2018年2月21日水曜日

ケイシー療法と康復療法

再び注目を集める"ケイシー療法"

エドガー・ケイシー(1877~1945)は、催眠状態で人々からの相談や質問に答え、病気の診断や人生のアドバイスなどを行った人物として知られています。これは「リーディング」と呼ばれ、相談内容の多くは速記により記載されました。彼は46才から晩年までの間に、記録されているものだけで約14,000件のリーディングを行っています。そのうち、約9,000件で語られていたのが癒しとホリスティックな視点による身体の原理についてです。
 ケイシーは、人は肉体だけではなく、肉体の三位一体で人となり、この3つが調和することで、はじめて完全なる健康体になれると述べています。
 リーディングでは、病気の対処方法だけではなく、生き方、考え方、心の持ち方など、トータルにその人自身にアプローチしていきました。そのため、時には「貴方は何のために健康になりたいのか」ということを患者に考えるよう、促したこともあります。 病気になる前の不摂生な生活に戻るために健康になりたいのであれば、今のままでいるほうが良い、とさえ述べたことがあるそうです。

エドガー・ケイシー療法の基本は「C・A・R・E」

彼が唱える「ケイシー療法」の原理は、その頭文字をとって「CARE」と呼ばれます(図)
 ケイシーは、この4つの原理の中でも特に4番目の「排泄」を非常に重視し、体内に毒素(老廃物)が蓄積されることを病気の最大の原因と見なしています。
 体内に蓄積された毒素(老廃物)を排泄する方法として、ケイシーは食事による方法の他に、ひまし油温熱パック、リンゴダイエット、コロニクス(洗腸)などを勧めています。
 血行やリンパ液の循環を円滑にするものとして、ケイシーは各種のオイルマッサージ、サウナ(首出し)やスチームバスなどを勧めています。
 また健康を維持するには食事も重要な要素です。ケイシーは、毎日の食事をアルカリ性食品80%、酸性食品20%で構成し、水を1日7~8杯飲むようにとアドバイスしています。
(出典:https://edgarcayce.jp/)

■ケイシー療法は正に康復療法

康復医学の目的は、損傷したり衰えたりした身体機能を回復させ、患者の健康を質の高いレベルに到達させることにあります。従来のリハビリに加えて、居住地域の気候や特性(食習慣など)を踏まえた総合的な康復処置により、患者のQOL(生活の質)を改善し、実利的な健康回復と社会復帰を手助けする療法、それが康復療法です。

康復医学が重視する「健康の三本柱」

康復医学では、傷病治療後の社会復帰や日常生活の質の向上など、人間の身体を本来あるべき状態に回復させるためのポイントを、「血流 」「睡眠」「体力」の三本柱とし、重要視しています。そしてその内容は、ケイシー療法の基本原則と極めて類似しています。

1.血流改善:

当学会の会員の皆様はすでに「瘀血」(おけつ)という言葉をご存知のことと思います。東洋医学では大変重要な言葉です。血液の粘り気が強くなり、流れにくくなっているために起きる症状のことです。そもそも東洋医学において、病気は血液の流れに問題が生じたときに起き、病気の部位は必ず血流が滞っていると考えます。「駆瘀血」(=血流改善=微小循環の改善)は、康復医学においても最重要療法です。血流が滞れば、交換血管である微小循環血管に血液が届かず、全身の細胞にうまく酸素や栄養素を運ぶことができませんし、体内に生じた老廃物や二酸化炭素を回収して体の外に排出することもできません。
 康復療法の場合、主に生薬、特に「HM-3000(特系霊芝)」が血流改善に導きます。


2.睡眠改善:

睡眠には、心身の休息の他に大きな目的が存在します。一つは「代謝」です。人間の身体は眠っている間に、体のすべての臓器や骨格などを点検し、異常があれば修理・補修をしています。また、古い細胞や不要な細胞を捨て、新しい細胞に入れ替えます。これが新陳代謝です。寝ている時間は1日の生理リズムにおける「吸収と代謝」の時間です。
 さらに睡眠のもう一つの目的は、酸素を大量生産です。翌日の消化や代謝に備え、1日分の体内酸素をチャージしています。
 夜間なのに起きて活動すれば、体の修理も進まず、酸素も作れず、新陳代謝も滞ります。免疫機能の主役であるリンパ球も就寝中に作られるので、免疫力も低下します。
 康復療法では、質の良い睡眠と抗ストレス対策として「ラフマ葉エキス」を用いています。


3.体力保持(エネルギー産生):

全身の細胞は微小循環を通じて供給された酸素や栄養素を使って、細胞内の小器官「ミトコンドリア」でエネルギーを作り出しています。
 細胞のエネルギー産生に不可欠な要素が補酵素「コエンザイムQ10」。これがエネルギーの種であるATP産生を促します。心臓が一番多く必要とし、次いで肝臓、副腎、腎臓、精巣、卵巣、筋肉と続きます。加齢や偏った食生活で減少します。
 康復医学学会では、老化や傷病による体力低下の対応として、食生活の改善や適度な運動に加えて「還元型コエンザイムQ10」のサプリメントをおすすめしています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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