を発表しています。
 鳥インフルは欧州やエジプトでも検出され、エジプトでは死者も出ています。

感染拡大の原因「不顕性感染」

ウイルスの流行の背景にあるのが、ウイルスが体内に入り込んでも症状が出ない「不顕性感染」です。感染者の5~10%が不顕性感染とされます。不顕性感染は感染を自覚できないため、調理・加工業者などでは食品を扱う作業をそのまま続けることになります。念入りな手洗いなど、衛生管理に努める動機も高まりにくくなり、その結果、食品を介してウイルスが広がり、集団食中毒事件が起こってしまいます。

 そして、家庭でも同様のことが起こり得ます。身近で食中毒騒ぎがあっても、家族に症状が出ていなければ「うちは感染していない」と思いがち。もし誰かが不顕性感染をしていれば、ドアノブ共用の手拭きタオルなどを介し、ウイルスが家族間で広がる恐れもあります。

「ノロアタックスプレー」

ウィルスを身体に入れない予防策!

特効薬的なワクチンの開発が難しいウイルスには、体内に侵入させない予防策が必要です。ウイルスや細菌の感染経路は経口や接触、嘔吐物・糞便などです。そのため徹底した洗浄による予防が有効です。
 康復医学学会の研究テーマ「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の水溶液は、最強ウイルスといわれるガチョウパルボウイルス(GPV)に対する効果も認められている抗ウイルス・除菌・消臭剤です。家庭や職場、作業場などでの感染対策におすすめです。帰宅時の手洗い、キッチン、ドアノブ、トイレ、浴室、マスク、子供のおもちゃ、ぬいぐるみなどにストレートタイプをスプレーして使用したり、嘔吐物やオムツの糞便などには濃縮タイプを直接注いで処理します。

「レイシセンダン葉のど飴」
ウイルス対策のポイントは、鼻や口からの侵入を阻止することです。当学会の研究協力によって開発された「霊芝とセンダン葉エキス」を配合したのど飴は、日本食品分析センターによるウイルス不活性試験で【99.9%/h不活化】という驚くべきデータが確認されており、特許(特許第5578646号)を取得しています。この特許の特筆すべきところは、「インフルエンザ予防・治療用の経口投与組成物」として認められたことです。キャンディ(飴)としては世界初の発明品です。
 流行が始まっているウイルス対策として「焼成カルシウム」と「霊芝・センダン葉エキス配合のど飴」をおすすめします。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月19日水曜日

女性の糖尿病

閉経後糖尿病

失明やがん、心臓病や脳梗塞などにかかる可能性が高くなることが知られている“糖尿病”。働き盛りの中年男性だけの病気だと思ったら大きな間違いです。50歳を過ぎて閉経を迎えると糖尿病になる女性が多いのです。

 Aさん(男性56歳)は最近、5歳年下の妻の異変に気がつきました。ここ数年、やたらと動悸や冷や汗、肩こりなど体の不調を訴えていた妻が、文句を言わなくなったと思ったら急に太ってきたのです。
 「たぶん、以前は更年期障害だったのでしょうね。いつもイライラして私に当たっていたのが、ここ数カ月、急に穏やかに過ごす日が増えて、私にも優しくなったのです。それとともにお尻や太ももなどの下半身の肉付きが良くなって…」

●水をガブ飲み、食べたら眠りこける

ところが、妻の異変は見た目だけではなかったのです。お茶や水をやたらと飲むようになり、トイレが近くなって、食後にソファでうたた寝するようになってきたのでした。

 「最初は、年を取ったから疲れやすいのだろうと思ったのですが、食事だけでなくおやつを食べるときも、直後に眠りこける。さすがにおかしいと思い、友人の医師に相談したら、〝それは糖尿病じゃないか〟と指摘を受けました。あわてて近くの内科に連れていったら、空腹時血糖値が200を超えており、糖尿病になっていたのです」(Aさん談)

 Aさんは知らなかったのですが、奥さんは最近、閉経を迎えていました。

 糖尿病専門医で「AGE牧田クリニック」の牧田善二院長は言います。
 「Aさんの奥さんに限らず女性は閉経後に糖尿病を発症しやすいことが知られています。閉経前の女性は皮下脂肪に肉がつき、内臓脂肪にはつきにくいのですが、閉経を迎えると、女性ホルモンが少なくなり、余分なエネルギーが内臓脂肪に蓄積して、血糖を調整する物質が減り、インスリンの効き目が悪くなり、糖尿病を発症しやすくなるのです」

●喫煙、菜食主義、卵巣摘出経験があると40代でも危険!

 「自分の奥さんは40代だから大丈夫」という人もいるでしょうが、安心はできません。一般的に女性の閉経は50歳前後といわれますが、なかには40代で早期閉経になる女性もいます。「早期閉経になりやすいのは喫煙者、菜食主義で肉を食べない人、卵巣の手術を行った人です。こういう女性はより早い段階で糖尿病を発症しやすいのです」(牧田院長)
 しかも、女性の多くは定期的な健康診断を受けていないため、男性以上に糖尿病に気づきにくいうえ、腎臓にダメージを受けやすいのです。

 「診断してすぐにインスリン治療というケースもあります。しかも、糖尿病で免疫力が落ちて、細菌が繁殖しやすくなると、尿道が短い女性は、膀胱炎になりやすい。それを放っておくと腎盂炎になり、腎臓の機能まで低下させてしまいます。そうなると、生死に関わります」(牧田院長)

参考出典:日刊ゲンダイ

■女性ホルモン血糖値の関係

女性が閉経以降に糖尿病が急増する原因には、女性ホルモンのエストロゲンが関係します。エストロゲンには余剰エネルギーを皮下脂肪に貯めて女性らしいふっくらした体つきを作ったり、血糖を調整したりする働きがあります。

女性ホルモンと内臓脂肪

エストロゲンには、「内臓脂肪」をつきづらくさせる効果もあります。そのため更年期となりエストロゲンが減ってくると皮下脂肪が減りお肌や体型などに影響します。逆に内臓脂肪が多くなるのでインスリンが効きづらくなり血糖が上がりやすくなります。それだけではなく内臓脂肪が多い状態では動脈硬化が進展しやすくなるため、心筋梗塞などのリスクが高まってしまいます。

インスリンに関係する女性ホルモン

エストロゲンのもうひとつの働きは血糖を下げることです。インスリンの効き目がよくなる性質があります(インスリン感受性が上がるといいます)。そのためエストロゲンによって血糖は下がりやすくなりますが、閉経によってエストロゲンの濃度は低下します。

(左上下表:帝京大学医学部・堀江重郎主任教授資料より引用)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 閉経や加齢による内臓脂肪の蓄積は、エネルギー代謝や基礎代謝の低下も原因のひとつです。
 
 エネルギー産生・基礎代謝の向上には、康復医学学会が研究している補酵素「コエンザイムQ10」です。また、内臓脂肪・高血糖は、微小循環の血流を低下させ、さまざまな生活習慣病に進行する可能性があります。改善策としては「血流・血管の機能改善」が重要です。生薬の「HM-3000(特系霊芝)」がお薦めです。

糖尿病に対する霊芝の効能に関しては<こちら>をご覧ください。



いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月15日土曜日

心臓とミトコンドリア

心臓にガンができないワケ。

脳卒中、心筋梗塞と並ぶ三大疾病の一つである〝ガン〟。体のあちこちに転移することもあり、非常に怖い病気ですが、「心臓にガンができた」ということを聞いたことがありません。頭のてっぺんから足の先まで、どこにでも発生する可能性があるガンですが、実は「心臓にはガンはできない」ということをご存知でしたか?
 今回は、その理由について、分かりやすくご説明します。

●ガン細胞は、40度の高温では死滅してしまう

頭のてっぺんから足の先まで、どこにでも発生する可能性がある、ガン。しかし、心臓にはガンができません。一体なぜでしょうか?
 その秘密は、心臓の「温度」にありました。私たちの体の中でも心臓は、っとも体温が高いところであり、心臓が生み出す熱の量は、体全体の約11%にもなると言われています。
 ガン細胞は35度の環境でもっとも繁殖しやすいと言われますが、高熱には弱い性質を持っており、温度が40度以上ある心臓の熱には勝てず、死滅してしまうそうです。

●心臓の細胞は、細胞分裂を起こさない

心臓は横紋筋という筋肉で成り立っていますが、実はこの横紋筋には細胞分裂がほとんど起こりません。したがって、細胞が極めて増殖しにくい環境にある心臓は、細胞の異常増殖の病気であるガンが発生しないと言われています。
 私たちの体の細胞はどんどん分裂して増殖を繰り返すので、ガン細胞も広がったり転移をしたりするのですが、細胞が分裂しなければ、遺伝子の異常が起こってもそれ以上増えようがないというわけです。

●「心臓ガン」は存在しない

他の臓器とは大きく異なる性質を持つ、心臓。そこに腫瘍が見つかる確率はわずか0.1%しかなく、しかもほとんどが良性なのだそうです。ごくまれに悪性腫瘍ができることもありますが、それでも「心臓ガン」とは呼ばれません。
 というのも、悪性腫瘍は、上皮細胞にできたものをガン、それ以外を肉腫と言います。心臓の主な構成要素は間葉系細胞で、上皮細胞が存在しないため、たとえ限りなく低い確率で肉腫ができることはあっても、「心臓ガン」という名称にはならないのです。
 心臓にガンができない理由は、他にも「血液の流れが速すぎて、ガン細胞が定着しないから」とか、「活性酸素の傷害に対して抵抗力を持っているから」など、さまざまな説があります。また、心臓から分泌されるホルモンを投与すると、ガンの再発が少ないということも分かってきているそうです。

 もちろんこれは、心臓の機能が正常に働いていることが前提です。そして、その機能を維持するための特徴が心臓にあります。

■心臓に多く存在するミトコンドリア

細胞の機能が正常に働くには、エネルギーが必要です。そして、そのエネルギーを産生するのが細胞内の小器官「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアの数は、ヒトの場合、ひとつの細胞あたり100個から3,000個ほどといわれています。そして、エネルギーを必要とする細胞ほどミトコンドリアの数が多く、ヒトでは心筋細胞(心臓の筋細胞)や脚などの骨格筋細胞、神経細胞などで数が多いのが特徴です。

広範囲に影響するミトコンドリアの機能低下

エネルギー産生に必要な栄養素は、ミトコンドリアに運ばれ〔TCAサイクル〕〔電子伝達系〕によってエネルギーの産生が行われます(左図)。これが、ミトコンドリアの主なシステムです。
 細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどは、ミトコンドリアから、ATPというエネルギー源の形で供給されます。心臓に限らず、様々な組織・臓器とミトコンドリアとの関係が解明され、ミトコンドリアの機能の低下が、病気や疲労、老化、美容など、あらゆる問題に影響を与えることがわかってきました。

エネルギー産生の副産物、活性酸素

ミトコンドリアで酸素を使いエネルギーを産生する過程で、身体にとって有害な「活性酸素」が約2%できてしまいます。ミトコンドリアの状態によっては、たくさんの活性酸素がミトコンドリアの外にもれ出ます。

==================================

 ミトコンドリアによるエネルギー産生に不可欠な必須栄養成分は、ビタミン類などの他に、康復医学学会が研究している補酵素「コエンザイムQ10」です。コエンザイムQ10は加齢とともに減少しますので、サプリメントなどで積極的に摂ることが大切です。
 また、同学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、酸素の供給量を上げる物質「2,3-DPG」の分泌を促進するデータや、活性酸素による酸化ストレスに対して期待できる抗酸化酵素「GSH-Px」の活性化データがあります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月12日水曜日

クモ膜下出血

季節の変わり目に増える「クモ膜下出血」

今月11月は「過重労働解消キャンペーン」(厚労省)が実施されています。
 クモ膜下出血は脳卒中の中でも40~60代の働き盛りに発症が多く、過労死の原因になっています。秋と早春の季節の変わり目に増える統計報告もあるので、高血圧や過度の飲酒習慣のある人は注意が必要です。

「クモ膜」とは、脳の表面を覆う膜(3層)の1つで、半透明でクモの巣のような網目状の構造をしていて脳表面を走る血管を支えています。このスペースに血液が流れ出すのがクモ膜下出血です。原因の大半は脳動脈にできたコブの破裂です。

 東京済生会中央病院・脳神経外科の淺田英穂部長は説明します。

 「コブは脳動脈瘤といって、太い主幹動脈の枝分かれする部分にできます。遺伝子的に血管に弱い個所をもつ人がいて、血圧が高いと脳動脈瘤ができやすいといわれています」

 コブの大きさは、未破裂のものでも5ミリ以上あれば予防として治療が検討されることがあります。コブが破裂しやすい危険因子は、過度の飲酒、高血圧、ストレスなど。そのため働き盛りに発症しやすいのです。

 「特徴的な症状は、突然、ハンマーで殴られたような強烈な頭痛吐き気です。これは頭蓋内圧の上昇による症状で、はっきり現れるので80~90%は救急車で搬送されます。ただし、出血が微小の場合には頭痛が軽度のことがあり、徒歩で外来を受診されるケースもあります」

 クモ膜下出血が怖いのは、脳卒中の中でも最も死亡率が高いことです。20%が病院に着く前に死亡、治療しても約30%が死亡。助かったとしても20~30%は手足のマヒ、言語障害、記憶障害などの後遺症が残ります。完全に社会復帰できるのは、出血の軽い20~30%ということです。クモ膜下出血で生死を分けるのは、1分1秒を争う治療の早さではなく、最初の出血の量や広がりなどが関係します。出血は一度止まるので、初期治療は安静を保ち薬で鎮痛、鎮静、降圧を行います。それから再出血の予防のために手術が行われます。

 「脳内血腫の合併があれば早く手術する必要がありますが、通常、ガイドライン的には72時間以内の手術になります。再出血が怖いので、早すぎてもリスクがある。早く手術すれば助かるというわけではないのです」

 この時期に発症リスクが上がるクモ膜下出血の予防策は、クモ膜をはじめとする微小循環の血管・血流の改善です。


■クモ膜下出血の対策


脳は表面のクモ膜(クモの巣のような網状)の膜腔には、血管神経が入っています。このクモ膜の下の動脈が破れて出血すると、頭を殴られたような激痛や嘔吐、痙攣、首筋が硬くなる頚部硬直などが起こります。これが、クモ膜下出血特有の症状で、発症後の死亡率が高いのが特徴です。

クモ膜下出血の予兆

○1~3週間前に頭痛がある(微小の出血の場合)
○脳動脈瘤の場所によっては物が二重に見える

クモ膜下出血の典型症状

○突然、激しい頭痛が起こり、嘔吐を繰り返す
○重症では意識を失う
○脳に血の塊ができると、言語障害やマヒを伴う

繊細な毛細血管内皮細胞

脳内の微小循環は、中枢神経組織の毛細血管内皮細胞自体に特殊な生理的機能があり繊細にできていて、脳神経細胞へ酸素・栄養素を供給する重大の役目を担っています。

=================================

 クモ膜下をはじめとする脳血管障害は、血栓や塞栓の他に動脈硬化なども原因のひとつです。脳血管障害の対策としては、血流の改善血管内皮細胞の保護・修復などが有効です。

 対策には、康復医学学会の主要研究テーマ「HM-3000(特系霊芝)」がお勧めです。HM-3000は、脳血管の血流・血管内皮細胞の改善と修復に有効で、病床後の健康回復・社会復帰・再発防止に大きく影響を与えます。

 この時期、季節の変わり目に増えるのは、クモ膜下出血だけではありません。血栓が原因になる脳梗塞クモ膜以外の脳出血など、秋から冬場に多くなるので要注意です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ



2014年11月8日土曜日

「危ない疲れ」

危ない疲れをチェックする!

 「最近、いくら寝ても疲れが取れない」。こんな実感を抱きつつ、それでも何とか乗り切れるから放置している――そんな中高年サラリーマンが多いと思います。しかし、疲れを甘く見ていると取り返しがつかないことになります。

 体を動かせば誰だって疲労するものです。しかし、適度な疲れではなく、いつまでも抜けない「危ない疲れ」は注意が必要です。
 『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』(大和書房)の著者で精神科医の西多昌規氏(自治医科大学講師)は言います。

 「疲労は、痛み、発熱と並んで生体の3大アラームといわれていて、うつの重要なサインのひとつでもあります。実際、うつ病の患者さんの多くが〈何となくダルい〉とか〈どうしても疲れが抜けない〉といった慢性的な疲労感を訴えます。うつを予防するためにも、自分の疲労度をしっかり把握することが大切です」

 しかし、疲労度をチェックするのはなかなか難しいものです。痛みや発熱はハッキリ自覚できますが、疲労は〝ごまかし〟が利くからです。自分は疲れていないと思い込んで無理を続けているうちに疲労が蓄積され、ある日、いきなり限界を迎えてしまいます

 「ポイントは睡眠食欲です。2つとも人間の生体機能をつかさどる脳の視床下部でコントロールされているので、ごまかしが利かない。疲労で体全体のバランスが崩れると、睡眠と食欲に異常が表れるのです」(西田医師)

 「疲れにくい」ということは「体力がある」ということです。活動のエネルギーが豊富という意味の「攻撃的な体力」はエネルギー代謝のシステムが担い、病気にかからないという「防衛的な体力」は免疫システムが担っています。そして、自律神経のシステムが、両者のコントロールタワーになっています。これらのシステムが正常に機能している状態では、疲労も休養を取れば改善されますが、人はストレスに継続的にさらされたり無理をしたりすると、それを脳が感じ取り、自律神経系、免疫系、内分泌系に変化をもたらし、体を正常に維持していくシステムが乱れ、疲れが抜けず蓄積していくのです。

 6ヶ月以上継続的な疲労を感じる場合は、慢性疲労症候群の可能性があります。放置するとさまざまな症状が伴う「危ない疲労」に進行するので、速やかな対策が必要です。

「疲れ」をチェックしてみましょう!

□出勤時間ギリギリまで起きられない

それまでは朝食を食べてから出勤していたが、最近は起きられなくなって食事する時間がない。服装も髪のセットも手を抜くようになり、遅刻を連発するようになったら要注意。

□休日は普段よりも3時間以上寝過ごす

平日の睡眠時間が不足していたり、眠りが浅い場合が多い。リズムが崩れているため、長時間寝ても疲れは取れない。

□連休は一歩も外に出ない

普段から活動的なタイプなら、たまには家にこもってのんびりするのもいいが、近所のコンビニに行くのも面倒くさいと感じるようになったら黄信号。散歩ぐらいはした方がいい。

□重要なスケジュールや頼まれ事を忘れる

脳が疲れていると注意力が散漫になる。約束をすっぽかしたり、ダブルブッキングを連発するようになったら要注意。

□食べたいと思うものがない

それまで大好物だったものでも食べる気がしない。食べてもおいしいと感じない。なんでもいいやと、毎日ラーメンや丼物で簡単に済ませる。こうなると、うつだけでなく、生活習慣病にも注意が必要だ。

□酒の量が増えた

眠れないからといって酒量が増える人は多いが、逆に睡眠の質は悪くなる。栄養ドリンクを毎日飲んでいる人も、疲労をごまかして無理を重ねている可能性が高い。

□これまでにない疲労感があり、休んでも疲れが抜けない

何となくダルい。何となく体が重い。この〈何となく〉がくせもので、うつだけでなく肝臓病や腎臓病などの重大な病気が隠れていることも。

5つ以上、当てはまる人は要注意です。すべてを改善しようとするのは難しいので、1つでも2つでもできることから改善を心がけましょう。
(日刊ゲンダイ)

================================

慢性的な疲労の原因はさまざまですが、大きな要因のひとつは“ストレス”です。ストレスによって脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の生合成が低下し、それらの物質が減少することで脳内の情報がうまく伝わらなくなり、体のだるさや睡眠障害、集中力の低下などの症状として現れるのです。

 康復医学学会の研究素材「ラフマ」にはセロトニン分泌を促進する働きがあります。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月5日水曜日

季節性情動障害とその対策

ウインターブルー?

「なんだか最近よく落ち込む」「憂鬱な気分がする」「体もだるいし疲れやすくなった」「うつ病かもしれない」――そう感じている人はいませんか? 


この時期、空がどんよりと暗くなる10月から11月にかけて発症が増える病気があります。それは「季節性情動障害」です。その症状から別名「ウインターブルー(冬季うつ病)」とも言われています。季節性情動障害は脳機能障害の一種で、倦怠感、気力の低下、過眠、過食などの症状が見られるのが特徴です。冬季を中心に発症すること、高緯度地域における発症率が高いことから、日照時間が短くなることに原因があると考えられています。

 日中に太陽光を浴びると、神経伝達物質の「セロトニン」が作られます。セロトニンは、脳から分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」の原料となります。太陽の光が少ない冬の期間はセロトニンが減少し、メラトニンが十分に生成されません。メラトニンには、季節のリズム、睡眠・覚醒リズム、ホルモン分泌のリズムといった「概日リズム(サーカディアンリズム)」を調整する作用があり、これが不足することで変調をきたしやすくなるというわけです。
 イギリス国民の20%、フィンランド人の10%が季節性情動障害を患っていると言われますが、フロリダ州ではたった1.4%しかいません。これは、気候環境と季節性情動障害が密接に関連していることの証明です。

 1980年まで季節障害は正式な病気として扱われていませんでした。「寒さが苦手な人が泣き言を言っているだけ」という解釈が主流だったのです。季節性情動障害に一番多い年齢層は18歳から30歳までで、女性は男性よりも3倍多いとのこと。また、寝つきが悪い人に多いと言われ、特に症状がひどくなるのが12月~2月にかけてです。

 日本でも、緯度の高い地域や日照時間の少ない日本海側では冬場になると毎日のように曇って暗い日々が長く続く為、季節性情動障害を患う人が多いそうです。それ以外にも日光が入りにくい部屋に住んでいる、夜勤で日光を浴びる機会が少ない人などは、季節にかかわりなく体調を悪くする危険性があります。
 これからの季節、セロトニンの産生を促進させるような生活を心掛けることが大切です。


■対策:季節性情動障害

季節性情動障害とは、特定の季節にのみ、体のだるさや疲れやすさ、気分の落ち込みなど、うつ病に似た症状が出る脳機能障害の一種です。季節性気分障害季節性感情障害冬季うつなどとも呼ばれています。

冬にだけ発症し過食傾向になる

季節性情動障害の特徴は、倦怠感、気力の低下、過眠、過食(体重増加、炭水化物や甘い物を欲する傾向が強まる)などの症状が見られることです。患者の大部分は、冬以外の季節では健康な状態にあることが多いのが特徴です。

原因は、日照不足によるセロトニン分泌の低下

季節性情動障害は、冬季を中心に発症し、日照時間が短くなることに原因があると考えられています。北欧のスウェーデンなどでは、冬場に太陽が昼時でも水平線より5度の角度までしか上がらず日照時間も短くなり、年間の心療内科への通院数も冬場に極端に増えます。原因としては、日照時間が減ることで神経伝達物質のセロトニンが減り、脳の活動が低下してしまうと考えられています。

対策はセロトニン分泌の促進

セロトニンは様々な神経伝達物質のバランスを整え、季節性情動障害特有の自覚症状の改善を促します。
 例えば、恐れ、驚き、不快、怒りなどの感情に影響を与える神経伝達物質「ノルアドレナリン」は、ストレスがかかると過剰に分泌されます。この時セロトニンは、ノルアドレナリンの分泌情報をコントロールして精神を安定させるのです。また、質の良い睡眠に欠かせないのが神経伝達物質「メラトニン」ですが、ストレスや年齢とともに減少してしまいます。メラトニンの原料でもあるセロトニンの分泌促進が大切です。

==================================

 季節性情動障害による睡眠・覚醒のサイクルの乱れは、メラトニンの原料であるセロトニンが冬季の日照不足により不足するからです。
 康復医学学会の研究素材「ラフマ」にはセロトニン分泌を促進させる働きがあります。ラフマが、睡眠・覚醒のサイクルを整え「質の良い睡眠」に導きます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年11月1日土曜日

飲酒による危険な病気

飲酒に潜む意外な病気!? 

お酒が好きな人の心配ごとというと「アルコール依存症」や「肝臓」「膵臓」の病気のイメージが強いですが、あまり聞きなれない「アルコール性心筋症」「突発性大腿骨頭壊死症」という病気もあります。


「アルコール性心筋症」は、お酒を10年以上飲み続けている人がなりやすく、心臓が大きくはれて心機能に障害が起こります。サラリーマンの病気に詳しい弘邦医院の林雅之院長は言います。
 「アルコール性心筋症とは、長い間多くのお酒を飲んでいる人がかかる、心臓の筋肉の病気のことです。心筋が薄くなり、心臓の収縮力が弱くなって、心臓の内腔が異常に拡大します。そのことで、血液を十分押し出せなくなり、心不全を起こすのです。疲れやすい、だるい、動悸がするなどの症状が起きます。また、血液を送り出す力が弱くなるため、血液が各部に滞り、むくみなどが起こります」
 心筋症の場合、肥大型とか拡張型や原因の分からない特発性などがあります。心筋症の原因がアルコールということがはっきりしているので、アルコール性心筋症という診断名がつきます。そして、心臓の収縮力低下から血流が弱くなることで血栓が形成されやすくなり、脳卒中や心筋梗塞が起こる可能性も高くなります。

 次に「突発性大腿骨頭壊死症」ですが、これはアルコールが原因の血流障害から起こる病気です。
 「股関節と膝関節の間の太い骨(大腿骨)の球状の関節面を大腿骨頭と呼びます。軟骨に覆われている大腿骨頭はただでさえ血管が少なく、血流障害を起こすと、骨の壊死が始まる。その結果、体重を支えられなくなり、大腿骨の一部が陥没変形するのです。そのことで痛みが走ります」(林院長)
 大酒飲みの人で股関節が痛い、という人はこの病気の可能性があるので注意が必要です。
 「日本では年間2000人が発症する、難病指定の病気です。初期では杖を使ったり、局所の安静等で治まることが多いのですが、ひどい場合は人工関節に替える手術が必要になります」(林院長)

 百薬の長といわれるお酒ですが、その量によっては健康被害をもたらします。日頃お酒を飲まれる方は「多量のお酒は血流障害を起こす」ことを肝に銘じて、適量をお楽しみください。


■アルコールによる健康への影響

アルコールは、心臓の働きを強めたり弱めたりすることがあり、血管を収縮させて血圧を上げたり、反対に拡張させて血圧を下げたりすることもあります。こうした変化とその程度は、長年飲んでいるかどうか、毎日かそれとも時々か、1回の量、体質(感受性)の差などによっても異なります。

アルコールと高血圧

アルコールは血圧を一時的に下げることもありますが、長い間、飲み続けると、血圧を上げ、高血圧症の原因になると考えられています。多くの研究で、日々の飲酒量が多いほど血圧の平均値が上がって、高血圧症になるリスクも高まることがはっきりしてきました。

 アルコールで血圧が上がる理由については、血管の収縮反応が高まるほか、心臓の拍動を速める交感神経の活動、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われるため、などと考えられています。アルコール飲料に含まれるカロリーにより体重が増えることや、塩辛いつまみをとることも関係するでしょう。

アルコールと不整脈、虚血性心疾患

お酒を飲み過ぎた翌日、大きな心臓の拍動を感じたり、心臓が空回りをするように落ち着かない感じは不整脈です。アルコールが心筋の自動能(心筋は自発的に興奮)を亢進し、上室性頻拍や一過性心房細動、非持続型心室頻拍といった頻脈性不整脈をおこすと考えられています。
 そして、不整脈が原因で心臓で血栓が形成される心原性脳塞栓のリスクが高まります。また、飲酒が原因でLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪が上昇すると、血管壁に付着して血管を詰まらせたり、血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、虚血性心疾患の原因になります。

================================

 飲酒の習慣は一朝一夕に改善することが難しい問題ですが、「飲酒は血流の低下や心臓に負担がかかる」と認識しての対策が必要です。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、血流の改善微小循環の環境改善に関するエビデンスがあります。
 また、飲酒により心臓の負担が増加してうっ血傾向にある人の場合は、特に心臓に戻る静脈血が滞りやすくなるので心機能を高めることが大切です。当学会では補酵素「コエンザイムQ10」をお勧めしています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ