2014年12月3日水曜日

冬の血糖値

冬は血糖値が上がりやすい季節

遺伝的に糖尿病になりやすい人が生活習慣などをきっかけに発症する「2型糖尿病」は、食生活の見直しが高血糖改善の第一歩となります。

 しかし、長期にわたり高血糖状態が続いている人には、食事の改善そのものが難しいのが現状です。短期的には我慢ができても、しばらくすると甘いものに手が伸びてしまいがちになります。

 甘いものがやめられないのには原因があります。空腹時血糖が130(単位mg/dl)程度で、ヘモグロビンA1c(HbA1c)が7%程度の高血糖では、食生活の見直しは比較的容易です。ところが、空腹時血糖が200を超え、HbA1cが8~9%に到達すると、食に対する欲求が強まりやすくなります。
 その理由について、日本糖尿病学会専門医の「しんクリニック」の辛浩基院長は説明します。

「高血糖は、血液中にブドウ糖があふれた状態です。本来、血液中のブドウ糖は、細胞に取り込まれてエネルギー源となるのですが、インスリンの分泌量が少ない、あるいは、効きが悪いと、細胞内に取り込まれにくくなります。すると、ブドウ糖を主な栄養源としている脳は、体内のブドウ糖が少ないと錯覚し、食欲を増進させてしまうのです」

 血中にブドウ糖はあふれているはずなのに、細胞に取り込まれないため、脳は足りないと感じてしまいます。飢餓状態で食欲を増す信号を出し、パンやご飯などの炭水化物や、チョコレートやケーキなど、甘いものへの欲求を強めるのです。この状態で、「食生活を見直しましょう」といわれても、脳の飢餓状態を解消しない限り難しくなります。そのため、食生活の改善がうまくいかない人が少なくないのです。

 脳の欲求に任せて、高血糖状態が続くと、当然のことながら糖尿病の3大合併症(網膜症、腎症、神経症障害)だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの大血管病にも発展しかねません。血糖値が少し高い段階で、食生活の改善ができればよいのですが、すでに高血糖状態の人はどうすればいいのでしょう。

「食生活の見直しで、血糖値の改善が困難な人は、薬を適切に使用することが重要になります。薬による治療で血糖値が下がると、強い食欲を感じなくなり、食事療法も行いやすくなるのです」(辛院長)
 薬によってHbA1cが9%から8%に下がるだけでも、血液中のブドウ糖がうまく利用できるようになれば、強い食欲は感じにくくなるのです。この状態で食生活の見直しをすると効果的です。

 冬は、糖尿病患者とその予備軍にとって血糖コントロールが難しい季節です。気温が下がれば、ただでさえ血糖値は乱れがちで、その上、冬はミカンやリンゴなどの果物、鍋やおせちなどのおいしい料理が目白押し。しかも年末年始はイベントが多く、体を動かすことも少なくなるため血糖値も上がりやすくなります。

 冬の血糖値対策は心して取り組む必要があるのです。

■冬の血糖値コントロール対策!

冬は血糖値のコントロールが難しくなります。
 実際「12~2月のHbA1cが、夏より1以上悪くなる人は珍しくない」(糖尿病専門医)そうで、冬に予備軍から本格的な糖尿病患者になったり、糖尿病網膜症などの合併症を発症する糖尿病患者が多かったりと、血糖値が気になる人にとって冬は注意が必要な季節なのです。

○寒さ対策

 「冬は寒さによるストレスで血糖値が上昇します。そのため糖尿病やその予備軍の人は、健康な人より保温に気をつけなければいけません。厚手のコートやセーターを着るより、薄手の服を重ね着するほうが効果的です。保温効果が高く、体温調節もしやすくなります」(辛院長)。

○食事・酒

「健康な人の食後血糖値は200を超えませんが、冬の食事やお酒でその境界線を超えることがあります。一度超えると日常的に超えるようになって糖尿病になりますから要注意。とくにおせち料理の栗きんとんやだし巻き卵などは、砂糖を多く使っている。手を出さないことです。おもちも1つで茶碗3杯分のごはんと同じ。雑煮の食べすぎもいけません」(ゆうてんじ内科クリニック・下川耕太郎院長)
 お酒は、糖質の多い日本酒やビールを避けウイスキーや焼酎にして、量はウイスキーならシングル水割り2杯、焼酎ならお湯割り2杯までにしましょう。

○風邪予防

風邪インフルエンザなどの感染症になると、血糖値は確実に上がります
 「糖尿病患者が治療中に発熱や下痢、嘔吐、あるいは食欲不振になることをシックデイといいますが、風邪やインフルエンザにかかるのはまさにこの状態。血糖値が急激に上昇し、血糖コントロールが良好な人でも昏睡状態に陥ったり、合併症を起こしたりすることがあります。風邪やインフルエンザの予防対策が必要です」(辛院長)

○運動不足

飲み食いしたまま体を動かさなければ、血糖値は高くなります。食後の運動は欠かせませんが、屋外の運動は寒くてできないという人は、筋トレです。
「寒い冬は筋トレがお勧めです。筋トレで筋肉を鍛えれば基礎代謝が上がり、糖尿病に効果があります。スクワットがいいでしょう」(多摩センタークリニックみらい・馬場美佳子運動療法士)

(参考記事:夕刊フジ・日刊ゲンダイ)

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いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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