2016年3月4日金曜日

C型肝炎から肝がんへ

有名ミュージシャンを襲った「肝がん」

今年1月10日、英国のミュージシャン、デヴィッド・ボウイさんが亡くなりました(享年69歳)。その死因は肝がんだったと報じられています。

 日本肝臓学会によれば、肝がんの死亡者数は2000年代前半に最多となり、現在は減少してはいるものの、年間粗死亡数は3万人超えの状況です。
 肝がんの主な原因は、B型肝炎(HBV)やC型肝炎(HCV)の持続感染による慢性肝疾患であり、わが国ではC型肝炎と肝硬変から肝がんに至るケースが多いようです。中でも、C型肝炎ウイルス感染による肝がんが最も多く70%を占めており、その他のB型肝炎ウイルスとアルコールなどは10~20%程度にとどまっています。
 肝臓を悪くするというと、どうしても飲酒の影響をイメージする人が多いようですが、実際には直接的な原因ではないようです。

 肝がんを予防するためには、C型肝炎ウイルスの感染を防ぐことが現実的な対策といわれています。このC型肝炎ウイルスに感染するルートは、輸血血液製剤注射針の使い回しなどによるものです。
 しかし、肝臓は“沈黙の臓器”といわれるように、肝がんは他のがんと比べて、症状がほとんどなく、気づきにくい病気。つまり、定期的な検査が必要なのです。しかも、C型肝炎ウイルスに感染していたとしても、実際に慢性肝炎や肝硬変などに発展するには、20~30年もの歳月がかかるといいます。40歳以上の人は、過去の感染を疑い、検査を受けておいたほうがよいでしょう。

 国立がん研究センターの調査で、コーヒーを1日1、2杯飲んでいると、肝がん発症リスクが半減するということが明らかになりました。コーヒーに含まれるポリフェノールの効果ともいわれています。しかし、以前同センターが発表した資料によると、C型、B型肝炎ウイルスに感染していない限り、コーヒーをいくら飲んでもほとんど予防策にはならないとのことです。ただ、炎症を和らげる作用があることは確認されています。

 C型、B型肝炎ウイルスに感染する機会は、他人の血液に触れるような状況が起きない限り、日常生活ではほとんど考えにくいですし、輸血や血液製剤などの感染も、通常であれば起こりえないことです。
 国立がん研究センターでは、「思い当たることがなくとも、中高年世代は、昔受けた医療行為によって感染していないとは言い切れないため、一度地域の保健所や医療機関で検査を受けるべきだ」と呼びかけています。
出典:http://www.sankeibiz.jp/

■C型肝炎と肝がん

日本では、肝がんの原因の70%が、C型肝炎の持続感染による慢性肝疾患です。では、そのC型肝炎とはどのようなものなのでしょうか。
 C型肝炎にかかっている人は全国で100万人~200万人。この中には自分がC型肝炎にかかっていることを知らない人もいます。まれに母親と子供の間で出産時に感染することがあります(5%程度)。しかし、それ以外の家族間では感染せず、夫婦間の感染もないと考えられています。
 C型肝炎は進行することが多く、そのまま肝硬変や肝がんになることがあるため、放置していたら怖い病気です。

C型肝炎から肝がんへ

C型肝炎の原因であるC型肝炎ウイルスの存在が証明されたのは1989年。それ以前はウイルスの存在がわからなかったために、覚醒剤・麻薬の注射針の共用や、輸血や注射などの医療行為を介して大勢の人がC型肝炎にかかったと考えられています。したがって、40歳以上のC型肝炎患者が特に多く、25歳以下ではほとんどいません。具体的には、覚醒剤・麻薬の経験者入れ墨・ピアスの穴あけ、または1989年11月以前に輸血を受けた人などが要注意で、若い人に比べれば40歳以上の人の危険性が高いといえます。
 C型急性肝炎にかかった人の70%が慢性化します。そして、適切な治療を行わないと、以下のようになると考えられています。

0年 急性肝炎(100%)⇒ 慢性肝炎(70%)⇒ 20年~ 肝硬変(25%)⇒ 25年~ 肝がん(20%)
C型肝炎から肝がんへ(国立国際医療研究センター)

C型肝炎の症状

C型慢性肝炎の症状としては全身のだるさや食欲低下などがあり、肝硬変にまで進むと腹水、むくみ、黄疸などの症状が表れることがあります。
 しかし、C型慢性肝炎の特徴は症状の少ないことです。自覚症状がC型慢性肝炎の発見の契機となる割合はわずか13%程度です。残りは健康診断、献血、人間ドックなどでみつかっていますので、住民健診などでC型肝炎の検査を受けることが大変重要です。

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抗体検査の後、対策を

C型肝炎の可能性のある方は、まず医療機関や保健所などでC型肝炎ウイルスの抗体検査を受けられることをお勧めします。自分の状況を確認することにより、はじめて対策が立てられます。
 C型肝炎にかかっている場合でも、一般的には普通の生活が可能です。医師とよく相談しながら、疲れをためないようにしましょう。また栄養のバランスに気をつけてください。ただし、飲酒は、悪化させますのでやめてください。

 「HM-3000(特系霊芝)」は、慢性肝炎にも効果を発揮します。 B型およびC型肝炎に対してはウイルスの増殖を抑えGPTの数値を低下させる働きがあることがわかっています。
 また、2月12日配信の「子宮体がん」の中でもお伝えしたように、肝がん対策にも期待できます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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