2015年1月28日水曜日

更年期高血圧

40代以降の女性に急増!「更年期高血圧」

血管をしなやかに保ち、脂質代謝を整えるなどして病気から女性の体を守ってくれる女性ホルモンですが、激減する更年期以降は、血管に関連する病気が急増します。

 ホルモンが乱高下する更年期からは血圧も上昇傾向になり、脂質代謝にかかわるエストロゲンの激減で、LDL値がはね上がります。40代、50代になると「以前は低血圧だったのに最近、高くなってきた」という女性が増えてきます。実は、更年期は血圧が不安定になりやすい時期。予備軍も含めると、50代の2人に1人が高血圧なのです。

 高血圧(正常高値も含む)の年代別頻度をみると、血圧は加齢とともに上がりますが、女性は男性より遅く、40代から高血圧になる人が急増し、50代ではほぼ半数、60代で7割近くになります。

「女性ホルモンのエストロゲンは血管を拡張させる働きがあるので、女性は男性に比べ、若いころは血圧が低い。しかし40代に入ってエストロゲンが減りだすと、血管の柔軟性が低下し、血圧も次第に上がっていきます」と静風荘病院(埼玉県新座市)女性外来の天野恵子医師(循環器内科)は話します。

 特にエストロゲンが激減する更年期には、血圧が「乱高下」状態になることが多々あります。更年期の前からじわじわ高くなる人と更年期を機に急に高くなる人がいますが、後者は、いわば「更年期高血圧」という状態です。ストレスなどちょっとしたことで血圧がぐんと上がったり、また元に戻ったりを繰り返します。

 最新の研究では、「ホットフラッシュ」(急に顔がほてったり、のぼせた状態になったり、さらには大量の発汗が見られる状態)との関係も明らかになっています。自治医科大学循環器内科部門の苅尾七臣教授は、「更年期にホットフラッシュのある人はそうでない人より血圧が高い傾向にあり、特に喫煙者で顕著でした。実際の診療でも、ホットフラッシュに悩む人は血圧も乱高下していることが多い」と話します。

 血圧はよほど高くならないと頭痛などの症状は表れず、基本的に無症状です。測って初めて高いことに気づく人がほとんどです。「体質」や「交感神経の緊張」なども高血圧を招くリスクになるので注意が必要です。


■更年期高血圧から本態性高血圧へ

 乱高下を繰り返す更年期高血圧も、更年期が終われば自然に落ち着きます。しかし、問題はその後なのです、本格的な高血圧へと移行するケースです。「更年期のうちに血圧に良い生活を始めれば、その後の血圧上昇をゆるやかにすることが可能」(苅尾教授)。

高血圧の進行過程

生活習慣や血管の老化、それにホルモンの減少が加わって、女性は更年期に血圧が上下しやすい「更年期高血圧」の状態になり、放置すると右図のように本格的な高血圧に進行します。

予防の柱は、睡眠、ストレス対策

【睡眠】:
 睡眠不足になると交感神経が興奮して血管が縮み、血圧を上げるストレスホルモンの分泌も増えるので6時間以上の睡眠を心がけます。また、寝不足は“食塩感受性”を上げることが知られています。
【ストレス対策】:
 ちょっとした緊張などのストレスは交感神経が乱れ、血圧が上がります。そんなときは腹式呼吸なども効果があります。お腹をへこませ口から長く息を吐くを繰り返します。

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更年期高血圧対策に最も効果が期待できるのが、血管内皮細胞が作り出す一酸化窒素(NO)です。NOには血管拡張効果があり、血液がスムーズに流れ血圧が下がります。

 康復医学学会の主要研究生薬「HMー3000(特系霊芝)」にはNOの産生促進のエビデンスがあります。また、対処が難しいストレス対策・睡眠障害には、同学会の研究素材で神経伝達物質のバランスを整える効果の「ラフマ」があります。血圧をこまめに測り、どんなときに高くなるのかを把握して生活習慣を改善することも大事です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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