2015年8月12日水曜日

ロコモの原因と対策

自宅で判断できる「ロコモ進行度」

  運動器に障害が生じ、立ったり歩いたりすることが困難となる状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群):略称ロコモ」と呼びます。
 日本整形外科学会が提唱したのは2007年ですが、どのくらい移動機能が低下した状態をロコモとみなすのか判断基準がありませんでした。基準となる数値の必要性は皆が感じており、同学会が5月に公表しました。

 3種類のテストで判定します。
(A)立ち上がりテスト:
 10~40cmの4種類の台を用意し、座った状態から片脚または両脚で立つことができるかどうかをみる。
(B)2ステップテスト:
 できる限り大股で2歩歩き、その幅を測る。2歩分の幅を身長で割り「2ステップ値」を出す。
(C)ロコモ25(直近1ヵ月の体の痛みや生活の様子を尋ねる)
 「背中・腰・お尻のどこかに痛みがありますか」といった質問に対し、「痛くない」から「ひどく痛い」の5段階で回答する。困難の程度に応じて0~4点で計算する。

 判定方法は、①片脚で40cmの高さから立ち上がれない ②2ステップ値が1.3未満 ③ロコモ25の結果が7点以上。上記3つの中で1つでも該当する場合は「ロコモ度1」となります。筋力やバランスカが落ち、移動機能の低下が始まっているといえます。
 移動機能の低下が進行している状態が「ロコモ度2」です。①両脚で20cmの高さから立ち上がれない ②2ステップ値が1.1未満 ③ロコモ25の結果が16点以上のうち、1つでも当てはまると、将来的に立ったり歩いたりできなくなる恐れがあります。特に痛みがある場合は運動器疾患が発症している可能性があります。

 それではロコモをどのようにして防げばよいのでしょうか。トレーニングの1つは「片脚立ち」です。左右それぞれ1分間ずつ1日に3回するのが目安。次は「スクワット」で、1回当たり5~6回繰り返します。こちらも1日に3回してほしいと思います。トレーニングは少しずつ始め、続けることが大切です。
 ロコモ度テストの判断基準ができたこともあり、日本整形外科学会では今後、講師を派遣するなど本格的に啓発活動を進めていくそうです。このテストは自宅でも簡単にできますので、皆様も一度チャレンジしてみてはいかがでしょう。
(東京大学 中村耕三名誉教授)


■ロコモティブシンドロームの原因とその対策

ロコモティブシンドローム(Locomotive Syndrome、運動器症候群)とは、「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることで、日本整形外科学会が2007年に提唱しました。「人間は運動器に支えられて生きている。運動器の健康には、医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい」というメッセージが込められています。

ロコモの原因

「運動器の障害」の原因には、大きく分けて、「運動器自体の疾患」と、「加齢による運動器機能不全」があります。
1)運動器自体の疾患(筋骨格運動器系):ロコモの原因となる3大疾患は「変形性関節症」「骨粗しょう症」「脊柱管狭窄症」。
2)加齢による運動器機能不全:加齢により、筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下など身体機能は衰えます。運動機能が低下すると、容易に転倒しやすくなります。

ロコモは国民病! ねたきりや要介護の主要因のひとつ

変形性関節症と骨粗しょう症に限っても、推計患者数は4,700万人(男性2,100万人、女性2,600万人)とされています。ロコモはまさしく国民病といってよいでしょう。

 ロコモは、「メタボ」「認知症」と並び、健康寿命の短縮、ねたきりや要介護状態の3大要因のひとつになっています。

 高齢者は、加齢や運動不足に伴う多様な要因があいまって、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたし、ついには、立って歩く、衣服の着脱や、トイレなど、最低限の日常生活動作さえも、自立してできなくなり、「健康寿命の短縮」、閉じこもり、廃用症候群や、寝たきりなどの「要介護状態」になっていきます。

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ロコモの予防と対策

日常生活機能の中で、下肢の筋肉は「立つ」「座る」「歩く」という動作をスムーズに行うための大きな役割を担っています。日頃から筋肉を使って体を動かすことが重要で、40代からの対策が“大きな差”を生みます。
 筋力を維持するためには、ウオーキングやランニングのような持続的なトレーニングに加えて、「スクワット」のような動作を行う筋肉トレーニングに取り組みましょう! 

 食事では高齢者は肉類は箸を伸ばしにくくなるものですが、骨や筋肉には欠かせない“良質のコラーゲン”を十分に摂ることをおすすめします。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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