2017年4月19日水曜日

大腸憩室炎

最近増えている“大腸憩室炎”とは

皆さんは、「大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)という病名を聞いたことがありますか?
 大腸憩室炎とは、大腸に壁の一部が外側にふくらむ憩室(けいしつ)という状態に、何らかの原因で炎症が合併したものです。近年の高齢化、食生活の欧米化に伴い、日本でも大腸憩室炎が増加しています。大腸憩室炎は、軽症の場合には保存的な治療が中心ですが、重症例ではときに緊急手術が必要となる怖い病気なのです。

 まず憩室とは、消化管の壁の一部が、外側に風船のようにふくらんだ状態のことです。憩室は、食道から大腸まで消化管のいろいろなところにできますが、大腸にできた場合、大腸憩室症といいます。多くの場合、多発します。

 大腸憩室症のはっきりとした原因はまだ明らかになっていませんが、食生活の変化などによって腸の運動が加速し、長期にわたり腸管内の圧力が高くなることによって発生する可能性が考えられています。

 例えば野菜など食物繊維の摂取が減少すると、便の量が減少することによって腸管の運動に変化がおこり、腸管の圧が高くなって憩室ができやすくなると言われています。したがって、もともと大腸憩室症は、肉中心の食生活が特徴のアメリカなど西洋諸国に多く見られ、日本では比較的まれな疾患でした。ところが、近年の「食生活の欧米化」に伴い、日本でも大腸憩室症が増えています。
 また、大腸憩室症は年齢とともに増加します。例えば、40歳以下では10%以下であるのに対し、70歳代では50%、80歳以上では約70%が大腸憩室をもっていると報告されています。

 大腸憩室症は、症状がなければ治療の必要はありませんが、炎症や出血など合併症を伴うことがあり、この場合は治療が必要となります。大腸憩室症のうち、10~25%に大腸憩室炎を合併するといわれており、軽症から重症までさまざまな症状がでます。
 日本では、比較的軽症とされる右側大腸憩室炎(盲腸と上行結腸が中心)が多いとされていましたが、最近では欧米と同様に重症化しやすい左側大腸憩室炎(S状結腸に多い)が増えているとのことです。左側大腸憩室炎では様々な合併症を伴うために手術が必要となることが多いとされています。
(出典:https://www.ishamachi.com/)

■大腸憩室炎の症状・治療と予防策

【大腸憩室炎の症状】

憩室炎の最も一般的な症状は腹痛と圧痛です。腹痛は初期には良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多く、次第に持続痛へと変化していきます。日本で多い右側大腸憩室炎では右下腹部痛を伴うことが多く、急性虫垂炎と似たような痛みです。
 大腸憩室炎に特有の症状はありませんが、下腹部痛が続く場合には、大腸憩室炎の可能性があります。その他、下痢、嘔気・嘔吐、食欲不振、便秘、排尿障害などいろいろな症状がみられることもあります。また、発熱や白血球の増加など炎症所見がある場合もあります。

【大腸憩室炎の治療】

大腸憩室炎の治療には、保存的治療と外科的治療がありますが、どちらを選ぶかは、その重症度によって決定されます。
 軽症で合併症がない場合、腸管の安静(絶食と点滴)および抗菌薬投与によって保存的に治療します。ただし、大腸憩室炎は再発することが多く、一旦症状が落ち着いたとしても、慎重な経過観察が必要であるといわれています。
 また、憩室症のある人は普段から腸管の圧が高くならないよう、下剤の服用を最小限にしたり、食物繊維の多い食事を心がけたりといった生活指導が行われます。
 一方、穿孔、膿瘍形成、狭窄・閉塞、あるいは瘻孔(ろうこう)形成(腸の一部が他の臓器などと細い管でつながること)などの合併症を伴う場合には外科的処置が必要となります。
 手術の術式は、合併症の状態や程度に応じて様々ですが、腸管の切除や、膿瘍ドレナージ(膿をお腹の外へ出すチューブを挿入する手術)などが行われます。憩室が破れたり、腹膜炎の程度がひどかったりする場合には人工肛門をつくることもあります。
 また、炎症をくり返す症例では手術が考慮されますが、このような慢性憩室炎に対して最近では腹腔鏡による傷の小さな手術が行われることも多くなってきました。しかし、施設によって腹腔鏡手術の適応基準は違いますし、また炎症が強く癒着が激しい場合には、通常の開腹手術に途中から変更することもあります。


憩室炎を予防する生活習慣の改善

予防としては便秘の予防=「快便」が一番の方法です。便秘予防のためには、どうしたらよいでしょうか? これには、以下のような食事を含む生活習慣の改善が必要です。
(1)食物繊維をたっぷり摂る (2)運動をする (3)水分をたっぷり摂る (4)決まった時間にトイレに座る

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いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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