2015年8月7日金曜日

幼少期ストレスと身体的疾患

少女時代のストレスが大人の肥満の原因!?

よく「ストレスはダイエットの大敵」といわれます。これは、ストレスから食に走りやすくなったり、代謝が落ちたりするためです。

 しかし、実は大人になってからのストレスより、子どものころに抱えたストレスが、成人女性の太りすぎの要因となっていることが最新の研究でわかりました。
 これは米ミシガン州立大学の研究チームが、男女3,617人を対象に調査を実施。15年間に4回インタビューし、体重の増減やストレスの有無などを調べたものです。それによると、女性では子どものころにストレスを感じた人ほど、大人になってから太りやすい傾向が浮かび上がったとのことです。
 そのストレスの原因に、「家庭の経済的困難」や「両親の離婚」、「親の精神疾患」などが挙げられました。16歳までに経験したストレスが大きければ大きいほど、大人になってから急激に太り、しかも増加幅も大きいということが確認されたということです。

 今回、調査を行った研究チームは、「人生における体質量の変化パターンを確立する上で、幼少期が重要な役割を果たす」と判断しています。別の言い方をすれば、子どものころのストレスが体重の成長曲線を狂わせ、太りやすくしてしまうということです。
 一方、男性に関しては子どものころに受けたストレスで激太りする現象はほとんど認められませんでした。しかし、子どものころにストレスを抱えていた成人男性は「アルコール依存」などの傾向が多く確認されたといいます。

 いずれにしても幼少期のストレスはできるだけ予防する事が重要であり、大人になる過程の中で適切に対処することが大切だということです。

 また、独コンスタンツ大学心理学部の研究者らの発表によって、精神疾患で治療を受けている大人は、心の問題のない健康な大人と比べて、子ども時代に大きなストレスを経験している傾向があることもわかっています。
 幼年期の経験が、成人後の精神疾患に影響を及ぼすことを示す研究報告は増加しており、最も大きな影響があるストレス要素は感情的ネグレクト(無視)でした。

 ストレスは、確実に人の成長に影響を及ぼす事が分かる今回の二つの研究でした。

■子供時代のストレスで心臓病・がんリスクも上昇

幼少期ストレスが身体的疾患につながる仕組み

幼少期に虐待やネグレクト(育児放棄)などを受け強いストレスを経験すると、生涯にわたって心の病だけでなく、がん、心臓病、慢性疾患など身体的疾患も発症しやすくなることが、これまでの神経生物学的研究から示されています。

 発症の仕組みについて、独キンツィヒタール病院心療内科教授は「幼少期にストレスを受けると、脳がうまく対処しきれず、ストレスホルモンの増加により脳が損傷された結果、様々な身体的障害が生じる」と解説しています。
 特に、ストレス処理能力が未熟な幼少期にストレスを受けると、生涯にわたって病気にかかりやすくなってしまい、その中でも、咽頭がん、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、リウマチ性関節炎、2型糖尿病、心筋梗塞などの冠動脈性心疾患、脳卒中を発症しやすくなることが分かってきています。

寿命が20年短縮(米調査)

米国では1万7,000人を対象に、幼少期のストレス要因に関して実施された疫学調査が行われ、幼少期のストレス要因の多くが、平均寿命を約20年短縮させることが示されています。

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薬に頼らない子どものストレス対策

子供のストレスの場合、情緒的な不安定さがすぐ体に現れるのが特徴です。症状は多岐にわたりますが、チック(目をパチパチさせる)、朝起きられない、顔色が悪い、友だちと遊ばないなどの症状が出たら要注意です。これといった原因がないのに右図にあるような症状が表れる場合もストレスが疑われます。
★薬には数々の子どもの副作用が報告されていますから、安易に頼るべきではありません。

ストレス解消のポイント

【セロトニン】:ストレスはセロトニンの働きで解消されます。
 セロトニンの働きを促進させるポイントは、生活のリズム(起床・睡眠・食事時間やリズム運動)や良質の睡眠(セロトニン神経を休める)、そして食事などです。
 ストレスで一番不足する栄養素はアミノ酸(セロトニンの材料となるトリプトファンもアミノ酸の一種)です。たんぱく質を摂らせるよう心がけましょう。さらに、タマネギに多く含まれるポリフェノール「ケルセチン」は、抗ストレス作用を発揮する可能性があるとして注目されています。

 しかし、なんといってもセロトニンを活性させる一番簡単な方法は、当学会の研究素材「天然ラフマエキス」のサプリメントを利用することです。セロトニン活性に関するデータがあり、また、良質の睡眠にも影響します。お子様にも安心・安全で副作用もない方法です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン


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