2015年5月22日金曜日

視覚障害発症後の予防策

成人眼科検診で日本の失明者数が減少する!?

成人眼科検診を行うと、日本の視覚障害の主要原因5疾患による失明者数が36%減少するとの予測が発表されました。
これは、日本眼科学会総会(4月16~19日)のシンポジウム「成人眼科検診は必要か?」で杏林大学眼科学・山田昌和教授が報告したものです。
 日本の視覚障害は著しく増えていて、2030年には200万人に達するとみられています。また、疾病負担の指標の1つ、障害生存年数(YLD)は脳卒中に匹敵するとされ、患者のQOL(生活の質)に与える影響は極めて大きくなっています。このため、視覚障害の増加阻止に向けた対策の必要性が叫ばれています。

 日本の視覚障害の主要原因疾患は、緑内障、糖尿病網膜症、変性近視、加齢黄斑変性および白内障。この5疾患で全原因の4分の3を占めます。年齢は半数が70歳以上、72%が60歳以上とされることから、高齢者の対策が望まれています。

 視覚障害発症後の予防策として近年、期待する声が高まっているのが成人眼科検診です。
「発症から障害発生までの期間が比較的長く、有効な治療法が存在することから、眼疾患は検診に適した病気といえる。しかし、その医学的効果や費用効果は十分に検討されていない」(同教授)
 日本では従来、老人保健法に基づく基本健康診査で、医師の判断の下に眼底検査が行われていました。しかし、特定健診が導入された08年以降はほとんど実施されなくなりました。特定健診で血糖、脂質、血圧、腹囲の4項目全てが異常値を示し、医師が必要と認めた場合にのみ対象となる仕組みに変わったからです。

 日本の眼底検査(糖尿病患者対象)施行率は先進国の中で最低とされてきましたが、特定健診導入以降の眼底検査受診率はそれまでの約100分の1に落ち込みました。現在、眼科検診を独自に行っている自治体は、全市町村の数%でしかありません。今回の報告では、疾患ごとの検討から、疾患によって検診の効果が異なることも示されました。
 最適な検診プログラムも異なる可能性が推測されますが、眼科検診は「5疾患全般をある程度の感度、特異度で発見できる強みがある」(同教授)とし、治療効果が現状のままであったとしても、5疾患全体で失明者を36%減少させることができると予測しています。
 また、失明者を30%減少させるには、検診を40歳で開始し、70歳まで5年に1回実施する必要があるとしています。

■視覚障害の主要原因5疾患

【緑内障】

眼圧により視神経が慢性的に圧迫されることで視神経の障害を生じ、放置するとかすみがかかったように視野が狭くなり、失明する可能性もある病気です。ごくまれに、急激に眼圧が上昇し、一時的に吐き気や頭痛、眼の痛み、目のかすみを自覚することがあります(急性緑内障発作)。

【糖尿病網膜症】

糖尿病の合併症のうち、目に起こるものの中で最も重要なものが糖尿病性網膜症です。一度進展してしまうと治りにくく、しばしば失明の原因となります。現在日本において、年間3000人が糖尿病が原因で失明しており、中途失明の原因の第一位となっています。

【変性近視】

病的近視ともいい、眼鏡をかけても視力が1.0未満しか出ないか、視野に異常が出る近視をいいます。

【加齢黄斑変性】

網膜の黄斑というところに異常な老化現象が起こり、視力や視野が低下してくる病気で、視野の中央がよく見えない、ゆがむ、暗く見えるなどの症状が表れます。黄斑は網膜のほぼ中央にある、物を見る要の部分です。欧米では中途失明原因のトップが加齢黄斑変性です。

【白内障】

本来透明なはずの水晶体に濁りが生じて、網膜に鮮明な像が描けなくなる病気です。濁りの範囲は少しずつ拡大し、濁り度合も進んで、徐々に見づらさがひどくなっていきます。白内障の大多数は加齢白内障(老人性白内障)で、加齢とともに誰にでも起きる変化です。

重要な目には常に十分な酸素と栄養を!

人の五感=五官(目、耳、鼻、舌、皮膚)といって、その人が現在おかれている状況を的確に察知・判断するためのレーダーとなる組織です。五官には多くの毛細血管や微小血管が存在しており、ここの不調を総称して微小循環障害と呼びます。人の身体を形成している約60兆個といわれる細胞はそのほとんど全てが微小循環の影響を受けています。
 とりわけ目は、光を感じ、物の形や色を識別することで、他の感覚器と比べても豊富な情報を得ることが出来る器官です。重要かつ繊細な働きをするために、目は常に多くの酸素や栄養を必要としているのです。

『和漢研アイマスク』
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 「HM-3000(特系霊芝)」の特異成分トリテルペノイド(ガノデリン酸など)は、微小循環を改善して細胞に必要な酸素や栄養分を十分に供給しますので、目の病気対策として重要な役割を果たします。
 また、人が日常的に情報量として脳がインプットしている割合は、視覚から80%以上が入るといわれています。アイマスクをかけて強制的に光をシャットアウトし目と目の周りを温めると、網膜や三つの眼筋(虹彩筋、毛様体筋、外眼筋)の緊張が緩和され、脳のストレスも一気に解消されます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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