2017年7月5日水曜日

血管力と一酸化窒素

血液サラサラ・ドロドロの誤解

私たちの体中に張り巡らされた血管は、残念なことに加齢とともに動脈硬化が進み、その壁はしなやかさを失って厚く硬くなり、血液が流れる内腔が狭くなっていきます。そして、突然死に直結するような重大な血管事故を引き起こす血栓は、いわゆる「血液サラサラ」の人にもできてしまうものです。
 結論からいうと、若々しい体と脳を保つためには健康的な血液循環システムが大切な要素となってきます。単にサラサラかドロドロかという血液の状態ではなく、血管そのものが正常であるか否か、そして血液の機能が正常に働いているかどうかがポイントとなります。

「血液サラサラ検査(MC-FAN)」(左図参照)を行うと、健康的な生活を送っている人で生活習慣病もない人ならば血液はサラサラに、逆に喫煙者やメタボの人などはドロドロになる傾向はあります。しかし、動脈硬化が進行している人でも血液がサラサラになることはありますので、「血液がサラサラだから大丈夫!」という誤解はしないでください。大切なのは、動脈硬化を防いで血管の状態を正常に保つことであり、できてしまった動脈硬化のコブの状態を安定化させることです。
 特定の野菜を食べればサラサラになるとか、肉食を続けるとドロドロになる等々と、テレビや雑誌などで盛んに取り上げられていますが、サラサラになる食品を食べれば血管事故を防げるというものではないのです。

 正しい意識は、血管がしなやかになるように生活習慣を改善した結果、サラサラ血液にもなるということです。サラサラは目的ではなく、結果であって、あくまでも本来の目的は「血管力」の向上にあることを忘れずに。ここで言う血管力とは、血管全体がしなやかさを保ち、その内壁はなめらかで、血液をスムーズに循環させることのできる力のことです。

 そして、血管若返りのポイントは「NO(一酸化窒素)」にあります。NOの働きは、血管の拡張、血流の改善、血圧の低下、動脈硬化の予防等々。最近の研究で、血管には素晴らしい回復能力が備わっていることがわかってきました。いったん硬く、狭く、もろくなってしまった血管でも、NOの働きによって、柔軟で詰まりにくく切れにくい血管によみがえらせることができるのです。
出典:『「血管を鍛える」と超健康になる』(池谷敏郎著/三笠書房)

■一酸化窒素(NO)が血管力の鍵!

狭心症の発作を抑える薬としてニトログリセリンを使用します。これは、ニトログリセリンが体内で分解されて一酸化窒素(NO)を放出するからです。NOには血管内の筋肉を弛緩させる作用があります。通常、健康な人の体内では、NOは動脈内の「血管内皮細胞」から分泌されます。NOには血管を広げて血流を改善し血圧をコントロールする作用や、柔軟性を持たせて血管を若々しく保つ作用、抗酸化能力を高める作用があるので、心筋梗塞、脳卒中など循環器系の病気の改善に大きな影響をもたらすのです。

 NOの増加により毛細血管の内皮細胞が増殖し、血管の修復や血管本数の増加などが報告されています。また一酸化窒素には、血管の拡張だけではなく、血小板凝集の抑制、酸化ストレスによる内皮障害の抑制(抗酸化)、白血球の内皮細胞への接着の抑制など、重要な役割があります。さらにNOは、神経系や感染防御の面でも重要な働きをすることが判明しており、医療面での効用が期待されています。

NOの循環器系に対する生理作用

  ▼酸化ストレスによる内皮障害の抑制
  ▼白血球の内皮細胞への接着の抑制
  ▼血小板凝集の抑制
  ▼血管平滑筋細胞のアポトーシスの誘導
  ▼平滑筋細胞増殖の抑制
  ▼血管(特に抵抗血管)の拡張 など。

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HM-3000(特系霊芝)のデータ

生薬の最高峰と言われる霊芝には、「NO」をはじめ「2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸)」「GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)という血流の改善に関わる3大物質の産生・増加作用を有することが確認されています。
NOに関しては、霊芝の服用によって体内でのNO合成酵素が活性化し、NOの産生が促進されることがわかっています。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、データに基づく一酸化窒素への影響に関するエビデンスがあります(右図表参照)。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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