2016年6月22日水曜日

コレステロール

「卵は1日1個まで」は本当?

「食事摂取基準」。これは、日本人が健康を維持・増進するために摂取するべき各栄養素やエネルギーの基準量で、厚生労働省により5年ごとに発表されます。2010年版では、コレステロールの目標量は、成人男性は1日750mg未満、成人女性は1日600mg未満でした。
 しかし、2015年版では、コレステロールの摂取基準(目標量)がなくなったのです。
「コレステロールは体内で合成できる脂質で、食事で摂取するコレステロールの影響は少ないということが分かってきたのです。摂取目標量を決める科学的根拠が少ないため、最新版の食事摂取基準では、コレステロールの目標量がなくなりました」(女子栄養大学栄養生理学研究室教授)。

 実は、意外に知られていないことですが、私たちは肝臓で多くのコレステロールを合成しています(体重50kgの人で1日当たり600~650mg)。コレステロールは、細胞膜や胆汁酸、ホルモン、ビタミンDをつくる材料になる成分で、毎日新たに一定量必要になるため、食事だけに頼らなくていい仕組みになっているのです。
「食事で摂ったコレステロールのうち吸収されるのは、体内でつくられるコレステロールの1/3~1/7程度にすぎません。また、コレステロールは食事で摂る量が少なければ体内で多く合成され、食事で摂る量が多ければ、少なく合成されます。常に一定量が保たれるようになっているため、食事からの影響は少ないのです」(同教授)。
 つまり、「食事摂取基準」からコレステロールの摂取目標量がなくなったのは、健康な人においては、食事中のコレステロールの摂取量と血中コレステロール値の相関を示す、十分な科学的根拠がないことが分かったからなのです。

 コレステロールを多く含む食品として、もっともよく知られているのは卵です。鶏卵1個には210mgと、確かに多いコレステロールが含まれています。かつては、「卵は1日1個まで」と常識のように言われてきており、それを守っている人も多いのではないでしょうか。
「体内でコレステロールを合成する量や使われ方には個人差があります。また、遺伝も影響します。つまり、コレステロールを食事でどれくらい摂るべきかは、人によるということ。健康な人はむやみに制限する必要ありません。しかし、既に高コレステロール血症と診断されている人や、親が高コレステロール血症の人は、摂り過ぎには注意したほうがいいでしょう」(同教授)。
 日本人間ドック協会の調べによると、高コレステロールは、健診で引っかかる人が非常に多い項目で、しかも、近年急増しています。年代的には、40代、50代は要注意です。
(出典:http://gooday.nikkei.co.jp/)


■食事とコレステロール

そもそも、コレステロールは体内で合成されるため、摂取不足で欠乏症が出ることはありません。つまり、コレステロールは本来たくさん摂らなくてもいい栄養素だといえます。
 厚労省の摂取基準がなくなったからといって、卵をやみくもに、例えば1日に5個も6個もというペースで毎日食べ続けていいかというと、そういうわけでもなさそうです。卵はコレステロールが多いため、コレステロールの摂取量を制限している人は、卵を食べなければ上限が守りやすくなります。
 もっとも、卵は血液中のコレステロール値に影響しないという報告もあります。これは、卵黄に含まれるレシチンに、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあり、余分なコレステロールが血管に沈着するのを防ぐためと考えられています。
 卵はなにかとやり玉に上げられがちですが、コレステロールが多い食品はなにも卵だけではありません。卵は安くて栄養価が高い食品であるということは覚えておきたいものです。


コレステロール、3つのポイント

● 食事がコレステロール値に与える影響は少ない
● とはいえ、高コレステロール食品のとり過ぎには注意したほうがいい(特に、高コレステロール血症の人や親が高コレステロール血症の人)
● 卵は適量摂取を心がける

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 肉食などにより、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが血液中に増えすぎると、血管壁の傷ついたところなどに付着し、結果的に血管を細くして、動脈硬化の原因になってしまいます。

 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血中成分を整えて高脂血症等を予防し、コレステロールを調整する効果が期待できます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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