2017年5月18日木曜日

腸内環境と脳内セロトニン

乳酸菌がうつ状態の改善に効果!?

うつ病治療の未来は乳製品のパッケージの中にあるのかもしれない――英ネイチャーの姉妹誌サイエンティフィックレポート(電子版)に掲載された研究によると、ヨーグルトの中にいる善玉菌は、マウスのうつ病に似た症状の治療に有効だったとのことです。

 数十年以上前から、脳と体内外に潜む細菌との関連について調査が進められ、小さな微生物に仰天のパワーがあることは知られていました。こうした研究からは、腸内細菌叢のバランスが崩れると神経系の機能に影響することや、バランスが崩れている人は不安症やうつ病になりやすい可能性などが示唆されていました。
 この仮説を検証するため米バージニア大学の研究者は、神経系とストレスの関係から調べることにしました。ストレスはうつ病の発症リスクを増大させます。また神経系の機能に影響を与え、同時に影響を受けています。

 マウスを使った実験では、過密状態のケージに入れたり、ストロボライトを浴びせたり、騒音を聞かせたりといった具合に、動物を数種類の高ストレス環境に晒しました。そして、予想通りマウスへの負担は大きく、やがて研究チームが"絶望行動"と呼ぶ行動を示すようになったのです。
 実験の前後で、マウスの糞を遺伝子解析にかけて腸内細菌の種類や量を調査していた結果、ストレスによって、ヨーグルトに含まれるいわゆる"善玉菌"と呼ばれる乳酸菌(ラクトバチルス)の量が大きく減少していることが判明しました。またマウスの絶望行動は治せることも判っています。マウスの餌に少量の乳酸菌を入れると、次第に症状が回復したのです。
 こうした乳酸菌の変化は最も一貫して確認できる変化であり、マウスの行動と直接的な相関が確認できるのです。
 研究チームは今後、人体における実験を目指しています。
 研究者の一人は、うつ病治療の現場で副作用の強い抗うつ剤の代わりに共生菌が利用されるようになれば、と考えており、「食事や口にする細菌を変えるだけで健康になり、気持ちが晴れるのならば素敵です」とコメントしています。

 最近では腸内環境に関する研究が進み、腸は第二の脳であるということがあながち嘘ではないということがわかってきました。
 乳酸菌やビフィズス菌が入っているヨーグルトはお手軽に摂取できる健康食品としてもてはやされていますが、やみくもにヨーグルトを食べればいいというわけでもないようです。味噌や漬け物など発酵食品の乳酸菌も含め、乳酸菌の種類によって、どこに効果的なのかが違ってくるそうなので、それぞれの菌の特徴を知っておくことが大切です。   
(出典:http://karapaia.com/)

■腸内環境と脳内セロトニン

うつ病の原因の一つが脳内セロトニンの不足です。不足すると神経細胞間の情報交換が乱れ、キレやすい、落ち込む、無気力、ボーっとするなど様々な症状が表れます。
 セロトニンは、実は脳内に2%、腸内(消化管粘膜)に90%、血液(血小板中)に8%という割合で存在しています。このたった2%の脳内セロトニンが人の精神状態を大きく支配するのですが、腸内環境が正常でないと腸内のセロトニンが脳まで上手く運ばれず、脳内セロトニンが不足してしまいます。
 セロトニンを増やす研究の中で、腸内細菌の重要性が分かってきました。スウェーデンのカロリンスカ研究所で、腸内細菌を持つマウスと持たないマウスを比較した結果、腸内細菌を持たないマウスは、危険を伴う攻撃的な性格や行動が顕著であることが確認されました。腸内細菌が活発な健康な腸はセロトニンを生成し脳に送り届けるため、精神状態も良好である事が分かったのです。つまり、腸内環境の悪化がうつ病の要因にもつながるという事です。
 高齢化の進んだ現代社会では、新たな問題も生じてきました。認知症と抗うつ剤の問題です。日本では認知症患者は多くの場合、精神科で診ます。認知症患者の表情は暗く、無気力なものです。これは認知症の周辺症状の一つにすぎませんが、精神科医の中には、これをうつ病と誤診して、強い抗うつ剤を処方することがあります。
 認知症患者に抗うつ剤を処方すると、歩行困難や寝たきりになるケースがままあります。認知症の人は、脳の状態が非常にデリケートで、薬の量が少し多いだけでもダメージが大きくなります。症状悪化⇒より強い抗うつ剤⇒症状がさらに悪化⇒二度と改善しないほど深刻化……という状況に陥ります。
 高齢者の場合、それが認知症なのか、うつ病や統合失調症なのか区別をするのが困難です。幻視や妄想の症状のある人に、リスパダール(抗精神病薬)を処方する精神科医が多いですが、それが認知症の症状だった場合リスパダールを処方するのは極めて危険です。筋肉に異常が起こり、歩けなくなってしまう患者もいます。
「医者に言われたから」「有名な薬だから」と安易に薬を飲んでいると取り返しのつかないことになります。患者の家族側にも「知識」という武器が必要なのです。

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脳内セロトニンの増加と脳神経細胞膜流動性の向上には「ラフマエキス」がお勧めです。また、乳酸菌等で腸内細菌の環境を整えると同時に、腸壁に密集する絨毛内の毛細血管の機能を改善し、腸の働きを促す「HM-3000(特系霊芝)」をお勧めしています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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