2016年3月23日水曜日

猫の病気と泌尿器ケア

猫も加齢とともに病気に

人気アイドルが愛猫の写真をSNSにアップしたり、映画やテレビドラマ、CMに猫が起用されたりと、猫人気が高まりを見せています。人間が年をとれば、腰が痛い、関節が痛い、腎臓が悪い、肝臓の調子が悪い‥‥と病気がちになるように、猫も加齢とともに病気にかかりやすくなります。猫で目立つのは、腎疾患や泌尿器系の病気です。

 「猫の腎臓は人間や他の動物に比べて、老廃物を処理するネフロンという構造物の数が少ないため腎臓病になりやすい。また、オス猫は尿道が細くて長いため結石が詰まりやすいのが特徴です。トイレのポーズをとっているのにおしっこが出ていないというときはすぐに動物病院に行きましょう」(東京猫医療センター・服部院長)。
 泌尿器系の病気は猫の宿命ともいえます。言い換えればすべての猫にリスクがあるということです。愛猫の健康と長寿のためには泌尿器ケアは欠かせません。

 目の病気やウイルス感染にも気をつけましょう。それは、猫の特徴と大きく関係しています。「猫の目は大きくて地面に近いほこりっぽい場所を歩くので目の病気や風邪などの感染症に弱いんです」

 病気のサインは、エサや水の量や、おしっこの量、ウンチの硬さなど普段の生活に表れます。見逃さずに早めに病院に連れて行ってあげることが肝心です。ストレスに弱い猫は、病院選びも慎重にしましょう。「動物病院は自由診療なので、診療費は病院によってピンキリです。なので、値段を基準に選ぶのは難しい。病院の清潔感はもちろんのこと、いちばんは猫と医師の相性。猫が好き、猫を飼っている先生や、セカンドオピニオンを嫌がらないなど、人柄で選んでください」(服部院長)。

 猫が健康であるかどうかはバイタルサインに現れることがあります。バイタルサインとは血圧、心拍数、呼吸速度、体温といった客観的なデータを総括した概念です。バイタルサインのチェック習慣を持っていれば、体調不良や病気に気づきやすくなります。バイタルサインとは、あらゆる生体内で客観的に観察される数値を総括した概念のことです。猫との触れ合いを兼ね、週に1回程度の割合で行うようにしましょう。なおバイタルサインは体調不良の可能性を示すものであり、病気の診断に用いるものではありません。異常が見つかった際の本格的な診察は必ず獣医さんに任せましょう。

■猫の主な病気と泌尿器ケア

●上部気道感染症(いわゆる猫風邪):

〔症状〕鼻水、くしゃみ、発熱、目ヤニ、よだれが多い‥‥など。
〔治療法〕抗生物質、抗ウイルス薬の投与。ワクチンで予防も可能。

●猫下部尿路疾患(尿路結石含む):

〔症状〕頻繁に排尿姿勢をとる、排尿時間が長い、血尿が出る、トイレ以外の場所で排尿する‥‥など。
〔治療法〕原因によって、食事療法や抗生剤投与、結石を取り除く手術など。

●慢性腎臓病:

〔症状〕水をたくさん飲む、食欲低下、体重が減る、嘔吐などの消化器症状。
〔治療法〕病気の進行度合いによって食事療法や点滴、薬などで治療する。

●糖尿病:

〔症状〕水をたくさん飲む、食欲はあるのに体重が減る、嘔吐、フラフラ歩く‥‥など。
〔治療法〕食事療法やインスリン注射などの維持治療が必要。

●リンパ腫(悪性腫瘍):

〔症状〕体重減少、嘔吐や下痢、けいれん発作、呼吸が荒い‥‥など、発生部位によって多様な症状が出る。
〔治療法〕化学療法(抗がん剤)や放射線療法などを組み合わせて治療する。

●結膜炎:

〔症状〕目が赤い、涙や目やにが多い、目が開けられない、かゆがっている‥‥など。
〔治療法〕抗生物質点眼や洗眼など、原因によってさまざまの治療が行われる。

自宅と病院で泌尿器ケアを

トイレや食事の管理、行動の異変発見など、毎日何気なく行っている「デイリーケア」を意識的に行うことが "泌尿器ケア"につながります。また、動物病院での定期健診などの「メディカルケア」も大切。健診を毎年受けることは、年を重ねることで起こる腎臓のダメージの早期発見につながります。

人間も、猫も、微小循環の改善が健康への近道

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いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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